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高橋メアリージュンさんが「長女としての責任感を全うした時に見えてきたもの」とは

  • 2024.6.2
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私を幸せにできるのは私、美容のモチベーションも自分のため。誰かのためでなく、“自分のために綺麗でいること”が心地よく幸せに生きる基準になり、周りをもハッピーにできる。そんな私らしい美しさを更新し続ける女性にフォーカスする連載です。

「自分に噓をつかない」と約束したら、ようやく自分を好きになれました

お話を伺ったのは……女優・高橋メアリージュンさん

《Profile》
1987年11月8日、京都府生まれ。俳優として活躍中。ドラマ「季節のない街」(テレビ東京系・4月5日開始)、今秋放送のドラマ「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」(WOWOW)に出演。

自愛の大切さに気づいたのは31歳の時。10代から20代は自分に厳しい分、他人にも厳しく、力んでしまいがちな性格。働きすぎということもあったのか、体調を崩してしまうこともありました。また実家が貧しく、長女として返し続けていた家族の借金がようやく完済できた時に初めて「自分のために本当にやりたいことってなんだろう?」と自分に問うことができたんです。

以前からジュリア・ロバーツやマドンナなどが取り入れている瞑想に興味があったので、瞑想をすることによって自分の素直な心の声に耳を傾けられるかもしれないと思い、YouTubeなどを参考に自己流で始めました。すると自分の声が聞こえてきて、「自分のためだけにやりたいこと」をいままで閉じ込めていたことに気づきました。

「最優先でやりたいのは家族を守ること」だけだと思ってきましたが、本当は「旅に出たい」という気持ちを封印していたことにも気づき、一人旅を決行。私にはスペインのルーツがあるので、旅先に選んだのはバルセロナ。1週間滞在しました。オープン前の教会に並んでいた時「私、なんでこんなに幸せなんやろう?」という気持ちが内側から光を差すように広がっていきました。

瞑想を学んでいくなかで「人として生まれた以上、自分の体や心を守り、磨くのは人としての義務」と教わり、それまで全部外向き、家族向きだった矢印が自身の方向を向き始めました。自分に噓をつかずにそのままの私を認めてあげることで自信に繫がる。悲しい時は悲しくなっていい。人に思わぬことを言われてしまったり、身近な人の不幸があってショックを受けた時、「心がケガしたところだもん。そりゃ、痛いよね」と寄り添ってあげると治りも早いんです。

《衣装クレジット》 スタイリスト私物

2024年『美ST』6月号掲載
撮影/魵澤和之(まきうらオフィス) ヘア・メーク/堀 紘輔(プラスナイン) スタイリスト/市川友子(Arion) 取材/柏崎恵理 編集/菊池由希子、梅林あゆ

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