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【神崎恵】40代の「老け見え対策」3か条とコスメ6選【酸いも甘いもオンナの醍醐味】

  • 2024.5.30

可憐な佇まいの奥に、強くてしなやかな自分軸を持った美容家・神崎 恵さん。その生き方や考え方を同世代とシェアする連載「神崎 恵の酸いも甘いもオンナの醍醐味」がウェブに登場! 今回は、老け見えに思うこと。


【40代の老け見えは3タイプにわかれる】

「老け見え」って、なんだろう?
ひとつは、20代のメイクのまま、年齢とともに〝アップデートできていない〞状態。若さという最強の武器をベースに、キラキラと、あるいは少しでも大人っぽくなりたくてがんばっていた当時のメイクをそのまんま、40代の今の顔にも乗っけてしまった結果、どこかちぐはぐに見えてしまう。
もうひとつは、〝若すぎる〞お面をつけてしまうこと。若者世代のSNSをお手本に、色使いや質感、眉の形など、今のはやりを意識した若い顔のお面は、40代の自分にまったくフィットしておらず、ちょっと痛々しい。
3つ目は、〝隠しすぎる〞こと。シミやシワ、毛穴、そばかす、ほうれい線など、老けたなぁと思う部分を、徹底的に塗りたくる。これはかえって逆効果。隠すほどに目立ってしまう。

老け見えで意識したい3つのポイント

そんなふうに、あれこれ考えていると、「40代の老け見え対策」がいちばん難しい気がしてきました。
ビジネスシーンでは、キャリアを重ね、後輩と上司の間でたいへんな時期だろうし、子育てシーンでは、子どもの行事に伴うオフィシャルな場にも行く機会が増えるのが40代。 メイクもファッションも、若すぎてもダメ、老けすぎてもダメ。それでいて、やりすぎないくらいのほどよい今っぽさや、きちんと感も必要だったり。 若さだけで突っ走っても許される20代や、揺るぎない自分を手に入れられた70代と違って、この年代のメイクとファッション、めちゃくちゃ難しいですよねぇ……。

具体的に「40代の老け見え対策」として意識したいのは、質感、ツヤ感、丈感の3つ。肌はとにかく質感です。多少シミやそばかすがあっても、みずみずしさや透明感など質感の方が大事です。髪の毛はパサつき禁止! トリートメントとアイロンでしっかりとツヤ感を出しましょう。そして、ファッションは一周まわって昔の服がブームだったりしますが、丈感は気をつけて。必要ならばお直しを。

☑旬な顔になれるコスメ

[クッションファンデとコンシーラー]

左:「うるおいがわき続けているようなツヤ肌に」バイユア セラムフィット
フルカバー グロークッション V1SPF50+・PA++++ 全3色 各3960円(Hamee)
右:コンシーラーはパーツごとに使い分け。「ぴたっと密着して、クマや色ムラをしっかりカバーしてくれます」ファシオ ウルトラカバー コンシーラーWP全2色、ファシオ ウルトラカバー アイコンシーラーWP全1色 各1100円〈編集部調べ〉(コーセー)

[定番色のマスカラはニュアンス重視]

「定番カラーこそニュアンスが重要。これはツヤのある“黒みブラウン”なので目もとが洒落ます」ディーアップパーフェクトエクステンションマスカラ ピュアブラウン1650円(ディー・アップ)

[うるツヤなリップ]

「体温でとろけるリップは水膜を張ったような透明感を実現。わたしは01番のココヌードを愛用しています」ロムアンド グラスティングメルティングバーム1320円(韓国高麗人蔘社)

[髪のツヤを作るヘアアイロン]

「40代になったら髪のツヤはマスト。これは毛束を隙間なく挟める特殊プレートを採用。軽くすべらせるだけでツヤツヤに」クレイツイオン® ストレートプロ SR 2万8287円(クレイツ)

【人々を観察しつつ、自分にフォーカスしています】

最後に。私はいつも、もうひとりの自分を頭上に配置しています。ひとりよがりになっていないか、TPOはあっているのか、やりすぎてないか、痛々しくないかなど、頭上の自分が顔も全身も360度ぐるりとチェック。俯瞰して自分を見つめることで、微調整を重ねています。
この自分自身のチェック機能を磨くために、日頃からアットコスメのストアやデパートのコスメ売り場で、旬のアイテムとそこに訪れる人々を観察し、時代に〝目を慣らす〞ようにしています。それから、私は70代以上の方のSNSをよく見ていますが、生き方、メイク、ファッションがバランスよく融合し、その人自身になっているのが素敵で、参考にしています。何より、大切なのは〝比べない〞ことです。他人とはもちろん、過去の自分とも比べない。今の自分にフォーカスしながら、アップデートと微調整を繰り返していきましょう。

トップス3万9600円(ニアー ニッポン/ニアー) スカート2万8600円(シーニュ) ピアス6万6000円(モニス/フォーティーン ショールーム)

かんざき・めぐみ。1975年生まれ。美容家。最新刊『神崎恵のおうちごはん—さあ、なに食べる?』(扶桑社)、『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)が人気、ほか著書多数。多くの女性誌で連載を執筆。3人の息子を持つ母。


撮影=彦坂栄治〈まきうらオフィス〉 スタイリング=石関靖子 ヘア=工藤由佳〈Un ami〉 インタビュー=田中美保 ※GLOW2024年5月号より。

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