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【パリの旅行ガイド】フランス装飾芸術とアジアの交差点に眠る。

  • 2024.6.2

最上階を占める屋根裏部屋のひとつ、黒でシックにまとめられた601号室。浴室付きのバスルームからはパリが眺められる。300ユーロ~

1世紀前の賑わいを取り戻しつつあるシャンゼリゼ大通り周辺。そのちょっと脇の通りにあるオテル・ドゥ・モンテスキューは、屋根裏部屋3室とスイートルーム15室からなる4ツ星のブティックホテルだ。どことなく秘密の館めいたホテルで、お忍び旅行や静かに過ごしたいひとり旅に良さそう。

スイートルームのいくつかはテラス付き。アジア的色彩とフランスの装飾芸術が優美なハーモニーをなしている。

哲学者シャルル・ドゥ・モンテスキューの著作『ペルシャ人の手紙』(1721年)に導かれたシルクロードの旅と18世紀の貴族の邸宅に見られたフランス室内装飾が巧みにミックスされたインテリアには、静寂が漂っている。書物をテーマにしたホテル。ゆったりとした空間で読書を楽しんでとオーナーが提案するのは、1階の朱赤が印象的なサロンである。ここは誰にでも開かれているので、読書に限らず、グラスシャンパンで喉を潤しつつ買い物で疲れた足を癒やしたりも。

映画監督パゾリーニの甥のアーティストによるブルーの壁を背景に、グラスシャンパン(16ユーロ)で寛いでは?

細いコードによるセパレーションが光を奥まで通すロビーサロン。

推薦人

大村真理子

元フィガロジャポンパリ支局長。建築に造詣が深い。madameFIGARO.jpの連載「PARIS DECO」で、インテリアが素敵なアドレスを紹介。

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