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幼稚園で「うちの子が一番写真に撮ってもらってるの♡」【マウントママ友】のせいで → 保護者会開催!?

  • 2024.6.1
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何かにつけて人と自分を比べ、自分の方が優れていると思いたがるマウンティング気質の人って結構多いですよね。中には自分が持っているものだけではなく、自分の子どもの可愛さや優秀さでマウンティングするママもいます。今回とんだマウンティングママに遭遇した経験のある私の知人、Bさんに聞いたお話です。

画像: 幼稚園で「うちの子が一番写真に撮ってもらってるの♡」【マウントママ友】のせいで → 保護者会開催!?

幼稚園のHPで

当時Bさんの子が通っていた幼稚園では、毎日先生が子供たちの写真をたくさん撮り、それを保護者しか見られないHPにアップしていました。

「あ、今日は近くの公園で遊んだのね」
「今日は電車を見に行ったの?」
このように、自分の子どもが幼稚園でどのようなことをしていたかが写真でわかるため、保護者の間でも毎日写真が更新されるのが楽しみになると評判でした。

「ねえ、昨日の写真見た? やっぱりうちの子が一番多く写ってるわよね」
先生たちはどの子も平等に写しているはずなのに、保護者の中には「自分の子がかわいいから一番写真を撮って貰えている」と譲らないママがいました。

その名もMさんといって、いつも華やかな服装で、保護者の中でもひときわ目立つ美人ママでした。

確かにMさんの娘はかわいらしい容姿をしていましたが、先生たちは別にかわいい子だけを沢山写真に写している訳ではありません。

あくまで園での子どもたちの様子を保護者に見せるための写真だということを、Mさんはどうしても理解できないようでした。

写真の数でマウンティング

「うちの子の写真が一番多い」
「うちの子が一番先生に気に入られている、なぜならかわいいから」
Mさんは毎日のように送り迎えで他のママたちに吹聴します。
「ねえBさんのとこ、昨日あんまり写真に写ってなかったわね? やっぱりちょっと地味っぽいもんね~ 」
自分の子がかわいいというマウンティングが度を越して、最近では他の子どもたちの見た目をけなして、自分の子を上げるように。
「そ、そうかな……」
Bさんは適当にあしらいつつも、内心では「いい加減にしてくれ」と思っていました。

「そんなに沢山写ってるって言うなら、1回検証してみたらいいじゃない!!!」
ある日、とうとう我慢の限界が来た他のママたちが、先生に直訴。そして緊急保護者会が開かれることになってしまったのです。

緊急保護者会を開催

「えー、子どもの写真の枚数で不公平があってはいけませんので、この1か月間の写真を全て見直し、沢山写っている児童とそうではない児童がいないかを検証しようと思います」

園長先生が保護者1人1人に写真を数える日を割り振り、集まった保護者たちはスマホにかじりついてどの写真にどの子が写っているかを数え始めました。

「なんでこんな面倒くさいことに……」
Bさんは多少イライラしつつも、割り当てられた日の写真を数えました。

「みなさん終わりましたか? では集計してみましょう」
1か月間のデータをパソコンに強い先生が集計し、あっという間に一覧表にしてくれました。

「す、すごい」
集計結果を見て、皆は唖然としました。

驚きの集計結果

それは決して写真の数に偏りがあったわけではなく、どの子もほぼ同じ数だけ写真に写っていることがわかったからです。
「先生って本当すごいな」
保護者達は先生方に心から感謝しました。

「なんかMさんが数えた日だけ、Mちゃん多くない?」
念のため他の保護者が数えたものと別にしていたMさんのデータを見て、ひとりのママが言いました。

よく見てみると、Mさんの数えた日は確かにMさんの子が写っている枚数が多くなっています。
「あれ、本当だ……もしかして数え方が違うのかな?」
皆で首を傾げていると、Mさんは当たり前のようにこう言ったのです。

「私は後ろ姿でも髪の先っぽしか写ってなくてもうちの子ってわかるから、それも数に入れてるのよ!」
「はあ!? そりゃ多くなるはずだよ!」
なんとMさんは他の保護者達が数に入れていない後ろ姿まで、自分の子の枚数として数えていたことがわかったのです。

結果的にすべての子どもたちが公平に写真に写っていることがわかりましたが、Mさんはとうとう卒園するまで「うちの子が一番かわいいから写真に撮られてる」という主張を曲げなかったそうです。

自分の子どもが可愛いのはわかりますが、思い込みが強過ぎて暴走してしまう人がひとりいるだけで周りは大変ですね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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