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【新玉ねぎレシピ】切って、漬けるだけ。簡単に作れる!「新たまねぎマリネ」の作り方と活用例を栄養士ライターが伝授

  • 2024.5.30

新タマネギの調理は「生」がおすすめ!

春から初夏まで楽しめる新タマネギ
春から初夏まで楽しめる新タマネギ

春から初夏まで楽しめる「新玉ねぎ」は、水分が多くて辛みが弱いため生食に向いています。また、玉ねぎに含まれる機能性成分である硫化アリル(アリシン)は水溶性で熱に弱い性質があり、栄養面からも生で食べるのがおすすめです。そこで、簡単に作れて常備菜として活用しやすい「新たまねぎマリネ」のレシピをレクチャーします。

新たまねぎマリネの作り方

▲新玉ねぎシーズン中、冷蔵庫に常備しておくと便利な「新玉ねぎマリネ」。わが家では冷蔵庫にストックしやすい100均の保存瓶を使って作ります。
▲新玉ねぎシーズン中、冷蔵庫に常備しておくと便利な「新玉ねぎマリネ」。わが家では冷蔵庫にストックしやすい100均の保存瓶を使って作ります。

【材料】新玉ねぎ1玉分・新玉ねぎ:1玉<マリネ液>・塩:少々・酢(米酢やリンゴ酢など):50cc・はちみつ(または砂糖):大さじ1・オリーブオイル:大さじ2

【作り方】(1)新玉ねぎの外皮をむき、上下を落として縦に半分に切り、薄くスライスする。

(2)清潔な保存瓶または保存袋にスライスした新玉ねぎ(1)を入れ、塩、酢、はちみつ、オリーブオイルを加える。保存瓶の場合はフタを閉めて上下に揺すってマリネ液を混ぜ、保存袋の場合は袋の上から手で軽くもむようにして味をなじませる。

(3)冷蔵庫で半日程度冷やし、味がなじめば完成!

▲調味液がなじみ、しんなりしてきたら食べごろ。そのままでも、おいしいです。
▲調味液がなじみ、しんなりしてきたら食べごろ。そのままでも、おいしいです。

玉ねぎをスライスするときは、繊維に沿って縦に切ると歯ざわりがよく、繊維を断ち切るように横に切ると口当たりがやわらかくなります(マリネには繊維に沿った縦スライスがおすすめ)。新玉ねぎの辛みが思っていたよりも強い場合は、切った後にザルなどの上で15分程度空気に触れさせるとやわらぎます。また、完成後に新玉ねぎから水分が出てくるので、大量に作り置きしすぎず、1玉分ずつ作るのがおすすめです。

新玉ねぎマリネ活用術

●活用レシピ1:サラダ

▲生野菜に新玉ねぎマリネをトッピング。ドレッシングいらずで食べられます。
▲生野菜に新玉ねぎマリネをトッピング。ドレッシングいらずで食べられます。

トマトスライスに新玉ねぎマリネをオンすれば完成。大葉やレモンを好みで添えればブーケのような彩りに。トマトと大葉は脂溶性のβ-カロテンが豊富。オリーブ油を含むマリネ液がドレッシングの役目を果たし、吸収率も高まります。

●活用レシピ2:おかずの付け合わせ

▲おかずに添える野菜が物足りないとき、カサ増しにもなります!
▲おかずに添える野菜が物足りないとき、カサ増しにもなります!

肉や魚の料理の付け合わせとしても、ぜひ活用を。ビタミンB1が多い豚肉や鶏肉、魚(紅鮭、鯛、サバなど)の料理と組み合わせることで疲労回復の効果アップが期待できます。暑さで疲れやすくなるこれからの季節に備えた食べ合わせが手軽に叶います。

●活用レシピ3:カルパッチョ風

▲カツオのカルパッチョ風。魚が見えなくなるほど“新たまマリネ”をトッピングしてしまいました(笑)
▲カツオのカルパッチョ風。魚が見えなくなるほど“新たまマリネ”をトッピングしてしまいました(笑)

マグロやサーモン、鯛など、お刺身にオンすれば手早い味変が可能。塩分が気になる人も、このカルパッチョ風なら醤油でいただくよりも健康的です。さらにゴマをトッピングすればたんぱく質とカルシウム強化に、“追いオリーブオイル”を回しかければビタミンEとオレイン酸アップに。

“新たまマリネ”は冷蔵庫で4~5日程度は保存が可能。マリネ液の水分が多くなり、新玉ねぎの量が少なってきたらボウルなどに丸ごと移し、小魚の唐揚げや鶏の揚げ焼きと和えれば、やわらかな酸味の南蛮漬け風にアレンジできます。自由な発想でアレンジを楽しみ、新玉ねぎのおいしさを存分に堪能してください。

▲鶏の南蛮漬け風。片栗粉をつけて揚げ焼きした鶏肉に、“新たまマリネ”にごま油と醤油を少々、たっぷりの青ネギを加え、トッピング。これからの暑い季節におすすめ!
▲鶏の南蛮漬け風。片栗粉をつけて揚げ焼きした鶏肉に、“新たまマリネ”にごま油と醤油を少々、たっぷりの青ネギを加え、トッピング。これからの暑い季節におすすめ!

※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017上西一弘ほか監修『健やかな毎日のための栄養大全』NHK出版,2022、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019

(野村ゆき)

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