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津田健次郎の“いやらしい”演技が、花澤香菜演じる岬への同情心を煽る「嫌すぎてヤバい」<ザ・ファブル>

  • 2024.6.4
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アニメ「ザ・ファブル」第9話が6月1日に放送・配信された (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会
アニメ「ザ・ファブル」第9話が6月1日に放送・配信された (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会

【写真】新たな“殺し屋”が登場!ファブルの“平穏”を振り回しそうな気配も

TVアニメ「ザ・ファブル」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ディズニープラスで全話見放題独占配信)の第9話「もしかして殺し屋……」が6月1日に放送・配信され、暴走に拍車がかかる小島の声を務める津田健次郎のいぶし銀の演技が随所に見られた。(以下、ネタバレがあります)

小島のやりたい放題で真黒組が揺れる

同作は、岡田准一主演による実写映画版も話題となった南勝久による同名人気コミックをアニメ化したもので、殺しの英才教育を施された“殺しの天才”・通称「ファブル」(CV:興津和幸)が、ボス(CV:小村哲生)から「1年間誰も殺してはならない」という指令を受け、妹役の洋子(CV:沢城みゆき)と共に“佐藤明”として人殺しをしない暮らしを送る姿を描く。

第9話では、小島(CV:津田)が真黒組のビジネスを巡り、組No.3の幹部・砂川(CV:高橋耕次郎)と一触即発に。さらに、目を付けた岬(CV:花澤香菜)に対し、彼女の周囲をも巻き込んで脅迫し始める。小島の脅しに「絶対にデリヘルなんかしません!」と断固拒否する岬だったが、小島の魔の手が周囲に及び始めたことに不安を募らせていく――。

弟分の暴走に困りながらも処分はしたくないという思いで、何とかひそかに収めたい海老原(CV:大塚明夫)は「ファブル」こと佐藤明に、小島の動きを調べてほしいと依頼。静かに暮らすためトラブルに巻き込まれたくない明は一度断るが、“誠意”を見せる海老原の頼みを聞き入れる。小島がアジトとして使っている場所に潜入した明は、小島がデリヘルを始めようとしていること、拳銃を所持していることを突き止め、海老原に報告する。

そんな中、小島は岬のアパートの前にまで現れ、岬の過去を知っていること、金に困っていることを知っていると暗に伝え、デリヘルで働くよう迫る。さらに、自らの手は汚さず岬のバイト先の店長にけがをさせるなど、汚いやり方で岬を脅迫していく。

津田の見事な演技力

小島役の津田といえば端正なルックスの持ち主でファンも多く、昨今は声の仕事だけでなく俳優業も絶好調。今作では、持ち前の魅力的な声で小島を“いやらしさ”たっぷりに熱演している。ヘビのようにまとわりつくもっちゃりとしたせりふ回しと、神経を逆なでするような口調、「持ちつ持たれつ、人は助け合いやろ」などと淡々と話しながらも「この男からは逃れられない」と思わせるには十分の迫力…。激しい怒号を使うのではなく、ゆっくりじわじわと岬を追い詰めていく小島の様子を、いぶし銀の演技で十二分に表現している。視聴者の岬に対する同情心までも煽るほどに、小島の“いやらしい”やり方を演技で倍増させた。

SNSでは、「津田健次郎悪い奴やなぁ」「ファブルの津田健次郎嫌すぎてヤバい」「悪い津田健次郎のキレが効いてる」「津田様いい感じに脅しの台詞あっていいな」など、津田の演技に震えるコメントが多く寄せられている。

一方で、花澤も悲壮感たっぷりの名演で応戦。岬がじわじわと追い詰められていく様を、人前での気丈な態度と1人でいる時の不安定さを印象的に演じ分け、そのコントラストの濃さで岬の心情を色鮮やかに描き出した。津田と花澤のヒリヒリする掛け合いに、今後の展開に興味をそそられた視聴者も多く見られる。

明がどう真黒組のゴタゴタを収めるか、小島の次の一手、岬がどんな決断を下すのかなど内容はもちろんだが、次回以降彼らの演技バトルも楽しみだ。

◆文=原田健

 アニメ「ザ・ファブル」第9話より (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会
アニメ「ザ・ファブル」第9話より (C)南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会
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