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【FP fumico】我が家のNISA活用法公開します

  • 2024.5.31

新しいNISAを機に「貯蓄から投資へ」の流れが加速しています。でも、投資信託の選び方やつみたて投資・成長投資枠の使い分けなど、まだまだ難しさを感じる方も多いのではないでしょうか? そこで、「マネー」に関するインスタグラムへの投稿で主に20~40代の女性から支持を集めるFP(ファイナンシャルプランナー)のfumicoさんが、fumico家のNISAの使い方をご紹介! インスタでもお馴染みの手書きのノートとともに解説します。

新しいNISAで加速する「貯蓄から投資へ」

朝日新聞telling,(テリング)

日本証券業協会 によると、証券会社10社(大手5社・ネット5社)の2024年1~3月のNISA口座の新規開設件数は約170万件と、前年同期比で約3.2倍となっているそうです。「貯蓄から投資へ」がこれまでになく大きな流れになっていることが分かります。
そうはいっても、投資って何だかよく分からないと感じておられる方も多いでしょうし、そもそも私たちには「現状維持バイアス」といって変化を避けようとする心の“クセ”があります。
一歩を踏み出すきっかけになればと思い、我が家のNISA活用法をお話しします。

23年までの一般NISAは、非課税投資枠は年120万円と大きいものの、非課税投資期間が5年と短いのが欠点でした。反対につみたてNISAは、非課税投資期間は20年と長いものの、非課税投資枠が年40万円と小さかった。これらの欠点をカバーしてパワーアップしたのが新しいNISAです。

ライフプランや投資の目的から作戦会議

朝日新聞telling,(テリング)

新しいNISAの概要についてはに書いています(コラム掲載当時は「見込み」と記載していますが、このまま確定しました)。
制度が大幅に拡充されたことを受け、夫婦で作戦会議。
ここで大事なのは、「どの投資信託にするか」といった具体的なことからスタートするのではなく、ライフプランや投資の目的から考えるということ。
夫婦であっても「何年後にマイホームを買いたい」、「老後資金はこれぐらい準備したい」といった目標が一致しているとは限りませんし、仕事や家事、育児に忙しく、将来の話は後回しになりがちというご家庭も多いでしょう。
ライフプランを共有すれば、資金の準備にどれぐらいの時間を掛けられるのか、どの程度のリスク(値動きの振れ幅)を許容できるのかも自ずと見えてきます。

FPなのに意外と地味な投資をしているんだな……と感じた方もおられるかも知れません。でもお話ししたように、fumico家は現在、「我が家のスタイル確立期」。「果報は寝て待て」の投資スタイルが我が家にとってベストだと感じているので、家族の長期的なライフイベントのためのお金はすべて積立投資で準備しています。
ちなみに、このページに書いている個別株の購入は、私個人の余剰資金から。趣味と勉強を兼ねて、株式投資も続けていきたいと考えています。

ロボットアドバイザーについても♯33で触れています。運用してもらっているお金に対して一定の手数料が掛かることから、「コストが高い」との批判もありますが、商品の選択や売買などはすべてお任せで、まさに“ほったらかし”。投資初心者や投資に時間を割けない方にとって、選択肢のひとつになり得るものと思います。

商品選び、金融機関選びのポイントは

朝日新聞telling,(テリング)

専門用語についても少し復習しておきましょう。
信託報酬は、投資信託の運用や管理のための費用で、投資信託を保有している期間中はずっと掛かります。
インデックスファンドは日経平均株価やS&P500など、一定の指数と同じような運用成績を目指す投資信託のこと。指数を上回る成績を目指すアクティブファンドと比べ、信託報酬を抑えることができます。
専門用語が出てくるだけで難しく感じますが、最低限のキーワードだけ覚えておき、あとは何度も出てきて気になった言葉を調べてみるなど、“習うより慣れよ”で大丈夫です。

「つみたて投資枠の対象となっていて、海外の株式に投資する投資信託」などご自身の求める条件に合う投資信託は、投資信託協会のなどでも調べることができますので、ぜひ検索してみて下さいね。

金融機関を選ぶ際、つい「給与振込口座のある金融機関でいいか」と考えてしまいがちですが、銀行と総合証券、ネット証券で商品ラインナップやサポートの有無などは大きく異なります。
商品の品揃えや手数料面でネット証券に勝るものはない一方で、これまでまったく投資経験のない人がネット証券を選び、「さあ、すべて自分で考えて下さい」となると、何から始めればいいか分からず動き出せなくなる可能性も。窓口で相談したい方は、銀行や総合証券を選ぶのもひとつの方法です。ただし、銀行でNISA口座を開設すると、株式やETFが買えないことには注意しておきましょう!

“出口戦略”も大事。焦らずゆっくり進めよう

朝日新聞telling,(テリング)

以前に比べて、NISAの話を耳にする機会も増えました。投資について気軽に話せるようになったのはいいことですが、他の人のペースに流されないよう注意が必要です。
積立投資の額に迷ったら、まずは少額から。無理をして家計に大きな負担が掛かってしまえば本末転倒です。
また、もしも毎年360万円の“枠”を使い切ると、生涯非課税限度額1,800万円にわずか5年で達することに。そうなると、「売却して非課税投資枠を復活させるのか」といった“出口戦略”を考える必要が出てきます。“出口”については別の機会にお話ししますが、 “入口”よりもずっと難しいので、焦らずゆっくり考えましょう。

NISAでの投資は短距離走ではなくマラソンです。全力でダッシュするのではなく、細く長く走り続けることが何よりも大切です。
走り始めれば自分のペースも見えてきます。まずは少額からスタートして、自分らしくNISAを活用していきましょう!

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FP fumicoの“Live colorfully”の次回は、6月28日に公開の予定です。

■fumicoのプロフィール
CFPⓇ保有のファイナンシャルプランナー。 大学卒業後、生命保険会社や市役所での勤務を経て、2017年12月より「お金」に関するInstagramへの投稿を始める。社会保険や税金・資産運用といった学ぶ機会がなく、話題にも上りづらいコトを身近に感じてもらえるよう、解説の投稿は手書き。趣味は起床後すぐの15分ヨガと、株式投資。

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