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歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」

  • 2024.5.30
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佐賀県・有田町は、国内はもちろん、海外にも名の知られるうつわのまち。有田駅と上有田駅の間の、東西約2kmにわたる有田内山地区は、磁器で栄えた当時の面影を色濃く残すエリアです。「kasane(カサネ)」はその歴史あるまち並みの一角に建つ和食カフェ。古い商家を再利用した店内は、木のぬくもりに包まれた落ち着いた空間で、散策途中のランチや一休みにおすすめです。

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」

江戸~昭和期の建物が混在する風情ある通りに青い立て看板が♪

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
江戸期に建造された商家を利活用した店舗

和食カフェ「kasane」が建つ有田内山地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された地域です。江戸期の白壁の蔵や大正時代の洋風建築、昭和初期の町家など、時代も建築様式もさまざまながら、どの建物も立派な造りで、この地域が長い間、磁器で栄えたことがわかります。

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
茶碗にちょこんと腰掛けたうさぎが目印

築170年の商家をリノベーションした「kasane」も、このまちの歴史を物語る風景のひとつであり、趣のある風情が魅力です。吉祥紋のうさぎをモチーフにした入り口の立て看板が、通りを往来するお客を歓迎しています。

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
長年大切に使い込まれた木造建築で、床も太い梁も艶やかで美しい

歴史ある木造建築の店内は、木彫の調度品で統一されていて、しっとりと落ち着いた空間です。椅子やテーブルは一つひとつ手作りしたもの。それぞれ形の違う彫り跡につくり手の思いが込められているようで、ほっこりとした気分にさせてくれます。

創業は2018年。東京で和食の職人として修業した夫・鈴木達男さんと、気さくで笑顔がすてきな妻・愛子さんの2人で切り盛りしています。

地元産の野菜とブランド肉をワンプレートにした土日限定ランチが人気

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
土日限定の「kasaneランチプレート」は数量限定で1500円

料理はプロならではの手間と、おいしく食べてほしいというお客さんへの愛情を込めた家庭料理が中心。食材は地元ブランド銘柄の「ありたぶた」「ありたどり」のほか、近所で収穫される棚田米など、ほとんどが地元産です。生産者へのリスペクトから、素材のもち味を引き立てるやさしい味付けが印象的です。

ランチはほとんどが1000円以内で、平日メニューのありたぶた丼は単品500円、金柑豚汁と小鉢のセットは900円。ありたどりの唐揚げや白身魚とトマトの南蛮漬けがメインの「いいとこどりランチ」は1000円。
写真の「kasaneランチプレート」は土日限定のスペシャルランチ。デザートには、お好きなケーキとほうじ茶まで味わえます。

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
土日限定のスペシャルランチに付いてきたハーフサイズのバスクチーズケーキとほうじ茶

スイーツメニューも充実しています。有田のご当地グルメ・ごどうふを使った「ミニごどうふパフェ」は500円、「ごどうふと嬉野茶寒天のクリームぜんざい」はほうじ茶付きで700円、季節のフルーツを盛り込んだオリジナルパフェは各800円~。バスクチーズケーキはレギュラー600円、ハーフサイズ350円。

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
いちごさんクリームソーダ600円。食事やデザートとのセットは100円引き

おすすめは、季節替わりの地元産のフルーツを使った自家製フルーツシロップのクリームソーダ。天然の果実の色が淡くきれいで、ほんのり甘くフルーティーな味わいです。
冬から春にかけては、例年佐賀県産いちごのクリームソーダが登場しますが、そのほかのシーズンは、とくに決まりはなく、その時期の旬の果実を使用。すいか、メロン、柿など、どんなフレーバーが楽しめるのか、お店に行ったときのお楽しみです。

吉祥紋様のうさぎをモチーフにしたオリジナル磁器をおみやげに

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
kasaneの箸置は各種1100円

料理やスイーツの提供時に使われるうつわは、すべて有田焼です。しかも、そのほとんどは友人で、陶磁器クリエーターの二位関(にいぜき)めぐみさんに特注したオリジナル。うさぎをあしらったデザインの箸置きやプレート、カップなどのバリエーションがあります。

お店の一角に陶磁器コーナーがあり、気に入ったものはその場で購入することも可能です。

歴史ある磁器のまち、有田で出会ったすてきな和食カフェ「kasane」
金柑の絵柄が描かれたそばちょこ3800円と、茶碗蒸しやカップとしてマルチに使えるフリーカップ3000円(スプーンは参考商品)

「kasane」の店名は、このまちで「すてきな時と出会いを重ねてほしい」との思いから鈴木さん夫妻がネーミングしたのだといいます。有田町を訪れた際は、おいしい料理とスイーツと、お店限定のうさぎ柄のうつわとの出会いを楽しみに、訪れてみてはいかがですか。

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