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『ぼくが生きてる、ふたつの世界』公開日は9月20日に!上海国際映画祭コンペ部門への出品が決定

  • 2024.6.2
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呉美保が監督を務め、吉沢亮が主演する映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』が9月13日(金)より宮城県で先行上映され、9月20日(金)より全国順次公開されることが決定。さらに、第26回上海国際映画祭コンペティション部門正式出品ならびにワールドプレミアが発表となり、あわせて場面写真が解禁された。

【写真を見る】数年ぶりに故郷に戻ってきた大が橋を渡るシーン

【写真を見る】数年ぶりに故郷に戻ってきた大が橋を渡るシーン [c]五十嵐大/幻冬舎 [c]2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
【写真を見る】数年ぶりに故郷に戻ってきた大が橋を渡るシーン [c]五十嵐大/幻冬舎 [c]2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

本作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子どもという意味)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家、エッセイストの五十嵐大によるエッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を原作に、吉沢演じる耳のきこえない両親の元で育った主人公、五十嵐大の心の軌跡を描く物語。脚本を手がけたのは『ゴールド・ボーイ』(24)、『正欲』(23)の港岳彦。『そこのみにて光輝く』(14)の呉にとって9年ぶりの長編監督作品となる。

吉沢亮が演じるのは耳のきこえない両親の元で育った主人公、五十嵐大 [c]五十嵐大/幻冬舎 [c]2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
吉沢亮が演じるのは耳のきこえない両親の元で育った主人公、五十嵐大 [c]五十嵐大/幻冬舎 [c]2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

このたび解禁されたのは7点の場面カット。吉沢演じる主人公、大の瞳が印象的なカットから、東京から故郷である宮城へと向かう車内、数年ぶりに故郷に戻ってきた大人になった大と子どものころの大が橋を渡るシーンなど、本作の空気感と大の心情が伝わるカットの数々。さらに少しぎこちない母、明子(忍足亜希子)と大の場面や父の陽介(今井彰人)と母の愛情あふれる子どものころの家族写真など、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来する大の人生を感じさせる、どこか懐かしく温かな瞬間を切り取った写真が揃っている。

さらに6月14日(金)~23日(日)、上海で開催される第26回上海国際映画祭コンペティション部門に本作が選出され、正式出品ならびにワールドプレミアが決定。なお、本作のワールドプレミアは6月21日(金)、コンペティション部門の最高賞となる金爵賞(きんしゃくしょう)の発表は6月22日(土)に予定されている。また呉が、現地入りし21日に開催されるワールドプレミアで舞台挨拶を行うほか、レッドカーペットにも登場する予定となっている。

話題作への出演が相次ぐ吉沢が国際的に活躍する呉とタッグを組んだ本作。耳のきこえない両親のもとで愛されて育った主人公、大と彼を取り巻く人々の姿に刮目し耳を傾けたい。

<コメント>

●呉美保(監督)

「この映画のワールドプレミアが上海国際映画祭コンペティション部門だなんて、これほどしあわせな幕開けがあるでしょうか。日本の片隅で人知れずもがきながら生きる男の子のささやかな心の機微を、アジアの、世界の、みなさまがどう受け取ってくださるのか、その反応をこの肌で感じに、さらには選ばれし新しい映画たちにも出会いに、いざ上海、行ってきます!」

●徐昊辰(上海国際映画祭プログラミング・ディレクター)

「きこえる世界、きこえない世界、そして、そこに生きている1人のコーダ。呉美保監督は、優しい視線で彼の揺れ動く心の成長を静かに見守っている。"ふたつ"の世界は、"ひとつ"になった時、きっと一番幸せに違いない。こんな素敵な作品を上海国際映画祭でワールドプレミアができるとは、最高に嬉しい!」

文/スズキヒロシ

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