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弾道分析、水中捜査、解析技術…あらゆるエキスパートたちが事件を解決に導く 「CSI:マイアミ」のあらすじと見どころに迫る

  • 2024.5.30
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「CSI:マイアミ」シーズン9より (C)2023 CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.
「CSI:マイアミ」シーズン9より (C)2023 CBS Broadcasting Inc. All Rights Reserved.

【写真】サングラス姿がカッコいい…ホレイショ役を務めるデビッド・カルーソ

アメリカの人気テレビドラマシリーズ「CSI:科学捜査班」のスピンオフ作品として、2002年より放送が開始されたサスペンスドラマ「CSI:マイアミ」(※Huluにてシーズン1~10を配信中)。全米で10本の指に入る犯罪地帯マイアミで、現場の刑事たちと最新鋭の科学捜査を駆使する捜査官たちがさまざまな事件の解決に挑む犯罪捜査ドラマだ。チームのメンバーたちは、弾道分析や水中捜査、解析技術など、それぞれの得意分野を活かして証拠を収集・分析し、亡き犠牲者たちに代わって事件を解決へと導いていく。そんな本作のあらすじや見どころを紹介していこう。

大自然を舞台に、アクションや銃撃戦も交えながら行われる最新鋭の科学捜査

本作の製作総指揮を担当するのは、「トップガン」「アルマゲドン」などを生み出したヒットメーカーのジェリー・ブラッカイマー。本作は「CSI:科学捜査班」のスピンオフ作品だが、マイアミ・ビーチやエバーグレーズ国立公園などの大自然の中で事件が発生することが多く、本家とは事件の背景も手段も異なる。捜査チームの事件へのアプローチが違うため、新たな切り口で展開されるストーリーを楽しむことができる。

また、主人公のホレイショ・ケイン(デビッド・カルーソ)が“マイアミ警察爆弾処理班”の出身だったという経歴から、爆弾絡みのアクションや現場での銃撃戦なども盛り込まれている。捜査の様子をリアルに描くため、実際に爆弾処理班の隊員として従事していた人物がアドバイザーとして関わるという力の入れようだ。そんな躍動感ある捜査シーンも見どころの一つとなっている。

さらに、科学捜査に関しても、常に収録現場にテクニカルアドバイザーが待機し、俳優たちの動きをチェックしていたという。現場の捜査官たちから「僕らでさえ使っていないような高価な捜査機材を(番組では)使っているね」と羨ましがられる一幕もあったようだ。

専門知識と異色の経歴を持つ個性的なメンバーたちが勢揃い

本作では、正義感あふれるCSIのチーフ、ホレイショ・ケインを中心としたチームが次々と難事件に直面し、解決のために奔走する。本家である「CSI:科学捜査班」と同様に、専門知識を持つ個性的なメンバーたちが物語を盛り上げていく。

主人公のホレイショは、キューバ人の母親が麻薬の売人に殺害され、潜入捜査官をしていた弟が殉職するという壮絶な過去から、悪を憎む正義感の強い熱い男だ。また、ホレイショの補佐的立場であるカリー・デュケーン(エミリー・プロクター)は、保安官だった父から銃の扱いと正義の大切さを学び、弾道分析や火気銃器の知識が豊富な金髪美女。弾道オタクであることから、“弾丸ガール”の愛称で親しまれている。

そして、足跡の分析が専門のティム・スピードル(ロリー・コクレーン)をはじめ、水泳が得意でフロリダの水路に精通した水中捜査のエキスパート、エリック・デルコ(アダム・ロドリゲス)や、元パトロール警官で血痕等の痕跡証拠を専門とするライアン・ウルフ(ジョナサン・トーゴ)など、個性豊かなキャラクターたちも登場。

さらに、DNA分析の専門家ナタリア・ボア・ヴィスタ(エヴァ・ラルー)や、ホレイショの弟の妻でマイアミデイド警察殺人課刑事イェリーナ・サラス(ソフィア・ミロス)、有無を言わせぬ威圧感で犯人を圧倒するマイアミデイド郡警察・殺人課の刑事フランク・トリップ(レックス・リン)らがホレイショをバックアップする。

ホレイショ率いる捜査官チームが飛行機墜落事件や轢き逃げ事件などを次々と解決

基本的に1話完結で物語が進んでいく本作。シーズン1の第1話は、プライベート・ジェット墜落事件で幕を開ける。唯一の生存者の供述に疑問を感じたホレイショは、エバーグレーズ湿原に散らばった部品を探し集めてジェット機を組み立てなおし、事件の真相を探ることに――。

続くシーズン2の第1話では、ホテルの前の道路で女性の轢き逃げ事件が発生。死亡した女性は、ホテルで開催されたモデル事務所のパーティーに出席したモデルの1人だった。容疑者が南米バラカス領事館の息子であったため、さすがのCSIも手を出すことができず――。

シーズン3の第1話では、内陸大水路を横切るブリッジにクルーザーが激突し、橋が倒壊する事故が発生。船内では男性が射殺されていた。亡くなった男性の妻に話を聞くと、夫妻の息子が何者かに誘拐されて300万ドル分の宝石を身代金として要求されており、男性は犯人と交渉するためにクルーザーへ向かったという――。

シーズン4の第1話では、母親の葬儀に訪れた囚人アベルトが、棺から飛び出してきた男に射殺される事件が発生。マラ・ノーチェというギャングの一員だったアベルトは組織で禁止されている麻薬の売買を行い収監されたため、仲間の制裁を受けたのだった。アベルトの母親の死因を調べると、頬に手榴弾を押し付けられ脅されたことによる心臓発作であることが判明。手榴弾から検出された指紋を元にCISは犯人を追跡するのだが――。

ちなみに、シーズン4の第7話は「CSI:マイアミ」と「CSI:ニューヨーク」の合同捜査スペシャルとして、「CSI:ニューヨーク」シーズン2の第7話へと続くエピソードとなっている。

何者かに狙撃されてしまうホレイショ…

シーズンの5の第1話では、シーズン4の終わりから続くマラ・ノーチェの組員・リアズの追跡捜査を、ホレイショたちが行う。しかし、魔の手はついにはホレイショの家族にも及ぶ。拘束されたリアズは司法取引の末、ブラジルに送還されることとなり、デルコとホレイショはブラジルのリオ・デ・ジャネイロに飛ぶ――。

シーズン6の第1話では、保護監察官のアンドリューが自宅で射殺され、犯人は警官の前からボートで逃走。容疑者はかつて保護観察下にあった少年たちで、ホレイショはカイルという少年に疑問を抱く。そんな中ナタリアはバイトをしながら復職を目指すウルフという少年に出会うのだが、麻薬が押収されたボートから見つかった薬きょうには“ウルフの指紋”が残されていたのだった――。

シーズン7の第1話では、カイルらを国外に逃すため、2人が待つ飛行場に向かったホレイショが何者かに狙撃される。現場からは微量ながら第三者の血痕が見つかり、今朝出所したばかりのディアスが現場で撮ったという写真には、ホレイショの血だまりに反射した犯人の姿が映っていた――。

シーズン8の第1話では、エバーグレーズで頭部に傷を負って倒れているデルコが発見される。危険な状態が続く中、映像は1997年の事件にさかのぼる。それは、牽引車のドライバーをしていたデルコがエバーグレーズで“車のトランクに入れられた遺体”を発見した事件。同事件はCSI発足前のホレイショが担当しており、ホレイショの相棒は夫を疑う。しかしホレイショは、現場に残っていた土が夫の靴には付着していなかったことから、“犯人は別にいる”と考えていた――。

シーズン9の第1話では、ホレイショの元にデイド大学教授、ボブ・スターリングの犯行予告「みんな倒れる」という手紙が届く。その後、予告通りにCSIの職員が次々に倒れていく。ラボに戻ったデルコはメンバーを運び出そうとするが、自分も呼吸が苦しくなり倒れてしまう。そこへ戻ったホレイショが窓を撃ち抜き充満していた窒息生ガスを放出したことで職員らは目を覚ますのだが、スターリングの犯行を証明する証拠はほとんど汚染されてしまっていた――。

そしてシーズンファイナルとなるシーズン10の第1話では、逃亡した連続殺人犯の協力者に逆恨みされたナタリアが、車のトランクに押し込まれたまま海に突き落とされてしまう。一方、男の撃った弾に当たり倒れたホレイショは、亡くなった家族と夢で再会し、促されるように傷を抱えたまま海に飛び込む――。

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