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あなたの髪は爆発タイプ or ぺたんこタイプ? 梅雨に負けないヘアの作り方

  • 2024.6.3
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6月に入り、各地で梅雨入り。この時期の悩みといえば、ヘアスタイル。せっかく朝きれいにスタイリングしても、湿気のせいで台無しになってしまう…なんて経験は誰もがあるはず。「広がったり、ぺたんこになったり、クセでうねったりと髪がまとまらないからといって、スタイリングだけがんばるのはNG! ヘアスタイルをキープするためには、頭皮から整えましょう」と話すのは、毛髪診断士であり、つやつやサラサラのストレートヘアの持ち主であるへアサロン「AMATA(アマータ)」の美香さん。そこで今回は、毎日できる梅雨対策メソッドと、おすすめアイテムを教えてもらった。

そもそも、梅雨時の髪が扱いにくいのはなぜ?

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朝、髪をブローし、アイロンでスタイリングして、スプレーで固定。完璧にセットして家を出たはずなのに、雨の中を歩いているうちにセットは崩れ、大参事に…。いちばんの原因は「キューティクルが剥がれることで髪内部の水分や栄養分が流れ出てしまうことです」と話すのは、ヘアサロン「AMATA」の美香さん。もともとの毛髪ダメージが深刻であるほど、見た目に表れやすく、扱いにくさも増すのだとか。

また梅雨の時期の髪は、一度吸収した湿気が再び出ていくことで髪の水分コントロールが容易にいかなくなり膨張する“爆発タイプ”、と、気温や湿度の変化で不安定になった髪が水分を吸収したりして根元からボリュームダウンしてしまう“ぺたんこタイプ”に大きく分かれるそう。「まずは毎日使うシャンプーを自分の髪質に合ったものにチェンジして。“扱いやすい髪”を保つことで、まとまりやすくなります。その上で、アフタートリートメントとしてヘアオイルやワックスでスタイリングすることがとても大切です」

大切なのは頭皮ケア! 健康な髪を育む環境をつくることが、いちばんの近道

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美香さんによると、髪をうまくスタイリングすることも大切だけど、それよりも頭皮を健康な状態にして、よい髪を育てることが先決! とのこと。まずは、この時季に気になる、頭皮のにおいやべたつき、かゆみを解決。「梅雨時の湿度は約80%といわれており、頭皮は汗と湿気によって蒸れ、細菌が繁殖することが原因でにおいやべたつきなどが発生します。頭皮をクリーンに洗い上げる専用アイテムを、週に1度のスペシャルケアとして取り入れてみて」。

もう一つ覚えておきたいのは、頭皮はストレスがダイレクトに表れる場所だということ。頭皮に触れたときに、硬い、弾力やハリがない、熱をもっている、と感じた方は要注意。ふだんの生活の中で蓄積される眼精疲労や脳疲労、睡眠不足によって頭皮内の毛細血管が委縮し、髪をつくる働きをする毛母細胞が栄養不足の状態に。

「それだけでなく、野菜ばかり食べたり、油・炭水化物・タンパク質を抜いたりといった偏食やダイエット、不規則な食生活により、体の末端である髪まで栄養が行き届かなくなることも」。つまり、頭皮の栄養不足と血行不良を解消することが、よい髪を育てるいちばんの近道ということ。そのためには、睡眠や食事、ストレス対策など日常生活を見直し、体の内面からケアしてみて。

梅雨対策は毎日のドライヤー&ブラッシングから始まる!

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梅雨に負けない髪&頭皮を育むためのポイントは、ドライヤーのかけ方とブラッシング。「スキンケアと同じように、毎日のルーティンとして行うだけでも大きく変わります!」と美香さん。 「梅雨時の髪のタイプによって、ドライヤーのかけ方が違います。“爆発タイプ”の人は、“自分の持っていきたい方向を定めて乾かす”こと。ブラシでセットしたい方向に髪を伸ばしながらブローしましょう。髪を引っ張るのではなく、たるまないようにピンと張るイメージで、ドライヤーをブラシに当てて。逆に“ぺたんこタイプ”の人は、ドライヤーの最後に髪の根元にふんわり空気が入るように冷風を当ててクーリングを。髪は乾く寸前で形成されるので、完全に髪が冷えるまで触らないで待つこと。そうすれば、髪の根元から立ち上がってボリュームアップ。頭皮の汗も引いてスタイリングしやすくなります」。

ブラッシングは、シャンプーの前に1回、そして朝起きてから1回を目安に。「ブラシによる刺激で血行を促すだけでなく、髪の成長促進や頭皮のむくみ解消にもなります」と美香さん。前髪から後頭部にかけて流したり、ブラシをジグザグと動かすようにマッサージしたり。耳の後ろの後頭部からこめかみまでリフトアップするのもおすすめ。

ダメージこそが天敵、紫外線ケアも同時進行で!

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梅雨時の落とし穴!ともいえる、紫外線ケア。梅雨の晴れ間こそ紫外線は強く、頭皮と髪に与えるダメージは深刻なのだとか。「頭皮は焼けることで角質がはがれてフケとなり、脂質とまざって毛穴をふさいでしまいます。栄養が届かなくなって髪が細く弱くなり、抜け毛の原因にも。毛髪は紫外線によって弾力性がなくなり、コシのない髪になってしまいます」と、美香さんから驚きの事実が。

「また、髪が日焼けしたらトリートメントをすれば解決、と思っている方も多いですが実は違います。髪自体は角化した細胞なので神経が通っておらず、切っても痛くないですよね。ターンオーバーをしない箇所なので、そのあとでどれだけケアをしても髪は元には戻りません。つまり、ダメージをどれだけ防げるかが重要なのです」。おすすめは、UVケア専用のサンプロテクトオイルを使うこと。髪1本1本をコーティングすることで、紫外線からも湿気からも髪を守ってくれる。

お話を伺ったのは…美香さん 「AMATA」オーナー。毛髪診断士。多数の美容のプロを顧客に持ち、人気サロンオーナーとして活躍中。ヘアだけに留まらず、ビューティ・プロデューサーとしてさまざまな角度から美を追求。WEBや雑誌を中心に、多くのメディアに出演している。 AMATA 東京都港区南青山6-4-14 INOX AOYAMA 5Ftel.03-3406-1700 http://www.pro-feel.net/

Photos: Getty Images※本記事は2018年6月に公開されたものを再編集したものです。

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