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工作で育まれる力とは?現役保育士インスタグラマーの345(みよこ)さんにインタビュー

  • 2024.5.30
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出典:ぎゅってWeb

保育の現場で役立つ工作が人気のインスタグラマー、現役保育士345(みよこ)さんが、「シアター」「歌・あそび」「製作」を一冊にまとめた本『遊びがつながる・広がる!シアター12か月』(Gakken)が発売されました。子育てにも役立つ遊びや現役保育士ならではのエピソードなどを聞きました。

現場の「ほしい!」が詰まった最強アイディア集。家庭でも楽しめる一冊。『遊びがつながる・広がる!シアター12か月』/Gakken

プロフィール

インスタグラマー345

(みよこ)

さん

出典:ぎゅってWeb

保育歴9年目の現役保育士インフルエンサー。本名は松本さや。「現役保育士345(みよこ)」として活動中。2024年2月現在、Instagramのフォロワーは10.7万人。自身の保育観や経験から、保育に関する情報、特に、シアター、あそび、歌などを発信。

インスタをはじめたきっかけは、家族の一言

活動をはじめたきっかけは?

初めは見る専門で保育士さんのインスタから学びを得ていくうちに、私も発信してみたいなという気持ちはありました。結婚を機に引っ越しの準備をしていた時、私の保育グッズを見た家族から、「これをインスタに載せたら需要があるんじゃない?」と言われたことをきっかけに、製作物をインスタで紹介するように。

インスタ投稿を始めたのがコロナ禍で、保育園も閉園していて在宅で課題を出される保育者さんが多く、需要と供給があっていたということもあり、たくさんの保育者にフォローしていただけました。

現役保育士の悩みをみんなで共有

フォロワーからの反応は?

フォロワーさんのほとんどが保育関係者。インスタでは製作の話だけではなく、人間関係やクラスの進め方、運営について迷っている、など現役保育士さんたちの悩みもたくさん寄せられます。私が答えられるものもありますが、答えが出せない時は、「みんなだったらどうする?」と、閲覧者に質問を投げかけて、一人の悩みをみんなで共有しています。

保育士の悩みを解決したい想いから、本の出版へ

本を出すことになったきっかけを教えてください

園では毎月の誕生日会や、こどもの日、七夕、ハロウィンなどイベントがたくさんありますが、イベントで使うシアターや遊びなど、毎回同じ内容にならないようにするのにも一苦労。ネタがなくなってしまい新しいものを探す先生が多く、大変だなと感じています。

インスタで製作物の投稿をするようになって、私の作品を真似して作ってみますという声をたくさんいただいて、その中で「型紙が欲しい」という声もありました。最初はカラーコピーで型紙の販売を始めたのですが、それなりに配送料も掛かるし、作る時間を考えると価格の設定も難しく、自分の中でいろいろと葛藤がありました。

園で買ってもらえるような本を作ってたくさんの人に手頃な価格で届けられるといいなと考えていた時に、「本をつくってみませんか?」とお声掛けをいただき、書籍を通して、もっと保育の楽しさを伝えられることがうれしかったです!

子どもの視点で考えることが製作のヒントになる!

工作のアイディアはどこから?

頭の中が子どもに近いといいますか…(笑)。子どもと一緒にいる時間が多いので、子どもってこんなところに楽しさを感じているなとか、こんなのがあったらもっと楽しそうだな、など、思いついたことを製作のヒントにしています。

製作アイディア「透明ゆらゆらくらげ」

製作で意識していることは?

意識しているのは仕掛けづくりです。子どもは変化があるものが好きなので仕掛けをつくったり、オバケやサメとなどドキドキするような感情が動くものをテーマにするなど工夫をしています。

シアターは先生の演じ方によっても変わってくるのですが、私は演じるのが苦手なので、仕掛けと歌を取り入れてやっています。

オリジナルソングも満載!歌・ふれあい遊び「こんな時、どんな顔?」

製作遊びやシアターで育まれる力とは?

製作遊びを幼少期から取り入れることの大切さについて教えてください

就学したときに、遊びで培った経験が教科に向かう力に変わるといわれています。自分の好きな遊びが、数学や理科などにつながっていきます。保育園では子どもが遊びに夢中になる、好きなことをとことんやり込む環境作りを大切にしています。

シアターは、みんなで同じものを見て楽しい気持ちを共有し合う体験ができます。みんなで楽しむこと、一人でじっくり楽しむことを大切にしていくことが、子どもたちの生きる力の土台になっていくのではないかと思います。

製作遊びは過程を楽しみ、見守ることが大切

家庭で製作遊びをするときのポイントは?

大人は正解がわかっているので、「こうしたほうがいいんじゃない?」と言ってしまいがちですよね。でも子どもは完成させることを目指していなくて、いまこれが楽しい!と感じていることがよくあります。

例えば、描くことよりも絵の具のフタを開けて出す作業が楽しい、絵の具と水を混ぜるのが楽しい…など、完成させることを目的にするのではなく、過程を楽しみながら経験することが大切だと思います。

子どもが夢中になっているのであれば、大人は目で見守る。「ちゃんと見ているよ」とわかるように頷くだけでも子どもには伝わるので、無理して声掛けをしなくてもいいと思います。

おうちで楽しむ♪製作遊びに挑戦してみよう!

本の中から345さんおすすめの、家庭でも遊べる製作遊びを一部紹介します。

クリアホルダーシアター「海の生き物に会えるかな?」

海の生き物をテーマにした「夏」の製作。海への興味、関心を広げます。

うちわですずらんテープをあおぎ、ひらひらと動く仕掛けには子どもたちも興味津々に

チョキチョキシアター「この形、なあに?」

形をテーマにした「秋」の製作。はさみで切って、2つ折りの紙の形が変わる不思議さが楽しめます。

身の回りの「形」に興味をもつきっかけにも!

書籍情報

[タイトル] 『遊びがつながる・広がる!シアター12か月』
[出版] Gakken

発売日:2024年2月22日
定価:2640円
現役保育士345(みよこ)さん初の本。1つのテーマがシアター、歌、遊び、製作につながった、保育が展開しやすい内容。データ素材は立体感のあるかわいい貼り絵。素材と型紙は簡単にダウンロードすることができます。歌あそびの伴奏譜つき

取材・文:やまさきけいこ

<ライター/ぎゅってWeb編集部>

のんびりさんが集まる編集部。働くママの毎日をもっと楽しく、ちょっとラクに。そんな情報を朝・昼・晩とお届けします。

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