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"チャーシュー"の端っこが残ったら、迷わず"焼きそば"に!

  • 2024.5.31

料理家・フードコーディネーターの尾身奈美枝さんが毎回、余った食材をおいしく食べきるレシピを提案します。今回のお題は、自家製“チャーシュー”の端っこ。ちょっとだけ残ったら、どうしていますか?

"チャーシュー"の端っこが残ったら、迷わず"焼きそば"に!

■チャーシューの端っこもおいしく!

ん~、いい香り!尾身さんのキッチンに漂うおいしそうな気配の正体は、飴色に輝く自家製の“チャーシュー”。といっても、今回教わるのは絶品チャーシューのつくり方ではなくて……。

「dancyu読者のみなさんなら、自家製のチャーシューをつくる人も多いでしょ。つまみにしたり、ラーメンにのせたりして、最後にちょっとだけ端っこだけが残りませんか?そこでお伝えしたいのが、“チャーシューの端っこ”を使い切るレシピ。味がしっかりしみておいしい端っこ、最後まで味わい尽くしましょう!」

ちなみに、尾身さんのチャーシューは、ちょっと意外なつくり方。豚肩ロースの塊をやわらかくゆでてから、醤油、砂糖、紹興酒、にんにく、生姜などを合わせたタレに漬け込み、味が浸透したらはちみつを塗って、オーブンで焼いて仕上げるのだ。

はちみつチャーシュー
はちみつチャーシュー

「中国料理の脇屋友詞シェフの料理教室をお手伝いしたときに、ゆでてから漬け込むチャーシューを教えていらして、そのやり方を取り入れているんです。生のお肉をオーブンで焼くよりも、やわらかくておいしいの。手をかけてつくる自家製チャーシューだからこそ、端っこもおいしく食べきりたいですよね!」

そう話しながら、冷蔵庫から取り出したのは、どこのスーパーでも買える大手メーカーの焼きそば麺。果たしてどんな焼きそばになるのか……!?

尾身奈美枝さん
尾身奈美枝さん

■麺は炒めずに、カリッと焼きつける!

「コツはフライパンに麺を広げたら、菜箸でさわらずに焼くこと。混ぜたくなるのをグッとこらえて、しっかり焼きつけて!チャーシューのおいしさをいかしたいので、添付の粉末ソースは使わず、オイスターソースで味つけします。そうすると、香港風の焼きそばになるんですよ」

そんな尾身さんの説明を聞きつつ、実際につくり方を見せてもらうと、確かに“焼きつける”という説明がぴったり。焦げ目がつくまで焼くと、強火の中華鍋で炒めたかのように麺がパラッとほぐれる。そこにチャーシューとたっぷりの薬味が加わると、さらにおいしさを増すのだ。

つまみにもなるこの焼きそば、一度つくれば定番になること間違いなし!

□“チャーシュー焼きそば”のつくり方

完成
完成

◇材料 (2人分)

焼そば麺:2袋(150g)
残ったチャーシューの端っこ:100g
生姜:10g(せん切り)
長ねぎ:80g(縦半分に切ってから斜め薄切り)
ニラ:適量(5mm幅に切る)
醤油:小さじ1
★ 合わせ調味料:
・ オイスターソース:大さじ1
・ 紹興酒:大さじ1(酒で代用可)
・ 五香粉:少々
胡麻油:大さじ1
サラダ油:大さじ1


(1)チャーシューを切る
チャーシューの端っこは棒状に切る。

チャーシューを切る
チャーシューを切る

(2)麺を電子レンジで加熱する
焼そば麺は袋のまま電子レンジ(600W)で1分30秒温める。袋からボウルに出してほぐし、醤油をふりかけて全体にからめる。

焼きそば麺をほぐす
焼きそば麺をほぐす

(3)麺をこんがり焼きつける
フライパンに胡麻油をひいて強めの中火にかけ、焼きそば麺を入れて広げたら、動かさずにカリッとするまで焼きつける。こんがりと焼き色がついたら返して、さらに焼きつける。

焼きそば麺を焼きつける
焼きそば麺を焼きつける
焼きそば麺を焼きつける
焼きそば麺を焼きつける

(4)麺をほぐす
もう一方の面もこんがり色づいたら、菜箸で麺をほぐす。

麺をほぐす
麺をほぐす
麺をほぐす
麺をほぐす

(5)チャーシューを炒める
麺を片側半面に寄せて、空いたところにサラダ油をひき、チャーシューと生姜を入れて炒める。

チャーシューを炒める
チャーシューを炒める

(6)合わせ調味料を加える
よく混ぜた合わせ調味料をまわし入れ、全体に味をからめる。

合わせ調味料を加える
合わせ調味料を加える

(7)長ねぎを加える
仕上げに長ねぎを加えて軽く炒め合わせたら、火を止める。器に盛り、ニラを散らす。

長ねぎを加える
長ねぎを加える

――教える人

「尾身奈美枝 料理家・フードコーディネーター」

料理家・フードコーディネーターとして、テレビ番組を中心に、新聞・雑誌など様々なメディアに出演。料理番組の金字塔『料理の鉄人』の裏方を務め、「フードコーディネーター」 という職種を世に広め、定着させた先駆け的存在でもある。
「きょうの料理」 (NHK)「あさイチ」(NHK) などの番組に多数出演。“エコ”をテーマとした新しいレシピ提案を発信し続けている。


文:大沼聡子 撮影:海老原俊之

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