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新潟発「みどりまゆ」の新スキンケアシリーズ。&Beauty キレイの理屈 〈Itoguchi〉

  • 2024.5.30
Itoguchi MOIST CLEANSING MILK / MOIST RICH FOAM / MOIST LOTION / MOIST CREAM 一般的な白まゆとは異なる、野蚕の特徴を残すみどりまゆを原料としたシルク成分を配合した、シルク仕込みのスキンケアシリーズ。左から、モイストクレンジングミルク 180㎖ ¥3,850、モイストリッチフォーム 150㎖ ¥3,850、モイストローション 100㎖ ¥4,400、モイストクリーム 40g ¥5,500(きものブレイン 0120−611−240)

古くから養蚕業が盛んだった地域では国産のシルク成分の研究が活発で、その成分特徴を生かした化粧品が続々と誕生している。新潟生まれのプレミアムスキンケアブランド〈Itoguchi(いとぐち)〉は、着物のアフターケアや縫製で国内のトップシェアを占める〈きものブレイン〉を母体とするブランド。宝石のように美しい淡い黄緑色の繭「みどりまゆ」が持つ美容成分を中心に取り入れたボディケアコスメなどを開発し、2022年に誕生した。
そして今年3月にリリースされたのが、そのみどりまゆのシルク成分を、肌に"仕込む"という発想から生まれたスキンケアシリーズ。クレンジングミルク、洗顔フォーム、化粧水、UV効果のある保湿クリームの4ステップで、本来の美しさが息づく肌への糸口となるケアが完了できる。
専門機関の調べでは、みどりまゆに含まれるシルク成分には、肌本来の美しさを引き出すために必要な3大成分であるセリシン(肌に優しく潤いを与える)、フィブロイン(肌に潤いをとどめる)、フラボノイド(抗酸化成分)が、白まゆよりも豊富に含まれているとのこと。なかでもフラボノイドの含有量は自社の白まゆに比べて約10倍以上もあり、白まゆが紫外線に含まれるUVBのみのカットに対し、みどりまゆはUVAもUVBもカットしてくれるというのだからすごい。とはいえ、繊細なみどりまゆの飼育は困難を極め、専門家の協力のもと無菌で育てるという方法を見いだし、3年という歳月の悪戦苦闘の末に、安定供給できる世界初の大型無菌工場が完成したという。
4品のなかでも最も〈Itoguchi〉らしさを感じさせるのは、やはりシルク成分のみでUVカットができる保湿クリーム「モイストクリーム」。人工的な感じが一切せず、シルクで肌をバリアしているという、この上ない贅沢感が。また、みどりまゆの保湿力をダイレクトに感じる化粧水「モイストローション」も、シルクのヴェールに肌が包み込まれる感覚。どのアイテムも、荒れがち乱れがちな肌に、スッと手を差し伸べ寄り添ってくれる……そんなメンテナンス力を感じさせる。素材の素晴らしさを研究し、存分にその特徴を生かしているからこそ、肌も素直に反応してくれるのだと、新たな気づきを与えてくれるシリーズだ。

文/永富千晴
ながとみ・ちはる/美容ジャーナリスト。〈club C.〉主宰。女性誌やウェブで、企画、編集、執筆に携わる。YouTubeチャンネル「永富千晴キレイの未来」も。

※この記事は、No. 127 2024年7月号「&Beauty」に掲載されたものです。

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