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「僕もお姉ちゃん欲しい」一人っ子の息子の言葉に心が動いて/夫ですが会社辞めました

  • 2024.6.2
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「僕もお姉ちゃん欲しい」と息子に言われ
「僕もお姉ちゃん欲しい」と息子に言われ

ある日突然、会社に行けなくなって休職してしまった夫・川田俊。夫のかわりに働いて家計を支える妻・沙月。出口の見えない状況をなんとかしたいと思った妻の沙月は、休日に立ち寄った海で引っ越しを夫に提案します。都心から少し離れた自然豊かな葉山の町で、『主夫』になった夫と、『大黒柱』を担う妻の生活が始まりました……。

神奈川県葉山町在住の漫画家・とげとげ。さんが、ご自身の体験や周囲の方々への取材をもとに、現代を生きる夫婦や家族の在り方を丁寧に描く『夫ですが会社辞めました』。今回は二人目の子どもを持つことについて考え始めた、川田家のエピソードをお届けします。

登場人物
登場人物
 ふたりくらい欲しいねって話してたのに
ふたりくらい欲しいねって話してたのに

妻の沙月は同期や先輩の昇進を見て、「課長に昇進するチャンスがあるなら、その前に二人目を産んで産休を取りたい」と考え始めました。ところが、夫の俊は「一人じゃダメかな。今のままでよくない?」と煮えきらない返事。沙月は俊がそんな風に考えていたことに驚きます。

 兄弟がいて良かったなんて
兄弟がいて良かったなんて

一方、在宅の仕事が少しずつ軌道に乗り始めていた俊は、二人目の育児で仕事を中断したくない気持ちと、新生児の育児をメインで担うことに対する不安がありました。何より、兄や弟とも疎遠な俊は、これまで「兄弟がいて良かった」と感じたことが無かったのでした。

 自分のことしか考えてなかった
自分のことしか考えてなかった

沙月は「二人目を作らない」と決めた会社の先輩と話すうち、自分の都合とタイミングしか考えてなかった自分に気づきます。そして俊の意見をちゃんと聞こうと心にきめるのでした…。

長女だけの時も、3人いても、ずっといっぱいいっぱい
長女だけの時も、3人いても、ずっといっぱいいっぱい
熱を出す回数だって3倍になる…
熱を出す回数だって3倍になる…
あんな兄弟ならいいな…
あんな兄弟ならいいな…
こんな時兄弟がいたら
こんな時兄弟がいたら
正直言うと腰が引けちゃうというか
正直言うと腰が引けちゃうというか
当たり前のように言っちゃって悪かったな…
当たり前のように言っちゃって悪かったな…

沙月は俊と二人目について再び話し合いました。俊の話を聞いて、自分の考えを当たり前のように押し付けていたことに気づいて反省します。一方、俊の方も岡田家の3人兄弟を見ているうちに少しずつ気持ちが動いていました。夫婦が同じ未来を思い描くためには、お互いに気持ちを伝え合う努力が必要かもしれません。

著=とげとげ。

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