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【社名の由来】花王・コーセー・資生堂…いくつ知ってる?あした誰かに話したくなるかも

  • 2024.6.4
いくつ知ってる?有名企業の「社名の由来」ビューティー・コスメ企業編
いくつ知ってる?有名企業の「社名の由来」ビューティー・コスメ企業編

誰もが知ってる有名企業、でもその名の由来を尋ねられても答えられない人は多いはず。明日誰かに話したくなる「豆知識」として、有名企業の社名由来を紹介します。今回はビューティー・コスメ企業編。

由来を知ってる人も多い「花王」

洗濯洗剤や衛生用品、ヘルス・ビューティーケア用など多数の商品が市場に並ぶ「花王」(東京都中央区)。その頃の良さから、社名の由来を知っている人が多い企業かもしれません。

1887(明治20)年、前身となる長瀬商店が創業し、1890年に製造・販売を始めたのが「花王石鹸(せっけん)」。これは、当時化粧石けんが「顔洗い」と呼ばれていたことから「カオ(顔)石鹸」と名付け、「花王」という文字を当てたものといいます。

日常で「顔を洗う」というフレーズを耳にすると、自然と思い出す花王……。130年前に誕生した石けんをルーツに、広く深く生活に根付く商品の数々を生み出してきた同社の、ブランディング力の原点にして核そのものとも言えるのが「花王」という社名です。

花王が扱う有名クリームの由来は?

ちなみに、同社とバイヤスドルフ社の合弁会社であるニベア花王が国内展開しているのが、ドイツ生まれのスキンケアブランド「NIVEA(ニベア)」。1911年にクリームが誕生した際、雪のように白いその見た目から、ラテン語のnix(雪)、nivis(雪の)という単語から命名したそうです。

こちらも身近な商品ですが、名前の由来はあまり知られていないかもしれません。

漢字2文字から取った「コーセー」

ビューティー・コスメ商品のイメージ
ビューティー・コスメ商品のイメージ

ヴィセ、雪肌精(せっきせい)、ソフティモなど、人気コスメブランドの数々を擁するのは「コーセー」(同区)。高級ラインから日常向けまで幅広く展開しているため、メイクやスキンケアをデイリーに行う人なら一つ二つは同社商品を持っているはずです。

社名の由来は、戦後間もない1946(昭和21)年に前身となる「小林合名会社」を起こした創業者・小林孝三郎氏の「孝」と、経営理念の核となる「誠実」の「誠」を合わせて「KOSEI」としたのが初めと言われています。

後年、次代に向けた意味付けの再構築がなされ、ギリシャ語の「コスメチコス(Kosmeticos)」=宇宙・調和から転じて美の意味を持つKosmosの派生語を社名の新たな意味として据え直したとのこと。

企業の社名からはしばしば、創業者の経営理念や哲学を読み取ることができます。

中国の古典から引用した「資生堂」

誰もが知る国内化粧品メーカーの雄「資生堂」(港区)。1872(明治5)年、日本発の民間洋風調剤薬局として創業。現在は、アネッサやアクアレーベル、マジョリカマジョルカといったデイリーアイテムから、クレドポーボーテ、イプサなどいわゆる“デパコス”と呼ばれるハイエンド商品まで、名だたるブランドを手掛けています。

その社名は中国の古典、四書五経(ししょごきょう)の一つ「易経(えききょう)」からとられたものだといいます。

「至哉坤元(いたれるかなこんげん) 万物資生(ばんぶつとりてしょうず)」

「大地の徳はなんと素晴らしいものであろうか。すべてのものは、ここから生まれる」との意味で、「西洋の最先端の薬学をベースに興す一方で、社名は東洋哲学から命名するという、西洋の科学と東洋の叡智(えいち)を融合した先取りの気質」(同社)が、同社の社名から読み取れるのです。

※ ※ ※

歴史を重ねてきた企業の社名をたどると、創業時の思いや時代背景までもが見えてくることがあります。各社の歩みはもちろん、当時の日本に思いをはせる一つのきっかけとして、社名の由来を知ることは想像以上に好奇心をくすぐることと言えそうです。

※参考:各企業の公式サイトなど

(LASISA編集部)

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