EURO2024で「最も活躍するであろう20歳以下の天才ヤングスター」5名

Text by 石井彰(編集部)

6月14日にドイツで開幕を迎えるEURO2024。規模が16チームから24チームに拡大されたこともあり、ますます注目を集める大会となっている。

今回は『FourFourTwo』から「EURO2024で最も期待される20歳以下のヤングスター」をご紹介する。

クラブ：PSG

代表：フランス

年齢：18歳

パリ・サンジェルマンの下部組織から育った、まるでメトロノームのようにピッチ内でリズムを刻む万能ミッドフィルダー。3月に18歳の誕生日を迎えたばかりでありながら、すでにフランス代表の激戦区である中盤で2回の出場を果たし、クラブではすでに絶対的なレギュラーだ。

ディディエ・デシャン監督は昨年ザイール＝エメリをフランス代表での「戦後最年少の選手」にしたあと、「彼は実力でその地位を獲得した。ピッチで常に集中力を保てる天性の才能がある」と話していた。

オーレリアン・チュアメニが怪我のためにギリギリの復帰となることを考えれば、ザイール＝エメリがEURO2024でフランス代表でもレギュラーに定着する可能性もある。

クラブ：バルセロナ

代表：スペイン

年齢：16歳

バルセロナの下部組織であるラ・マシアが産んだ新たなスター候補生は、EURO2024の決勝戦の前日に17歳の誕生日を迎える。まさにこの大会のために生まれてきたような選手だ。

今シーズンのチャビ・エルナンデス監督を助けた新星はこれまで49試合で7ゴール10アシストを記録しており、主に右サイドから数多くのチャンスを作り出している。

スペイン代表のデ・ラ・フエンテス監督は「彼はウインガーとしては珍しくオフ・ザ・ボールでハードワークができる選手。EURO2024に出場することになれば、それは彼が特別な才能を持っているからだ」と語っていた。

クラブ：ユヴェントス

代表：トルコ

年齢：19歳

ドイツで生まれ、バイエルン・ミュンヘンの下部組織で育ったケナン・ユルドゥズ。今季ユヴェントスで大ブレイクを果たし、ルーツを持つトルコの代表選手としてEURO2024へ挑む。

185cmの大柄な体格を備えながらも器用な両足を持ち、スルーパスもシュートもクオリティが高い万能プレーメーカー。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が率いるトルコ代表では昨年初ゴールも決めた。

モンテッラ監督は「彼には大きな可能性がある。これからは異なる雰囲気のキャリアに慣れ、成功をどのように管理していくかを理解する必要がある。プレッシャーや期待も肥大化する」と話し、あとはメンタル面の制御が課題だと話している。

クラブ：ベンフィカ

代表：ポルトガル

年齢：20歳

現在20歳のセンターバックは、すでにポルトガル代表のメンバーとして重要な存在である。2022年のワールドカップでは「ポルトガルで最も若く同大会に出場した選手」として記録を作った。

冷静沈着で粘り強いマークをし、一対一の対応で負けない。そしてボール扱いに優れて前線にパスを送ることができる。今季28失点しかしていないベンフィカの要になった。

ロベルト・マルティネス監督はルーベン・ディアスの相方としてペペ、ダニーロ、ゴンサロ・イニャーシオ、そして彼のうち誰を選ぶだろうか。EURO2024の注目ポイントの一つだ。

クラブ：アトレティコ・マドリー

代表：ベルギー

年齢：19歳

名ボランチであったディエゴ・シメオネ監督が、守備的ミッドフィルダーとして彼を認めている。フェルメーレンが正しいプレーをしているということの証明だ。

1月にアントワープからアトレティコ・マドリーにやってきた時には出場機会を得ることに苦しんでいたが、シメオネ監督は「彼には時間と忍耐が必要だ。我々は彼の良さを知っているし、これから彼が必要になることも分かっている」と話していた。

フェルメーレンは最終節のレアル・ソシエダ戦で先発し、勝利に貢献。ベルギー代表ではすでに4試合の出場経験があり、EURO2024でブレイクのチャンスを得られる可能性は高い。