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【サブスク】名作SFコミックがドラマ化!映像からもハマれる話題作をピックアップ

  • 2024.5.29

3 BODY PROBLEM Netflix 『三体』

Netflixのドラマ『三体』がついに配信。原作は中国発の大長編人気SF小説で、本国で昨年すでに全30話でドラマ化されている。

Netflix版は、原作に改変を加え、世界的ヒット作『ゲーム・オブ・スローンズ」のクリエイター陣が手がけることで期待が高まっていた。その出来は、驚くほど見事に映像化されていて面白い!天才科学者達が型破りな捜査官と手を組み異星人の侵略危機に立ち向かうSF、というあらすじを、Netflix版では超特急テンポで進め全8話でコンパクトに凝縮。

舞台は中国からイギリスへ変更、主人公達は多人種に展開させ、オックスフォード大学で一緒に学んだ5人組“オックスフォード・ファイブ”という愛すべきキャラ設定が登場。『ドクター・ストレンジ』シリーズのベネディクト・ウォンが好演する人間味のある捜査官も好感度が高い。

VRゲームのヘルメット型ギアがカッコよく、VFXを駆使したバーチャル世界や宇宙も壮大で美しい。もちろん、山場の巨大船舶輪切りシーンも迫力満点で、原作の世界観との違和感はなし。物理科学の表現が小説より断然分かりやすいから、読んでない人はここから入るのもあり!

『三体』
story 1960年代の中国、文化大革命で物理学教授の父親を殺された天体物理学者の葉文潔は、人間に失望し、極秘基地から、地球からのメッセージを密かに宇宙に送信。時を経て2024年のイギリスでは、科学者が次々と自殺する事件が起きていた。

監督:デレク・ツァン、アンドリュー・スタントン ほか/出演:エイザ・ゴンサレス、ベネディクト・ウォン、ジェス・ホン、ジョン・ブラッドリー、サーメル・ウスマニ、ジョヴァン・アデボ、ジョン・ブラッドリー ほか/現在、Netflixにて独占配信中
© Netflix

Netflix版独自設定の主人公  ❝オックスフォード・ファイブ❞

写真左から、ナノテクノロジー開発者オギー(E・ゴンザレス)、理論物理学者ジン(J・ホン)、ジンの彼氏で軍人のラジ(S・ウスマニ)、物理学研究所助手ソール(J・アデポ)、教師ウイル(A・シャープ)、菓子会社経営者ジャック(J・ブラッドリー)。オックスフォード大学で物理学を学んだ仲よしメンバーはラジ以外の5人。リケジョ2人と片思いや恋人だったりする彼らの人間模様は青春テイスト。それぞれが原作では違う時代を生きるキャラを兼任することが後半判明してくるので、その謎解きも楽しい。


『リプリー』Netflix

アンドリュー・スコットが詐欺師トム・リプリーを演じる小説『太陽がいっぱい』のドラマ化作品。全編モノクロ、黒と白のみなのに圧倒的に美しいイタリアの風景を舞台に、ゆっくりと叙情的な脚色で描く筋立てが文学的。

原作・脚本:スティーブン・ザイリアン/出演:アンドリュー・スコット、ダコタ・ファニング、ジョニー・フリン ほか/Netflixにて独占配信中
© Netflix


『寄生獣ーザ・グレイー』Netflix

日本の名作SFコミック『寄生獣』が、独創的な視点で韓国ドラマに変換。人間に寄生するグロテスクな怪物に対抗する特殊部隊も登場し、アクションは見応えたっぷり。原作主人公の日本人キャストが現れるラストで続編の期待が高まる!

監督:ヨン・サンホ/出演:チョン・ソニ、ク・ギョファン、イ・ジョンヒョン ほか/Netflixにて独占配中
© Netflix © 岩明均/講談社

 

text : HAZUKI TOGA

web edit : KIMIE WACHI[sweet web]

※記事の内容はsweet2024年6月号のものになります。
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。
 

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