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【今日の一養生 6月3日】2000年以上前から今も参考にされる『黄帝内経(こうていだいけい)』:漢方養生で毎日上々!

  • 2024.6.3
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少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。
漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。
山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。
毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。

6月3日 2000年以上前から今も参考にされる『黄帝内経(こうていだいけい)』

本日は東洋医学を学ぶうえで欠かせない本について紹介したいと思います。
どんな分野にも教科書がありますが、東洋医学で一番重要な教科書とされるものは、なんと2000年以上前に書かれたものです。

体についての基礎的なことから、病気や養生法などについて書かれている『素問(そもん)』と鍼灸の専門書である『霊枢(れいすう)』を合わせた書物を『黄帝内経(こうていだいけい)』といいます。

人間の心身の仕組みや治療法が、Q&A方式で体系的に記されています。
非常に古く、正確な完成時期や著者が不明など、考古学的にわからないことも多くあります。
それにもかかわらず、その内容が奥深く、要点をつかんでいることから、今も鍼灸や漢方の学校で教えられる東洋医学理論のベースとなっています。
この中で、――養生の道理をわきまえ、飲食に節度があり、労働と休息にも規律があれば、肉体と精神が健やかに100歳まで生きられる――と二千年以上前もの書物に書かれています。
先日の記事でご紹介した陰陽や、五行の考え方もすべて『黄帝内経』を基にしたものです。
明日はそのなかからこれから訪れる夏にどう過ごすべきかが書かれた一節をご紹介させていただきたいと思います。


今日もよい一日をおすごしください。


引用:上古天真論篇 参考文献:『現代語訳◎黄帝内経素問[上巻]』 編者 南京中医学医経教研組 監訳 石田秀実 訳者 島田隆司+庄司良文+鈴木洋+藤山和子 発行 東洋学術出版社

PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。

edit:Nao Yoshida illustration:moxies
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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