古伊万里といえば、白磁に藍色の染付、金色をはじめ多彩な彩色を施した金襴手(きんらんで)が有名です。17~18世紀の西洋の王侯貴族が好んでコレクションしたことでも知られます。 古伊万里が生まれた有田内山地区の中心部に建つ「ARITA PORCELAIN LAB(アリタポーセリンラボ)」は、創業1804年の老舗窯元がプロデュースするショールーム。併設のカフェでは、古伊万里をモダンに復活させたうつわで優雅なカフェタイムが過ごせます。
開窯220年の伝統を継承する「弥左ヱ門窯」がプロデュース
JR有田駅から車で5分ほど、「ARITA PORCELAIN LAB」は有田焼の問屋や商家、ギャラリーなど、有田焼関連の店舗が並ぶ有田内山地区の一角にあります。手がけるのは、200年超の歴史をもつ「弥左ヱ門窯(やざえもんがま)」。色鮮やかな彩色と華麗な図柄が特徴的な古伊万里様式を継承する老舗として知られます。
このお店は七代目弥左ヱ門が、従来の有田焼に革新を織り込んだ新スタイルの有田焼を提案するためのショールーム。店内には、代々継承されてきた門外不出の技術を生かしながらも、現代のライフスタイルに合わせた、洗練されたデザインの磁器が並びます。
なかでもJAPANシリーズは、七代目弥左ヱ門の代表作。優美で精緻な古典柄をそのままに、桜、緑茶、紅葉、雪など日本の四季や自然をイメージさせる配色に変え、随所にゴールドやプラチナをあしらったモダンで、ラグジュアリーな作風です。
現代に甦った古伊万里のうつわで、カフェ&ランチを堪能
JAPANシリーズをはじめ、七代目弥左ヱ門によるモダンな有田焼のうつわで、優雅なひとときを過ごせるのが、併設の「ARITA PORCELAIN LAB CAFE」です。
もとは「弥左ヱ門窯」の工房として使われていた建物。コンクリートを打ちっぱなしにした床や壁、鉄骨をむき出しにした天井など、どこか無骨さを残したたたずまいは、工房だったころを彷彿とさせます。
ゆっくり、のんびりカフェタイムを楽しむなら、2種類のケーキとアイスに好きなドリンクが付くケーキセット(1320円)がおすすめです。このときは、JAPANシリーズ古伊万里草花紋ミニお重に入れて提供してくれました。
ケーキは時期によって異なりますが、写真は手作りのガトーショコラとレモンケーキ。濃厚なチョコのほろ苦さと、自家製レモンピールの甘酸っぱく爽やかな味わいのコントラストが絶妙でした。
ランチは、ありたぶたの味噌漬けローストやありたどりの麹漬けロースト、有田名物のごどうふなどのメイン料理に地場野菜を使った季節のサラダ、本日の小鉢2品、有田産棚田米の黒米ごはんとお味噌汁が付く定食メニューが充実しています。
こちらも、うつわは七代目弥左ヱ門作で、松花堂スタイルのCONIC(コニック)シリーズ。小さいうつわから重ねると円錐形のような形になり、大きいうつわから重ねると、マトリョーシカのようにコンパクトに収納できます。
もちろん、カフェで実際に使ってみて、気に入ったうつわがあれば、隣のショールームで購入もできます。有田を訪れた際は、お気に入りのうつわ探しに、あるいはカフェやランチに、ぜひ足を運んでみてくださいね。