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実家の親の介護が不安、お金の負担はどのくらい?

  • 2024.6.3
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出典:ぎゅってWeb

貯蓄や投資について学んだり、FPに相談したりしながら、家計管理をしてきたママ。それでも消えない介護の不安について、お金のプロがアドバイスします。

今回の相談者

A.N

さん

(35歳/団体職員)

出典:ぎゅってWeb

パパ(42歳・建設業の正社員)、長女(9歳)、次女(6歳)の4人家族、持ち家あり。実家がお金に困った経験があるので、私はお金で苦労したり、子どもに迷惑をかけたりしたくありません。でも不安なのが将来の親の介護。おそらく年金ももらえないので、私にどのくらい金銭的な負担が来るのか…。子どもが私立中高や遠い私立大学を希望するなら叶えたいですし、本当は海外旅行にも行きたいのですが。

家計簿 Check!

月間収入(手取り)

パパ

280,000円

ママ

350,000円

児童手当

20,000円

月間支出

住居費

139,000円

保育料・教育費

48,500円

保険料

(終身保険)

67,200円

水道・光熱費

25,000円

通信費

15,800円

車費

25,000円

パパ、ママのお小遣い

40,000円

食費

90,000円

レジャー費

30,000円

日用品、被服費

15,000円

その他

(医療費、奨学金返済)

43,000円

月間貯蓄

iDeco

20,000円

貯金

(児童手当)

20,000円

ボーナス時収入(年間)

パパ

800,000円

ママ

1,600,000円

ボーナス時支出(年間)

旅行・帰省など

150,000円

ドル建て保険

400,000円

子どもイベント費

250,000円

ふるさと納税

200,000円

その他

(雑費)

50,000円

ボーナス時貯蓄(年間)

貯蓄

1,350,000円

現在の総貯蓄

普通貯蓄

730,000円

NISA

5,600,000円

ジュニアNISA

(2人分)

7,000,000円

ドル建て保険、その他

10,070,000円

advice 1介護費や医療費は自己負担の上限額がある

介護保険の自己負担は基本的に1割で、在宅介護の場合、自己負担平均額は月4万8000円

(※)

。医療費がかさんでも高額介護合算療養費制度があり、住民税非課税世帯で所得が一定以下なら年間の負担上限額は70歳未満で34万円、70歳以上で19万円です。できればご両親のねんきん定期便を見せてもらい、具体的に把握できると漠然とした不安を軽減できるでしょう。

※生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度

advice 2教育費は準備万端。全体の家計計画も◎

大学の資金として、ジュニアNISAの積立は今年で終わり、ドル建ての保険料支払いもあと5年だけ。これで1人1000万円ずつ準備ができるので、遠方の私立大学で1人暮らしすることになっても大丈夫でしょう。私立中高に行っても学費は目先の家計から出していけます。下の子の大学入学後は老後資金を貯められ、住宅ローンはパパ58歳で完済。とてもいい計画です。

advice 3海外旅行は貴重な体験。行けるタイミングでぜひ

海外旅行は我慢しないで。子どもの受験期には行きづらいので、子どもが2人だと行けるタイミングが限られます。まずは今年~再来年の間に1回、さらにその先にも1回くらい、計画してみてください。賞与や退職金もあり、家計管理もしっかりできているので、海外旅行に行っても将来の家計が揺らぐことはないはず。家族の貴重な体験にもお金を使いましょう。

result介護費用は親自身の家計から出せる範囲で

ママは実家がお金に困った経験から、お金の不安がやや強すぎるのかもしれません。子世帯がしっかり者だと親世帯を心配しがちですが、介護費用は親自身の家計から出せる範囲で考えるのが原則。子どもだからと全部背負い込まないようにしましょう。ご自身の家計は緩めすぎなければ大丈夫なので、今の暮らしも楽しんでくださいね。

診断してくれたのは

氏家祥美

さん

( ファイナンシャル・プランナー )

出典:ぎゅってWeb

FP事務所「ハートマネー」代表。ファイナンシャルプランナー、セカンドキャリアアドバイザー。子育て世代からリタイアメント層まで、家族のお金とキャリアの相談が得意。オンライン相談も実施中。

※この記事は、2023年11月発行の「ぎゅって首都圏版12月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration NIKAIDO Chiharu

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