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【日常の絶景】朝4時に起きてでも見たい…プロのテレビカメラマンによる「十勝の春夏秋冬」

  • 2024.6.2

数多くの「絶景」を持つ北海道。
ですが、観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」を知っている人たちがいます。

北海道の放送局・HBCの記者として、取材のため道内各地を移動していたとき。一緒にいたカメラマンが、途中で車を停めることがよくありました。
つい通り過ぎてしまいそうな日常の風景の中に、貴重な一瞬が隠れていることを見逃さないのです。

雑談の途中でも撮るべき風景を見逃さない姿、そして実際に撮影した映像を見ると、いつも尊敬の念が湧きます。

そんなプロのテレビカメラマンの中には、プライベートで北海道の風景を写真に収めている人もいます。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」。
初回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、「十勝の春夏秋冬」をお届けします。

Sitakke

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」## 十勝の春

Sitakke

・場所:帯広市
・撮影:2024年4月

種まきを終えた畑。
芽を出す前の、土を盛り上げた畝(うね)が線のようにくっきりと見える、この時期だけの光景です。

畑の茶色と広い青い空、真ん中に緑の木々。3色でまとめてみました。

Sitakke

・場所:帯広市
・撮影:2024年4月

桜を目当てに撮影に出かけたら、嬉しい出会いがありました。
シマエナガです。

3月下旬に夏毛へと生え変わり始めますが、冬の白い毛並みをまだ保っていて、ピンク色の桜との相性は抜群でした。
無我夢中でシャッターを切っていました。

十勝の夏

Sitakke

・場所:帯広市
・撮影:2023年7月

7月下旬、秋まき小麦の収穫時期に入ります。前の年の秋にまかれた種が、きれいな黄金色に育ちました。

夕暮れ時の優しい夕日の色は、小麦との相性抜群です。

Sitakke

・場所:十勝平野
・撮影:2023年7月

収穫まであと少し。
7月になるとさまざまな作物が実り、雄大な十勝平野を緑に色付けます。

作付けされた野菜の種類によって、緑色の濃さが違い、きれいなグラデーションを作り出します。

十勝の秋

Sitakke

・場所:池田町
・撮影:2023年10月

食欲の秋、収獲の秋です。
朝4時に起き、朝焼けの畑を目当てに向かいました。

農家さんの朝は僕より早く、ビートの収穫を行っていました。
朝霧にもご一緒いただき、幻想的で爽快な朝でした。

Sitakke

・場所:上士幌町
・撮影:2023年10月

秋の終わりを告げる、「氷点下」という気温。
全国初の氷点下を迎えた、糠平湖です。

翌日はかなりの冷え込みになるという情報を得て、朝4時半に家を出て、車を走らせました。
糠平湖についてみると、目が覚めるような寒さの中で、 幻想的な光景を目の当たりにしました。

どの季節も、きれいな景色に出会うには、早起きにつきます。

十勝の冬

Sitakke

・場所:更別村
・撮影:2024年1月

更別村にあるこの場所は、「霧氷スポット」と呼ばれます。

この日は1年で一番寒い「大寒」。氷点下20度の世界でした。
息も凍る凍てつく早朝。こんな日にこそ見られる光景がありました。

Sitakke

・場所:音更町
・撮影:2024年1月

十勝を代表する川、「十勝川」。
河川から出る水蒸気で、周りの木々が凍り付きます。

奥には日高山脈。朝日を浴びてオレンジに色づいています。
とても寒いけれど空気は新鮮で、こんな景色に出会えたことに感謝です。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文:HBC帯広放送局・大内孝哉
インスタグラム:takayasunset0921
カメラ:Sony a7Ⅳ

編集:Sitakke編集部IKU

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