1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 思いっきり泣いて感情をスッキリ解放する10の方法

思いっきり泣いて感情をスッキリ解放する10の方法

  • 2024.5.31

泣くことは人生で重要なことなのに、泣きたいときにいつも泣けるわけじゃない。それどころか、泣きたくない場面で勝手に涙が止まらなくなったり、一滴も出ずに感情の解放が難しくなることだってある。まるで涙管が詰まってしまったかのように感じている人は、きっと涙を流すための方法を探しているはず。専門家によると、幸いにも泣くための方法はたくさんあるみたい。

泣くことのメリットは多い。ミッドウエストカウンセリングのセラピスト、オルガ・カラシナ博士は、泣くことは不安、イライラ、ストレスなどの感情を解放するための最適な手段のひとつであり、私たちの健康と精神的幸福において欠くことのできないものだと話している。「自分の中にある強い感情を解放しないでいるのは、無理矢理浮き輪を水中に沈めようとしているようなものです。最終的にはそれらの感情が、予期せぬときに、あなたの望まない形で涙を通して溢れ出てくることになるでしょう」

泣くことは人間としての自然な体験であるにもかかわらず、泣くことに苦労する理由はたくさんある。例えば、ドライアイ(乾性眼)症候群の場合は、適量の涙が生成されないため、涙を流すのが難しくなる。ドライマウス(口の渇き)とドライアイ(目の乾き)を代表的な特徴とする自己免疫疾患のシェーグレン症候群もそう。抗うつ薬、抗ヒスタミン薬、避妊薬、高血圧薬の服用も涙に影響を与えていることがあるし、泣くことを避けているために泣けないでいる人もいる(この場合は、のちに不快な感情や思考を対処するのが余計に難しくなってしまうよう)

そこで今回は、泣いてスッキリしたいのに泣けないという人のために、専門家がアドバイスをくれた。アメリカ版ウィメンズへルスからみていこう。

泣くためにできる10のこと

1. 瞬きをしない

一番簡単な方法は、瞬きをしないこと。「ゴミや埃が目の中に溜まって感染症になるのを防ぐために、体は自然と目の潤いを保つために瞬きをするようにできています」と説明するのは、認定カウンセラーのレナ・スアレス・アンジェリーノ。「この体の自然な働きにあなたが逆おうとすると、体は目を潤すために全力を尽くし始めます」。20〜30秒間、もしくはあなたが耐えられるまで、壁をジッと見つめてみよう。目が熱くなり、涙が1、2滴こぼれてくるはずだから。これと並行して、あなたの心が傷ついた出来事や悲しかったことを考えるようにすると、きっとそのまま、涙が流れ始める。

2. ブレスワーク(呼吸法)に取り組む

Women's Health

「ブレスワークは副交感神経系を刺激し、感情的、精神的、身体的、精神的なバランスを取り戻すのに効果的です」とスアレス・アンジェリーノ。「ブレスワークに他のヒーリング体験を組み合わせるセッションを体験した多くの人は、涙が出たと報告しています」

ブレスワークは、オンライン上で提供されているものや、瞑想クラスに参加して体験する方法がある。ブレスワークをするのが初めての人は、週に一度のペースで取り組むようにし、セッション中に涙が溢れてきたら、それをあるがままに受け入れて。

3. 散歩する

ウォーキングには数多くのメリットが存在しているけれど、とくに自分の気を散らすものがない状態で外を歩いていると、自然と意識が内側に向きやすくなるため、涙が溢れてくることがある。「あなたがずっと見ないように蓋をしてきたこと、心の奥に閉じ込めてきたことを振り返ってみてください。表面に浮き上がってきた感情はありのままに受け入れ、その出来事に関する考えや感情に耳を傾けてあげましょう」とアンジェリーノ。念の為、ティッシュを持って行くのを忘れないように。

4. 音楽を聴く

音楽は感情移入するのに最適な方法であり、単に悲しい曲を聞いて涙が出ることもあるけれど、多くの場合は、あなたの人生のある瞬間が呼び起こされ、その当時の感情が引き出されるからだという。カラシナ博士は、曲を選んで流し、個人的な感情を呼び起こすための時間をとるように勧めている。

悲しい曲を聴いている間は、自然の中で過ごしたり、あなたが心地よさと安心感を感じられるような場所でヨガをするのがおすすめ。この組み合わせは、自己との繋がりがより深まりやすく、その瞬間の自分の感情をあるがままに受け入れやすくなる。

5. 体を動かす

体をマイルドに動かすヨガやストレッチは、体内で停滞しているエネルギーを活性化させ、感情の解放を促してくれるとか。「ヨガのポーズの中にはトラウマを癒し、感情を処理するのに役立つものがあります。それが、涙につながることもあるでしょう」とスアレス・アンジェリーノ。

高強度の運動が涙を誘発させることもある。「通常のボクシングやキックボクシングなど、打撃を与える行為を伴うような激しいワークアウトは、今抱えているストレスや欲求不満を発散させるのに役立つことがあります。これによって精神的な壁が崩壊し、涙が流れやすくなるのです」

6. 泣ける本や映画に触れる

Women's Health

音楽と同様に、悲しいストーリーの本や映画をみると涙が出やすくなる。「何度読んでも泣けると評判の本がありますよね。深い悲しみを感じさせられるような映画やテレビ番組も同じです」とアンジェリーノ。この方法を試してみたいと思ったら、アンジェリーノは月に1度、より頻繁に泣きたい人は週に1度のペースで実践してみるように勧めている。

7. シャワーを浴びる

泣くときはプライバシーが必要な人もいるし、涙が頬を伝う感覚が好きじゃない人もいる。もしあなたがそうなら、シャワーを浴びてみること。「泣く音をシャワーの音でかき消し、顔に流れるシャワーの水と一緒に涙を流してください」とアンジェリーノ。

でも、時間をかけすぎないようにアンジェリーノは忠告している。「水を無駄にしてはいけないので、シャワーを浴びる時間は5分を超えないように」。サウナやスチームルームで泣くのも同様の効果を得られる。

8. 友人か恋人に打ち明ける

一人で感情と向き合うのが苦手な人は、家族や親友、パートナーなどあなたが信頼できる人に感情を打ち明けてみることをカラシナ博士は勧めている。「信頼できる人とのセラピーや深遠な会話は感情が引き出されやすいため、思いっきり泣くことができるかもしれません」

グループセラピーやオンラインのサポートグループもまた、あなたの感情を解放させるスペースを提供してくれる場所。あなたを支え、あなたの話を聞くためにそこにいる人たちと一緒だから、あなたも涙を流しやすいかもしれない。

9. 感情を紙に書き出す

気持ちが動揺して思いっきり泣きたいときは、あなたを悲しい気持ちにさせている人や状況に手紙を書くことをアンジェリーノは勧めている。「自分の感情や思考を書き留めることができれば、感情が表面に浮かび上がり、それらを客観的に理解できるようになります」

手紙を書く目的は、ジャッジしたりされたりすることなく、自分の感情を素直に表現できるようにすること。だからそれを、他の誰かと共有する必要もない。単にジャーナルを書くだけでも十分。その場にいるのがたとえあなたとノートだけであっても、自分の心をオープンにする時間を自分に設けてあげれば、自然と涙は溢れてくる。

10. あくびをする

Women's Health

泣くためのシンプルなもう一つの方法は、あくびをすること。「何度かあくびをして、涙管を目覚めさせてください。これが、涙を流せるきっかけにつながることがあります」とアンジェリーノ。でもこれは、万人に効くメソッドではないそう。

あくびをしすぎたとしても体に害はないけれど、無理にあくびをしようとすると、それが本物のあくびへと変わり、眠気や疲労を感じ始めてしまうこともあるので気を付けて。

まとめ

泣きたいときに重要なのは、泣くことにプレッシャーを感じないこと。「感情を感じるために、涙を流す必要があるという期待を手放してください。泣くことに対するプレッシャーを手放した瞬間、あなたは深く呼吸ができ、自分の感情と向き合ったり受け入れることができるようになるはずです」とアンジェリーノ。 ※この記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスから翻訳されました。Text: ASHLEY MARTENS AND OLIVIA LUPPINO Translation : Yukie Kawabata

元記事で読む
の記事をもっとみる