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【うるう年とは】いつもと違う年?どうして4年に一度?子どもにわかりやすく伝えてみよう

  • 2024.5.30
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うるう年は4年に1度しか訪れないのにどうして必要なのか、どのようにしてできたのか気になったことはないでしょうか。

なかには、子どもに聞かれたものの、詳しく説明できずにいたママやパパもいるかもしれません。

そこでこの記事では、うるう年とは何かを知りたい方に向けて、うるう年が必要な理由や子どもへの伝え方、うるう秒の概要などを解説します。

うるう年やうるう秒の意味や必要性を理解して、子どもに説明してあげましょう。

うるう年とは?

そもそも、うるう年とはどのような年のことで、子どもにはどのように説明すれば良いのでしょうか。

うるう年の意味

私たちが普段使用している365日の暦は、"グレゴリオ暦"といい、太陽の周りを地球が公転する周期に合わせてつくられました。

しかし、厳密にいうと地球は約365.24219日で公転しているため、正確に計算するとグレゴリオ暦と地球の公転周期は1年に6時間ズレてしまいます。

ズレが生じたまま暦を使い続けてしまうと、いずれ季節まで大きくズレていくことに……。

そこでズレを修正するために設けられたのがうるう年です。

「4年×6時間」で24時間なので、4年に1度だけ1日多く設ければズレがなくなりますよね。

子どもにはこう伝えよう!

小学校低学年の子どもに伝える場合は、まず「うるう年とは1年が366日、2月が29日まである年である」ことを伝えます。

そのうえで、うるう年がある理由は「地球は普段365日で太陽の周りを回っているといわれているけれど、実はそれよりも少しだけ時間がかかっているから何もしないと季節がズレてしまう、季節がズレるのを防ぐために4年に1度1日だけ増やして時間を直しているよ」と説明してあげましょう。

子どもが高学年なら、地球の公転周期や時間のズレを具体的な数字で示して解説するのも良いのではないでしょうか。

うるう年は4年に1回ではない?!

うるう年は、4年に1度開催されるオリンピックの年と重なることが多いので、"オリンピックが開催される年=うるう年"と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

グレゴリオ暦では、うるう年を設ける年に以下の決まりがあります。

西暦を4で割り切れる年

西暦が100で割り切れて、400では割り切れない年は例外

例えばオリンピックのパリ大会が開催された1900年は、1にはあてはまりますが2にはあてはまらないため、うるう年ではありませんでした。

オリンピックがうるう年と重なることが多いのは、第1回オリンピックのアテネ大会が1896年のうるう年に開催されたからです。

なお、2100年に開催されるオリンピックもうるう年にはなりません。

うるう秒とは?

地球の公転周期のズレは「うるう秒」でも調整されています。

うるう秒の意味

技術が進歩したことで、原子時計によって時間を正確に測定できるようになりました。

すると地球が自転している速度は、常に一定ではないことがわかりました。

原子時計は地球の自転に合わせて時間を測定していますが、自転の速度が一定でなければ、その分ズレが生じます。

そこで、うるう秒を設けて原子時計を地球の自転に合わせています。

うるう秒は1972年に初めて導入され、近年では2017年1月1日、2015年7月1日、2012年7月1日に実施されました。

うるう秒は廃止予定

実は、うるう秒は2035年までに廃止される予定です。

廃止される理由は、あらゆる面でデジタル化が進んでいるからです。

現代社会は通信や衛星ナビゲーションシステムなど、コンピューターによって制御されているものが多く、うるう秒を実施すると誤作動を起こす恐れがあります。

実際にこれまでうるう秒を実施したときに、いくつかの障害が発生しています。

うるう秒によって大きな障害が発生するのを防ぐべく、2022年11月18日におこなわれた国際度量衡局(BIPM)の会議でうるう秒の廃止を投票にて決めました。

うるう年ができるまで

暦は古代エジプトで誕生したものが、古代バビロニアで「太陽暦」へ発展したといわれています。

ところが、太陽暦は地球の公転周期のズレを考慮していなかったため、常に365日で進めていました。

紀元前45年になると、観測によりわかった「1年は約365.25日」であることを考慮して4年に1度のうるう年を導入した「ユリウス暦」が誕生します。

ちなみに、ユリウス暦の誕生当初、うるう年は1月1日に実施されていたようです。

しかし、3月から1年が始まると考えていた古代ローマによって、日数が少なく1年の最後となる2月の最後の日に付け加えるようになったのだとか。

ユリウス暦は長きにわたりヨーロッパで導入されていましたが、結果的にズレが生じてしまったため、ローマ教皇のグレゴリウス13世によって現在世界中で広く使われている「グレゴリオ暦」が誕生しました。

グレゴリオ暦では、ユリウス暦で導入されたうるう年を受け継いでいます。

「うるう」ってどういう意味?語源と由来

うるう年を漢字で表記すると「閏年」になります。

閏年はもともと中国から入ってきた言葉で、日本にはありませんでした。

そこで、「うるう」と読む「潤」に当てはめて「閏=うるう」と読むようになりました。

たしかに「潤」と「閏」はよく似ていますよね。

ちなみに、中国では1日多く設定されたうるう日は王様が仕事をしなかったことから、王様が門のなかにいる様子を表現した「閏」の字が使われているのだとか。

2月29日生まれの人はいつ年を取るの?

うるう年と聞くと、4年に1度しかない2月29日生まれの方の年齢も気になりますよね。

もちろん、誕生日がないからといって、4年に1度しか年を取らないわけではありません。

実は年を取るタイミングは、2月29日に限らず、誕生日となる前日の24時と法律で決まっています。

つまり2月29日生まれの方は、2月28日の24時に年を取ります。

誕生日は24時を過ぎた当日にお祝いするのが一般的ですが、法律では誕生日を迎える直前に年を取っているようです。

まとめ

うるう年とは、私たちが普段使用しているグレゴリオ暦と、地球が太陽の周りを公転する周期のズレを修正するために設けられた調整の日です。

うるう年は基本的に4年に1度訪れますが、設定された決まりに当てはまらない年はうるう年にはなりません。

また、子どもに説明する際は2022年12月現在、地球の公転周期のズレを修正するためにうるう秒が導入されていることも伝えると、より知識が広がります。

うるう年・うるう秒の必要性や意味を子どもにしっかり伝えてあげましょう。

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