着こなしは無限大！ワンランク上のスタイルを引き出すコーデ6選

寒さもほころび春が来た!と思いきや冷たい風が吹くことも。寒暖差が激しいこの季節、まだまだ重ね着が必要です。ミス・エリーの上手なレイヤードテクニックを参考に、春のおしゃれを考えませんか？

皿洗いは嫌いじゃない。洗って、拭いて、積み重ねる、ここに達成感を得られるから。シャツに合わせるインナーって今までは白Tee一択だったけど、春だからカラーTee を取り入れてみた。思いのほか綺麗にまとまり、これまた達成感を覚えたのである。

ハム、チーズ、レタス、ハム、チーズ、レタス……、順序よくパンの間に重ねていく。途中にブロッコリースプラウトを挟むといいアクセントになるみたい。セーターとシャツの重ね着にストライプを効かせたら、いつもの着こなしが味わい深くなったみたい。

花柄の甘いワンピース、かわいいけれど1 枚で着るのはちょっと照れ臭い。お気に入りのスウェットシャツを重ねれば、自分らしさも加わっていい塩梅。「明日からダイエット」といつも心に誓っているのよ。でも今日もその決意を裏切って小さな罪を重ねているの。

押して、つまんで、引き抜いて、上に重ねる。同じ動作を繰り返しながら、「オールインワンの着こなしがワンパターンになっているのでは?」と、ふと思う。フーディでもシャツでもトラックジャケットでもいい。好きなものを重ねればいいという結論に至った。

学びを重ねることは大切なこと。新しい知識を蓄えることで、世界がガラッと変わることもあるから。例えばボトム。スカート、パンツ、ワンピース、どれかひとつを選ばなくてもいいのよ。ワンピース、スカート、ジーンズ、3つを重ねてもかわいいのだから。

好きなものってそう簡単には変わらない。私の定番スタイルはシャツ、ベスト、ジャケット、トラッド系のレイヤード。腕にはヴィンテージウォッチ。「どれくらい時を重ねてきたのかしら?」とじっと見る。チクタクチクタク、やさしいリズムは何十年も変わらずに刻まれている。

photograph_Suganuma Shotaro
styling_Akashi Emiko
hair&make-up_Onishi Akemi
model_Ellie Savage
edit_Hino Harumi〈KIP Inc.〉
design_Yamamoto Katsura

FUDGE vol.249 2024年4月号より