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MEGUMIさんの心の危機を救ってくれた美容&思考のメソッドとは? 最新刊『心に効く美容』が刊行

  • 2024.6.3

MEGUMIさんの新刊「心に効く美容」(講談社)がこのほど発売されました。2023年に刊行した美容本「キレイはこれでつくれます」(ダイヤモンド社)が48万部発行と大ヒットとなり、「MEGUMI=美容」のイメージが確立した中、今回つづるのは、自身が心の危機に陥り、どん底だったとき、それを乗り越える力になった美容とケアについて。痛みや傷があっても、「感情の手綱を引く」ために。新刊に込めた想いを伺いました。

苦しさを乗り越えた日々、うそ偽り無く

――最新刊では前回以上に周囲の期待などもあったのではと思いますが、どんな本にしたいと考えていたのでしょう?

MEGUMIさん(以下、MEGUMI): 前回の本は、これまで美容にあまり関心のなかった人や、美容をやったことのなかった人へも届けることができたという感覚がありました。それによって美容に関するお仕事もたくさんいただくようになり、雑誌の企画やSNSなどでは、さまざまなお悩みを聞くことも増えました。そこで、こんなにも美容について悩んでいる人がいるんだと知ったと同時に、女性の自己肯定感について改めて考えたんです。ある調査によると、日本人女性の自己肯定感は先進国の中で最も低いんだとか。それを聞いて驚く一方、理解できるとも思いました。

朝日新聞telling,(テリング)

この国で女性が生きていくのはまだまだ大変なこと。私も23、4年芸能界で過ごしてきましたが、理不尽な扱いを受けたり、いくら頑張っても仕事がもらえなかったり、かなりサバイブしてきた自覚があります。今回の本では、そんなつらい、苦しい日々をどう乗り越えたのか、藁にもすがる思いでいろんな専門家にアドバイスをもらい、実践してきたことを、うそ偽りなく書きました。

――「自分の感情は変えられないけれど、たづなを引くことはできる」という言葉が印象的でした。

MEGUMI: さまざまな美容法を実践する中で、100つらかったのが、80くらいになり、「なんか大丈夫かも」と思えるようになっていきました。つまりそれはケアによって、自分で自分の感情をコントロールできるようになったということ。落ち込んだら引き上げてあげる、暴走しそうになったら止めてあげる。私が目標とするのは、そんな、見た目だけでなく心も整っている人です。

大きな別れを経験して。大変なときこそ動く

――本書の中で、「人生で一番大きな別れ」という言葉があったように、昨年の環境の変化とそのときの心身について触れられていました。つらい状況の中、大きな痛みやつらさをこういった形でアウトプットするのは精神的にも大変なことだったのではないかと思うのですが……。

MEGUMI: 私はこうした仕事をしていることもあって、大きな別れがあったことは多くの人が知ってくださっていると思います。実際に、それは人生に何度とない究極的につらい時期だったわけですが、そのなかには多くの気づきがありました。例えば、何気ない友達の一言に救われたり、お味噌汁が美味しいと感じたり、普段気にも留めなかったことを本当にありがたく感じる。改めてそうした感覚を大事にしたいと思ったことが一つ。また、自分がこの時期を乗り越えるために必要だったことをお伝えすることで、救われる人もいるかもしれないとも考えました。

朝日新聞telling,(テリング)

つらいことがあると、どうしてもそればかりにフォーカスしてしまうけれど、そういうときこそ、ちょっと遠くをみてみたり、視点を変えてみたりするのが大事。それこそ、本にも書いた「感情の手綱を引く」ということだと思うのですが、それが本を作ることによって、強制的にできたこともすごく良かったと思っています。

――つらい経験から、改めて美容とメンタルの関係を確信されたのですね。

MEGUMI: 大変な状況にあるとき、動けなくなってしまうことも多いと思うんです。でも、私はこの時期、あえてジムで体を動かしたり、サウナに行ったり、逆に詰め込んでやっていました。そうすることで、痛いとかつらいとか、苦しいとか、そんな気持ちを一瞬でも忘れることができるから。今思うと、やっぱりそれがすごく救いになっていたとわかります。この本にも書きましたが、「大変なときこそ動こう」というのは、まさに自分の実体験として伝えたいことでした。

朝日新聞telling,(テリング)

美容のハードルを上げない。5分でもできることを

――とはいえ、忙しい日々の中、どうしても自分のことは疎かになってしまいがちです。どうしたら自分のために時間や余裕を作ることができるでしょうか?

MEGUMI: 大切なのは、美容のハードルを上げないことだと思います。子育ての真っ最中に、運動して、お風呂に入って、美容液塗って……なんて絶対できない。だけど、シートパックだけはやろうとか、最低限できることを決めて、それを今の生活の中でできる仕組みを考えてみてほしいのです。例えば、シートパックを炊飯器の横に置いておいたらできるかもしれないとか、ベッドサイドにあったらできそうだとか、それは人によって違うので、まずは自分の生活スタイルの動線を知るということも大事。

私自身、仕事でジムに行く時間がなかなか取れず、今はYouTubeを利用して運動しています。でもそれでもいいんです。5分、10分続けるだけでも、体はちゃんと変わってきますから。そのために時間や余裕を作るというよりも、今の生活の中で無理なくできることを見つけることがポイントなんだと思います。

朝日新聞telling,(テリング)

――「ケアしたくてもなかなかできない……」という方、ケアしていないことに罪悪感を感じている方も多いと感じます。

MEGUMI: 日本人はどうしても真面目だから「やっていない」ことに意識が向きがちですよね。でも、他にできていることがたくさんあるはずです。お皿を洗っただけで本当は十分すごいですよ。美容も同じで、「今日はシートマスクできた!」などと、小さなことでも、できた自分にフォーカスするようにしたいですよね。美容って、思っている以上にもっと簡単なことだと思うんです。クレイパックなんて、顔にばーっと塗って5分放っておくだけで、肌の透明度がグンと上がって、自己肯定感も爆上げしてくれる。赤いリップもそう、ちょっと塗るだけで気分を上げてくれます。「変わるんだったらやっとこう!」と考えるのか、「私はできない……」とクヨクヨするのか、できるなら前者を選んでほしいなというのが私の気持ちです。

朝日新聞telling,(テリング)

すべての女性にエールを送りたい

――本書では、「人生にテーマを持つ」ということにも触れていらっしゃいました。つらい経験も糧にし、常に行動し続けるMEGUMIさんのエネルギーの源はどんなところにあるのでしょうか?

MEGUMI: ドラマも映画もバラエティーも、本の執筆も、私の仕事はすべて女性の皆さんにエールを送るためだと考えています。この社会に生きていて、もちろん男性も大変だと思うのですが、やっぱり私自身が女性であるということ、母になり、仕事もしながら、40歳を超え、いろんなフェーズの女性の気持ちがわかるようになったからこそ、世の中の女性を救えたらと思うんです。私は決して強くありません。だから、美容やいろんなケアをしながら、なんとかやってきました。もしよかったらこれを参考に、多くの女性に日々を楽しく生きていただきたいですね。

スタイリスト/斉藤くみ
ヘアメイク/KIKKU

アクセサリー/blanciris
シューズ/GIABORGHINI

■秦 レンナのプロフィール
ライターやエディターとして活動。女性の様々な生き方に関心を持ち、日常の中のセルフケアや美容、ウェルネスをテーマに取材・執筆を続ける。また、ファッションやコスメブランドのコピーライティングなども手がけている。

■品田裕美のプロフィール
1983年生まれ。出版社勤務を経て、2008年 フリーランスフォトグラファーに。「温度が伝わる写真」を目指し、主に雑誌・書籍・web媒体での撮影を行う。

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