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900軒以上の家をみてきた整理のプロに聞く「片付けが苦手な人の4つの共通点」

  • 2024.5.31

片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は今まで900回以上のご自宅を拝見しています。なかなか普段の暮らしの状況を客観的に見る事は難しいと思いますが、プロとしてたくさん拝見していると片付けられない人には共通点があることが分かります。これに気が付くだけでも、きっと暮らしは改善するはず!

①決める事が苦手

まず、決める事が苦手な人が多いという点です。物を減らすには決断をする必要がありますし、きちんと整理収納していく場合には、物の定位置を決めていかなければいけません。

片付けられない人達は、「決めるのが苦手なんです…」と口を揃えるようにおっしゃっています。

決めるのが苦手なのは分かりますが、自分の物、自分の暮らしくらい、自分でしっかり決めないと、人生においてもっと大きな決断が必要な場面がたくさんあります。

きちんと片付ける習慣をつけるという事は、決める力を付けていくこと、さらに言うと、よりよい人生を生きていくための練習でもあるのです。

②物を買うのに捨てない

単純に考えて『物を買う=物を捨てる』のバランスが釣り合っていなければ、暮らしは徐々に物であふれて、片付かない家になっていきます。小学生でもわかる計算ですよね。

なのに片付かない人達は、気軽に買うのに捨てないんです。捨てない事が正しいと間違った認識をしているんです。

もちろん、モノは大切にしなきゃいけないですし、簡単に捨てるのも間違っている。

では、買うときはどうでしょうか?買うときにすでに責任はあなたにあるんです。その物をしっかり使えるのか、どこに収納するのか、それが明白でなければ買ってはいけないんです。

気楽に買うくらいなら、気楽に捨てたらいいのです。本当は物を買う時にこそ慎重になる必要があります。

③詰め込むことが収納と思っている

正しい収納は物を使いやすい状態にしておくことが必要です。なので、物がどこにあるか分からなかったり、出すのに労力がかかりすぎてしまうのは正しい収納ではありません。

使いやすく、見やすく収納すると、必然的に収納する物の量は少なくなりますし、収納に余白が生まれます。

ここで片付けが苦手な人からは「スペースがもったいない」と言われます。もったいないから何を詰めようか…?という思考になるのです。こうするとまた、元の状態に戻ってしまうのです。

片付かない家とスッキリした家では収納内の使い方が圧倒的に違います。

空いたスペースはあってよいのです。全くもったいなくないんです。無駄に物を買って、使わずにさらに暮らしのスペースを圧迫している状態をもったいないというのです。

④心配性で神経質

最後に1つ。よくおおざっぱな性格だと片付かない、というイメージを持っている人が多いと思いますが、私は違うと思います。おおざっぱな人はちょっとやればサッと片付くんです。

本当に根が深く、闇が深いのは、神経質タイプで片づかない人です。

神経質すぎて、これを捨てたらどう思われるか…、とか、捨てたら悪いとか、いろいろ気になって捨てる事ができません。神経質すぎて、完璧にできないと片付けをやり始める事もできません。

ストックをたくさん持っていないと心配、不安という人も多いです。もちろん、これは性格、気質ですので、すぐには変えることはできないかもしれませんが、自分が人よりも、神経質に考えすぎている、物を持ちすぎているという事実には気が付く必要があります。

このタイプの人達は、自分が神経質とはあまり気が付いておらず、私が適当だから片付かない、適当だから物を買ってしまう、と言っていますが、適当だからじゃなく、何かに神経質にこだわっているのです。

もし本当に少しでも変えていきたいと思っているなら、例えば、いつも10個も20個もストックしてしまうモノを、無理やりでもいいので、一度ストックをしないようにしてみてはいかがでしょうか?(捨てるのではなく、どんどん使って減らしていくイメージです。)

その時に、別に大したことではなく、乗り越えられることだと実感してほしいのです。

なくなったら不安、なくなったら困る、と思っていますが、今そのストックに埋もれた暮らしに困っている、という事実に気が付かないといけないと思います。

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