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京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」

  • 2024.6.3

京都の中心部から車で30分ほど、比叡山のふもとに広がる大原の里は、四季折々の豊かな自然が魅力。国宝の阿弥陀三尊像を祀る三千院の参道から少しそれた小高い丘の上、ゆず畑に囲まれた場所には、しば漬けの貯蔵庫をリノベーションしたカフェ「一陽舎」がたたずみます。のどかな里山の風景を眺めながら、地元大原産の露地野菜を中心としたランチや、ゆずを使ったスイーツなど、素材が生きたシンプルなメニューが楽しめますよ。

京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」
京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」

大原の里へはバスに乗って

京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」
山桜の大樹の下の坂道をまっすぐ上がって

地下鉄烏丸線の国際会館駅から京都バス19系統で約20分、JR京都駅から乗るなら17系統で約70分。バスに揺られていると、車窓の景色が次第に木々の緑に染まり、非日常の場所へといざなわれていくような気分に。大原のバス停に降り立つと、澄んだ空気が満ちていて、思わず深呼吸したくなります。三千院へとつづく呂川沿いの参道を上がっていくこと5分ほど、右手に「一陽舎」の看板が現れます。

しば漬けの貯蔵庫を再生

京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」
一幅の絵のような借景が目の前に

お店を営むのは、この地で生まれ育った森口貴元さん。保存食として古来重宝されてきた「しば漬け」を、かつては家族、親族、大人も子どもも総出でつくっていたそう。「時代も変わって今はしば漬けづくりを辞めましたが、自分が受け継いでいるものを活用できたら」と、しば漬けの貯蔵庫を改装し、2023年10月にカフェをオープンしました。店名は、長い冬が終わり、春が訪れる。つまり幸運が開けることを意味する「一陽来復」という四字熟語にちなむそう。

店内は、木のぬくもりが感じられる吹き抜けの開放的な空間。窓辺を彩る里山の借景を楽しむことができます。「春は山桜と菜の花畑、夏は紫色に染まるしそ畑、秋は紅葉、冬は黄色い実をつけるゆず木立。それから、雪景色も……どの席に座ってもその季節の景色が楽しめますよ」と森口さん。

天気の良い日はテラス席へ

京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」
里山ビューを満喫できるテラス席

ウッドデッキのテラス席は、見晴らしの良い特等席。棚田の彼方にはなだらかな山々が連なり、視界いっぱいに畑や草木の緑と空の青のグラデーションが広がります。澄み渡る空気のなかにやさしい緑の香りがして、言葉に尽くせない爽快感です。

地元大原の野菜が中心のランチ

京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」
「お野菜のせいろ蒸し 若鶏の西京焼膳」1700円

「お客さんも気負わずリラックスできるように、空間もメニューも足し算ではなく引き算することでシンプルに、を心がけています」と森口さん。ランチは、「お野菜のせいろ蒸し 若鶏の西京焼き膳」と、10種以上のスパイスを効かせた「一陽舎カレー」の2種。せいろ蒸しは、大原産を中心とした野菜をヒノキ製の和蒸篭で蒸したもの、西京味噌の特製ダレに漬け込んだ若鶏のオーブン焼き、〆には雑穀米に一番出汁をかけて薬味を添える出汁茶漬け。出汁をひいたりご飯を炊いたりと、調理に欠かせない水は大原自慢の名水です。

ゆずを使ったシンプルなデザート

京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」
「ゆずの葛練り」600円、「赤しそソーダ」680円

デザートは、糖蜜漬けにしたゆずと本葛を練り合わせた「ゆずの葛煉り」がおすすめ。ほかに、「ゆずの ウィークエンド・シトロン」、「濃厚ガトーショコラ アイス添え」、「とろける チーズテリーヌ」などがそろいます。ドリンクは、ゆずジンジャージュースや、大原の特産品であり、しば漬けづくりにも欠かせない赤しそを使ったドリンクも。暑さで疲れ気味な季節にぴったりです。

京都・大原の自然豊かな里山ビューに心ほどける、小高い丘の上のカフェ「一陽舎」
ことりっぷ

テラス席に座って、畑や木々の緑、広い空をふわふわと流れていく白い雲を眺めながら過ごす時間は、離れがたい心地よさ。今度の休日は、大原でゆるりと過ごしてみてはいかが。

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