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【素敵なおうち訪問:マンションリノベ】 取れる壁は全てなくして、フラットでひと繋ぎの空間に(orisuさん宅前編)

  • 2024.6.4

素敵なおうちを訪ね、家づくりにおいてこだわったところやお気に入りのポイントなどをお聞きする連載「素敵なおうち訪問」。今回訪れたお宅は、好きだったリノベ済み賃貸のイメージをもって、より広いマンションをフルリノベーションされたorisuさん宅。人も猫も居心地がよくて好きになる、フラットで開放感のある住まいづくりについてお話を伺いました。

orisuさんのおうちDATA

見学で足を運んだ際に、ゆったりした街の雰囲気や住まう人たちが自分たちに合っているなと感じたマンション。廊下や仕切りのあるこもった空間が苦手だと話すorisuさんは角部屋で広く明るい3LDKを、部屋も天井も壁をすべてなくして広々としたワンルームへ変更。
南北に設けられた窓から心地よい風が部屋中を吹き抜ける、開放感ある住まいとなっていました。

・間取り:1R+WIC
・世帯人数:二人暮らし+猫2匹
・延床面積:85.48㎡

PROFILE
orisuさん(会社員)、ご主人(美容師)

壁を取っ払った開放感のある空間設計

角部屋で窓の多いお部屋

住まいの決め手にもなった、三方面に窓があり、明るい空間。そのよさを活かすため、また自身が居心地のよい空間にするため、まず間取りを相談したというorisuさん。

「廊下や空気が詰まってしまうような空間が苦手なんですと伝え、部屋も天井も壁という壁は可能な限りすべて取ってもらいました。」

扉も最小限に、各スペースへアクセスのしやすい間取り

「扉もバスルーム、クローゼットのみでワンルームのように使えるよう設計してもらっています。フラットでひと繋ぎの空間になるよう段差をあまり作らず、床もナラ無垢フローリングにして、猫たちが自由に走り回れるようにしました」

玄関に近いベッドルームは板で目隠し

プライベートの空間が保たれています

「ベッドルームは目隠し用の板を立ててもらい、玄関からは見えないようにしてもらっています。窓からは山や木々を眺められるので私たちはもちろん、猫たちもとても気に入っているようです」

いつかは山小屋に住んでみたいと話すorisuさん。今後は寝室の壁にも木を貼って、山小屋のような空間にもしてみたいそう。

リビングの出窓

出窓に設けられたインナーサッシ

窓のある開放的な空間は、空気とともに熱も流れてしまいがち。以前住んでいた、賃貸での経験も活かしたそう。

「前の住まいで寒さを感じることがあったため、窓にインナーサッシを取りつけて寒さ対策をしています。このおかげで明るさは維持しつつ、室温にも困ることがなくなりました」

太陽光がよく入る窓辺で日向ぼっこをする愛猫

「暮らしに応じて変えられるように、意匠もこだわりすぎず、シンプルな箱のような空間になるようにしてもらっています。まだ前の住まいから持ってきたものがほとんどで余白はあるため、これからどうやって手を加えていこうか楽しみですね」

オープンで気持ちのよいキッチン

玄関から入ってすぐの場所に設けられているキッチン

前の賃貸で使っていたものが便利だったことから、そのデザインを活かしたというキッチン。収納棚や引き出しはつけず、天板のみのフルオープン仕様。

「ステンレス天板だけで、他には何もないシンプルなデザインが気に入っていて同じように作ってもらいました」

ワークトップ下の収納もオープンに

箱や籠を使ってストック品も管理

「あまり共感はされませんが扉をつけることによって、空気が滞ってしまうようなイメージがあるんです。そのため、見せる収納で風通しよく、気持ちよく使えるようにしています」

好きな器が見えて、物の管理もしやすく

「使っている食器は、どれも思い入れのあるものばかりなので常に目に入る場所にあると気分が上がります。使うものだけ、必要なものだけで管理もできるのでよいですね」

キッチンは二人とも日々使う空間

二人で並んでも作業がしやすい広々としたキッチン

お休みの日はご主人もキッチンを使うことが多いそう。オープンな収納で、別々でも、二人が揃っても使いやすい空間になっていました。

DIYした景色の楽しめるキッチンカウンター

キッチンから西側の窓に続くカウンター

キッチンの延長線上に、高さも合わせて作られていたのが無垢材のカウンター。

「立ち飲み用のカウンターを作りたくて、二人で取り付けたものです。壁一面に取り付けたため、大人が10人近く並べるスペースがあると思います」

まるで最初からあったかのような完成度

打ち間違えた跡も住まいの味に

「設計時に考えていたのですが、予算をオーバーしてしまうため下地を入れておいてもらいました。toolboxさんで住まいに合う板材を揃え、空間にもなじむようにしています」

時間帯によって変わる景色を眺めながら作業から食事まで

「日中は、明るく陽が入るのであたたかいです。朝焼けや夕焼け、通り過ぎる電車も絵になって、景色を眺めながらお店のように食事を楽しめます」

orisuさんは電車好きとのことで、お気に入りの鉄道車両が見えると、気分もさらに上がるそう。

明るい窓辺は猫たちもお気に入り

居心地のよい住まいをめざして、開放感ある間取りに各スペースの空間づくりも考えられていたorisuさんの住まい。苦手なものは減らして、好きな過ごし方が実現できるように取り組まれている姿が印象的でした。

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