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実は菌が死んでいるかも… ヨーグルト専門家は絶対しない「ヨーグルトのNGな食べ方」

  • 2024.5.31
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日本人にとっても馴染み深いヨーグルト。ヨーグルトは体にいいとわかっているものの、ベストな食べるタイミングや、食べ合わせ、そして食べる上で、実は損しているヨーグルトのNGな食べ方など意外に知らないこともあります。今回はそんなヨーグルトについて、ヨーグルト好きによるヨーグルト好きのためのコミュニティ「みんなのヨーグルトアカデミー」を運営している編集者さんにお話を伺いました。

糖尿病のリスクを低減! 米国で注目されているヨーグルトの効果

「腸にいい」と言われているヨーグルトですが、食べることで美容・健康面では次のようなプラスがあります。

  • 完全栄養食品といわれる牛乳に、乳酸菌の働きが加わっているのでバランスよく栄養が摂れる
  • エネルギー源ともなるたんぱく質、脂質、カルシウムなどが発酵によりカラダに消化・吸収されやすくなっている
  • ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境の改善に働きかける

腸内環境が悪化して便秘になると、腸内に溜まった便が腐敗し、腐敗物質を産生します。これが肌トラブルの原因にもなるため、腸内環境を整えることは美容にも必要なことですね。

さらに最近では、米国食品医薬品局(FDA)がヨーグルトは2型糖尿病リスクの軽減効果があるとして、限定的健康強調表示を認めることを発表しました。乳製品メーカーなどは米国内において、ヨーグルト製品に「限られた科学的証拠によれば、ヨーグルトを少なくとも定期的に週2カップ(3食分)食べると、2型糖尿病のリスクを減らす可能性がある」といった表示を行うことが可能となりました(1カップについては120〜180g目安)。これは日本でいうと、消費者庁の食品における機能性表示と同様で、ヨーグルトの新たな機能性として謳えるようになったということです。

ヨーグルトを食べることを習慣にすると、健康面・美容面ともにいいことづくし! ただし、大事なのは「食べ方」といいます。一つの情報だけを信じて実践しているその食べ方、実は損をしているかもしれません。続いてヨーグルトのNGな食べ方についてもご紹介しましょう。

実は良さを半減!?ヨーグルトの損するNGな食べ方

NG1. 空腹時にジャムやハチミツを加えて食べる

空腹時にヨーグルトを食べると胃酸で菌が死んでしまう可能性もあります。乳酸菌の働きを得ようとしたい方は、食後がおすすめです。乳酸菌そのものの働きの効果を得たい場合は食後がおすすめですが、実は野菜と同様に、ヨーグルトを最初に食べることで食後血糖値の上昇を抑制する働きがあることがわかっています。

食後血糖値を気にするかたは「ヨーグルトファースト」で食べてみてください。プレーンヨーグルトに塩コショウ、そこに、同じく血糖値上昇抑制効果が期待できるエキストラバージンオリーブオイルをかけて食べるのがおすすめ。オリーブオイルは腸活の助けにもなります。ヨーグルトファーストでも、ジャムやハチミツなど糖を加えてしまうと、血糖値は上昇してしまうのでその点は気をつけましょう。

NG2. 1回の食事でたくさん食べる

乳酸菌は腸内に留まることができないため、1回にたくさん食べればいいというわけではありません。1〜2日に1回など習慣化して、100g以上をメドに食べ続けることが大切です。

NG3. 60℃以上加熱して食べる

最近ではヨーグルトを温めて食べる人や料理にヨーグルトを使う人もいますが、60℃以上加熱すると乳酸菌は死んでしまうので温めすぎはNGです。乳酸菌は20~45℃の間の温度では活発に活動すると言われています。
一方、冷凍した場合は、0℃以下では乳酸菌の活動が休眠状態になるだけで、乳酸菌は死なないため、乳酸菌の働きは期待できます。

ただし、乳酸菌は死んでしまっても、腸内の善玉菌のエサになったり、たんぱく質やカルシウムなどの栄養源であることは変わらないので、習慣にできるよう、さまざまな食べ方をアレンジして楽しみましょう。

NG4. 良質の睡眠のために就寝前に食べる・飲む

以前は「夜、寝る前にヨーグルトを食べる、もしくは飲むとよく眠れる」と言われていました。これはヨーグルトに含まれるトリプトファンという成分がメラトニンに変化するためです。ところが、最近の研究で、トリプトファンがメラトニンに変化するためには15~16時間かかることがわかってきたため、よい睡眠をとるためには、実は「朝」のヨーグルトがベターです。

栄養面から考えたおすすめの食べ合わせは、ヨーグルトに含まれない食物繊維やビタミンCを一緒に取るといいです。そのため、フルーツや野菜は相性抜群です。

美容や健康のために、継続的に食べ続けよう

改めて知るとヨーグルトは健康や美容のために食べ続けたい食品ですね。そして、あまり糖分などを加えず、シンプルに食べ続けるのがポイントのようです。このようにヨーグルトの栄養や働きを効率的に得られる食べ方やタイミングを知っておくと、生活に取り入れやすいのではないでしょうか。参考にしてみてくださいね。

Information

<教えてくれた人>

「みんなのヨーグルトアカデミー」編集担当者
みんなのヨーグルトアカデミーでは、「日本で一番ヨーグルトに詳しいWEBメディア」としてヨーグルトの魅力を情報発信しています。

<著者情報>

雨宮あゆみ
世界50か国以上をフリースタイルでめぐった後、トラベルライターとしても活動。トラベラーは体力必須。食生活の乱れ、不規則も多く、紫外線を浴びやすいライフスタイルのため、いかにリカバリーできるかと世界中で情報収集して自身にも取り入れる美容・健康好き。体力づくりもかねてバスケットボールもプレイしている。Instagram(@amemi8)で旅情報や美容情報も発信中

(C)kai/Adobe Stock

文・ 雨宮あゆみ

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