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就職活動と国籍問題の壁「もう全部いや」と思うまで追い詰められた話

  • 2024.5.28

このお話は、韓国国籍の著者・おと(@oto_ppu)さんが日本で生活する上で苦労したことが率直に描かれています。生まれも育ちも日本のおとさん。本格的に就職活動が始まった大学4年生のとき、思わぬ形で韓国国籍であることが壁として立ちはだかります…。『国籍問題で破局しかけた話』をダイジェスト版でごらんください。

勝手に期待され、勝手に失望されて…

大学4年生となり、就職活動をしていたときのこと。韓国名で韓国国籍の おとさんは、就職活動の面接で悲しい体験をしてしまいました。「生まれも育ちも日本」だとわかった瞬間、明らかに落胆したような態度になった面接官…。勝手に期待し、勝手に失望するなんて、とても失礼です。

そして、おとさんの悪い予感は的中してしまいます…。

韓国国籍が就職の壁に…

希望していた会社の面接に落ちてしまい、自暴自棄になってしまった おとさん。落ち込んで、考え抜いた結果「名前を変える」という、極端な発想に至ります。

早速役所へ行き「通称名登録をしたい」と申し出をしました。通称名を登録しておくと、会社や銀行口座でも、その名前を使うことができます。ですが、すぐに登録することは難しく、その日は何もできないまま帰宅します。

そして、帰りが遅かったことを母に指摘された おとさんは、正直に通称名を登録しに行ったことを告げます。

通称名を登録しようと思ったワケ

おとさんの両親は、韓国人です。そして、子どもであるおとさんには、自分のルーツに自信を持ってほしいと願い、韓国名の名前を付けたのです。親の「ルーツを隠して生きる必要はない」という思いが込められた名前でした。

名前のせいで苦労することが増えてしまったおとさん。「名前を変えよう」と思ってしまうほど、追い詰められていたのですが、母を責めるようなカタチになってしまいました。就活は、自分の実力が及ばないからだと気づき、反省します。

本作では、韓国籍の女性が、日本で生活する上で苦労したことが率直に描かれています。名前から留学生だと判断して話を進めていた面接官の態度は失礼だと言わざるを得ません。

あなたのまわりに、外国籍の人はいますか?もしかしたら、知らず知らずのうちに失礼な態度を取っているかもしれません。改めて、自分の言動について考えさせられる作品です。

著者:ももこ

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