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『シティリゾート』の着こなし研究! 色・柄やムードのミックスが決め手

  • 2024.5.30

暑さが強まって、リゾートに旅立ちたくないそうですが、都会でもファッション次第でリゾート気分を楽しめます。「OLD ENGLAND(オールド イングランド)」は名前が示す通り、普遍的なトラッドを現代の都市生活に融け合わせていて、2024年春夏シーズンではトラッドに遊びのあるテイストを外しとして取り入れたミックススタイルを提案しています。今回はデニムパンツとニット、シャツを使ってシティリゾート風に仕上げるアレンジプランをご紹介します。

デニムパンツを「きちんとリラックス」仕様で

画像1: OLD ENGLAND 出典:オールド イングランド

シティリゾート風の装いで避けたいのは、ゆるすぎる見え具合です。シャツ裾をウエストインしてベルトを巻けば、きちんと感を保てます。ローファー系の革靴はスニーカーやサンダルよりも落ち着いた足元に。デニムパンツに合わせると、程よい「ずれ感」も漂います。

シャツ1枚で済ませないで、軽い羽織り物を重ねるのは、手抜きに見せない着方です。スカーフプリントをあしらったキルティングブルゾンがポジティブな華やぎを添えています。つやめきを帯びた質感もカジュアル寄りの着こなしを格上げしてくれます。

デニムシャツは着回しに向くトップスだから、ワードローブに迎えておくと、シーズンレスに役立ちます。デニムパンツは裾が切りっぱなしで、気負わない雰囲気を寄り添わせています。

画像2: OLD ENGLAND 出典:オールド イングランド

デニムパンツのような気取らないユーティリティー系にカラフルな色使いを組み合わせれば、シティリゾート気分を盛り上げます。トップスだけにマルチカラーを採り入れれば、顔周りも明るく見えます。

ロンドンの老舗、リバティ社ならではの、色の交じり合いが華やかなブラウスは装いのキーピースです。ギャザーがたっぷり寄せてあり、朗らかなシルエット。ヴィンテージ感を宿したデニムパンツが好相性を発揮。足首からのぞく白ソックスにクラシックな革靴がレトロな雰囲気を呼び込んでいます。

上質サマーニットで「伸びやかリッチ」な仕上がり

画像3: OLD ENGLAND 出典:オールド イングランド

伸びやかな気持ちで過ごしたいオフの日には、上質なニットウエアがベストチョイスです。汗抜けがよく、伸縮性に富むから、着心地が楽。大人エフォートレスな装いに仕上げるには、素材や細部に技ありの逸品ニットが欠かせません。

1784年に創業された英国ブランド「JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)」はニットに定評があります。ピンクのクルーネックプルオーバーは程よく体に沿うすっきりシルエットです。同じシリーズのカーディガンとアンサンブルで着れば、ドレッシーに仕上がります。

ストライプのショートパンツで合わせて、シャープな縦長イメージを強調。こちらはデンマークとデリーに拠点を置くハンドメイドブランド「BONGUSTA」のドローストリングス・ショートパンツ。足元はヒールサンダルでエレガントに整えました。ニットルックに気品を加えるシューズは夏のおしゃれの決め手です。

画像4: OLD ENGLAND 出典:オールド イングランド

明るいトーンの色・柄をまとうと、気持ちまで勢いづいてきます。おすすめの着こなしは、トップスは単色無地で、ボトムスに軽快なカラーモチーフをあしらうコンビネーションです。カラフルな総柄パンツは足取りも軽快に見せてくれます。

「JOHN SMEDLEY」のクルーネックプルオーバーですっきりした印象の上半身にとまめました。クルーネックカーディガンを重ねてレディーライクなたたずまいに。一方、スカーフプリントイージーパンツはクラシカルな雰囲気とアイキャッチーな柄が同居。程よくボリュームがあるのに加え、裾に向かってすぼまるテーパードシルエットが上半身のニットとの絶妙なコントラストを描き出してくれます。

トレンドの「大人サファリ」はシャツで決める

画像5: OLD ENGLAND 出典:オールド イングランド

アウトドアやミリタリーの気分を帯びた「サファリ」は夏ルックに生かしやすいテイストです。ベージュやキャメルといった穏やかな色合いが中心だから、着こなしやすいのもいいところ。キーアイテムはシャツです。

両胸にポケットを配した、ややタフめのシャツが装いのムードメーカー。ボタンは下から一部だけ留めて、裾は正面をウエストイン。2023年春夏に日本からデビューしたボディスーツブランド「The DUNE(ザ デューン)」のベアトップボディースーツはビスチェタイクなシルエットが、引き締まった印象を生んでいます。ウールシルクパンツはイタリアの老舗生地ブランド「CARLOBARBERA(カルロバルベラ)」の素材で仕立てられたワイドシルエットのモデル。センタープリーツが落ち感のあるシャープな印象を引き出しました。

画像6: OLD ENGLAND 出典:オールド イングランド

同じ素材や色で上下をそろえると、サファリ感が強まります。セットアップでオールインワン風に着れば、ぐっと凜々しい風情に。軽く見られにくくなるのも、サファリルックならではのよさです。

コットンシャツとパンツを同じ素材でそろえ、サファリ感を高めました。細いベルトを巻いてフェミニンさも演出。シルエットのめりはりも際立ちました。首元に巻いたスカーフのおかげで、顔周りが明るく映っています。ベルトやスカーフなどの小物類は狙ったイメージを盛り込む「隠し味」的にえる小技です。

シティリゾートをミックススタイリングで楽しむ

画像7: OLD ENGLAND 出典:オールド イングランド

「OLD ENGLAND」は1867年、フランスのパリでセレクトショップとして始まりました。2023年にブランドをリニューアル。ニュートラルにミックススタイリングを提案するブランドとして生まれ変わりました。2023年9月には「オールド イングランド銀座店」(東京都中央区銀座5丁目6-16)がオープンしました。銀座店ではオリジナルブランド以外に海外のセレクト商品も取りそろえています。

軽やかに動きやすく、汗や蒸れが気になりにくいのは、シティリゾート風スタイリングの魅力です。おしゃれを通じてお出掛けモチベーションが高まるのも隠れたメリット。服でスイッチを切り換えるような感覚で、「非日常」の気分を味わってみて。

ファッションジャーナリスト 宮田理江

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