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「木」の美しさを追求するブランド「et.moku works」の哲学とは

  • 2024.5.29
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「前から知ってたよ」が言える、新星ブランドをフォローしよう!

大小さまざまなブランドが存在するアウトドア業界。中には、オリジナルのキャンプギアを個人製作するところからSNSで評判が広がり、予約から数年待ちになるほどの人気アイテムを販売するブランドも。

そこで、Instagramのフォロワーが“まだ”1万人未満の「次来る」ブランドをhinataの独断と偏見でピックアップして紹介します。

ウッドキャンプギアにこだわる「et.moku works」

滋賀県を拠点に、夫婦でウッド製のキャンプギアをつくるブランド「et.moku works(エトモクワークス)」。

ブランドの立ち上げは、2021年。きっかけは、コーヒーでした。大自然の中で飲むコーヒーのおいしさにハマり、見た目や雰囲気が好みの北欧発祥の木製マグカップ「ククサ」を使うようになったキャンプ好きの2人。しかし、どの木のカップを使っても木の香りやカップに塗られた塗料の香りが強く、せっかくのコーヒーの味が埋もれてしまうことも…。

そこで「自分たちで、木の香りとおいしいコーヒーが楽しめる木のカップをつくっちゃおう!」と思ったのがはじまりでした。

ブランド名の「et.moku works(エトモクワークス)」は「et(あなた)とmoku(木)」=「木と共に」という意味が込められています。そう、とにかく「木」を愛しすぎている夫婦が営むブランドだけに、木へのこだわりがハンパないのです。

始まりは、試行錯誤を重ねて完成した「コノ木ノカップ」

「エトモクワークス」始まりのアイテム「ククサ」。一番のこだわりは、2週間かけて手作業でおこなう塗装です。

一般的に、木のカップは傷みや汚れ防止のためにウレタン塗装(溶剤で木を樹脂化する塗装)が施されていることが多いもの。ですが、木材本来の温かみを追求するため、エトモクワークスではウレタン塗装は採用していません。

直接口につけるカップなので「なるべく身体に良い材料やつくり方でカップをつくりたい」と考えた壷井さん夫婦は、オイル塗装をはじめ、さまざまな表面加工を試しました。汚れやカビに強く、無味無臭で木の温もりを最大限に生かせる加工。試行錯誤を3年近く繰り返した結果、たどり着いたのがガラス塗装でした。

木を想うがゆえに完成までに時間のかかった「エトモクワークス」の「コノ木ノカップ」。「ウチのククサは、コーヒーがおいしく飲める!」と自信を持って販売しているアイテムです。

木の魅力を引き出す、唯一無二の「1/f LANTERN (SK)」がウリ

ブランドスタートから3年経った2024年現在の「エトモクワークス」イチオシアイテムは、ランタン。2023年6月ころから販売を始めました。

もともとヴィンテージランタンが好きだったことから、大好きな木を使って「長年人々を魅了し続けるアイテムをつくれないか」と考えたのが開発のきっかけ。

同じ材料の木でも、切る場所や切り方によって見える表情がまったく異なっていたり、天然の木だからこそ色がそれぞれ異なる変化をしていったり。「エトモクワークス」には、まったく同じアイテムは存在しないのです。

時には、アイテムをつくっている段階と出荷するときの段階で、だいぶ木の色が変化していることもあるんだとか。使っているうちにどんどん木の味が出てきて、経年変化が楽しめるのもウッド製品の魅力です。

パッケージもぬかりなし!

「エトモクワークス」のランタンは、パッケージにも並々ならぬこだわりが。購入した人が、手元に届いてそのままキャンプに連れて行けるように、丈夫で耐水加工処理の施された紙の筒「ボイド管」をそれぞれの製品サイズに合わせて手づくりしています。

パッケージも含めて“キャンプギア”である「エトモクワークス」のランタン。2024年の4月からは、「Specialty 1/f LANTERN (SK)」と称して、新しい企画がスタートしました。

月に1度だけ、模様の見え方や色味の違いがひと際はっきりと出ているランタンを「スペシャルティーランタン」として、日付を刻印した1点をInstagramで抽選販売するという内容です。

木を愛するオーナー夫婦が「とにかくかっこいい!」と特別に称賛する「スペシャルティーランタン」も要チェックです!

木への愛情が芽生える「エトモクワークス」のアイテム

「エトモクワークス」のアイテムには、必ず木のストーリーを綴った「コノ木ノコト」というカードが添えられています。材料となった木がどのような1年を過ごして生きてきたのか、どんなふうに人と関わってきたのか、ということがていねいに綴られたメッセージカード。

材料となった木と共にアイテムを受け取ってほしい」という想いの象徴でもあります。

2024年現在は、国内13店舗のアウトドアショップにアイテムを卸している「エトモクワークス」。材料となる木のバックストーリーを知ることで、いつもよりちょっぴり豊かでていねいな暮らしができる気がしませんか?

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