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雨の日は頭が痛い・・。梅雨が始まるその前に。頭痛の予防方法や天気との関係についてお伺いしました。

  • 2024.5.28
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もうすぐ梅雨の時期がやってきます。
天気が悪い日や、雨が降る前に頭が痛くなるという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
今回は、産業保健師の髙木美里さまに梅雨の時期に多くなる「頭痛」とその予防方法について伺いました。

天気と頭痛の関係とは?

頭痛は天気の変化によって引き起こされることがありますが、その原因は未だ完全には解明されていません。
ですが、最近の研究では、気圧の変化が大きく関係しているという調査結果も報告されています。
身体が気圧の変化を感じると、自律神経のバランスが乱れ、さまざまな不調が現れると考えられています。
頭痛の他にもみられる症状として、以下のようなものがあります。
・めまい
・関節痛
・だるさ
・眠気
・気分の落ち込み

梅雨に頭痛を起きにくくする方法とは?

1:過ごしやすい環境づくり
部屋が暑い、湿度が高いなど、環境のストレスで頭痛が悪化することもあります。
雨の日には、部屋の環境を快適に保つために冷房や除湿器を活用し、気温や湿度をコントロールしましょう。
湿度は、50~60%ほどを目安に調整してみてください。
・雨の日でも窓を開け、こまめに換気する
・扇風機、サーキュレーターを活用し、部屋を換気する
・エアコンのドライモードを活用する

2:規則正しい生活
私たちの体は、アクセルの役割を果たし、体を活動モードにする交感神経と、ブレーキの役割を果たし、体をリラックス・回復モードにする副交感神経の2種類の自律神経があり、シーソーのようにバランスを取りながら働いています。
昼夜逆転など、生活リズムの乱れは自律神経のバランスが乱れる要因となります。
天気の変化はコントロールできないため、日常的に健康的な生活習慣を整えることが重要です。
昼間は活動的に過ごし、夜はリラックスする時間を取るようにしましょう。

自律神経を整えるには?

自律神経を整える生活習慣について、ご紹介いたします。
1)朝起きたら日光を浴びる
朝起きて光を浴びることで体内時計がリセットされ、自律神経が整うといわれています。
梅雨の時期は日光を浴びることが難しい天気が続きますが、日中晴れ間が見えるときには外にでて、できるだけ日光を浴びるよう心掛けましょう。
2)良質な睡眠をとる
睡眠不足は自律神経が乱れる原因の一つです。
質の高い睡眠をとることを心がけましょう。
良質な睡眠をとるためのポイントについて、厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」よりご紹介します。
・寝室にはスマートフォンやタブレット端末を持ち込まず、できるだけ暗くして寝る
・就寝1~2時間前に入浴し身体を温めてから寝床に入ると入眠しやすくなる
・寝室は暑すぎず寒すぎない温度、できるだけ静かな環境を整える

頭痛への対処法は?

1)マッサージやストレッチ
仕事中など首や肩が凝ってくると、血流が悪くなり頭痛を発生する場合があります。
頭痛を悪化させないために、首・肩のストレッチやマッサージを取り入れてみましょう。
オフィスなどでも簡単にできるストレッチをご紹介しますので、試してみてください。
◆肩の上げ下げ運動
両腕は力を抜いて下げた状態で、肩を上げて少し止め、息を吐きながらストンと落とします
◆首、肩をまわす運動
首、肩の力を抜いた状態で、頭で大きな円を描くように首をゆっくり回します
◆上半身のストレッチ
両手を組んで、腕を上にあげ、背中ごと伸ばしながら胸を張ります

2)頭痛ダイアリーをつける
頭痛ダイアリーとは、頭痛の程度や頭痛が起きたタイミング、薬の服用の有無などの記録をつけることです。
記録を見返すことで、どのような頭痛種類の頭痛がどのようなときに起こるのか、何の薬をいつ飲み、それが効果的だったか等を確認できるので、頭痛の予防に役立つことがあります。
また、医師が診断・治療をする際の重要な情報にもなります。

3)痛み止めの活用
市販の痛み止めを使って症状を和らげる方法もあります。
ただし、薬を長期間使用する際は注意が必要です。
薬を飲み続けていることが頭痛の原因となることがあるためです。
薬で頭痛が改善しない時や、薬を飲み続けないと頭痛が治まらない時は、医療機関に相談することも大切です。

4)医療機関に相談する
なかには、痛み止めの使用に抵抗がある人もいらっしゃるかと思います。
最近は、頭痛外来を設置している医療機関も増えてきました。
頭痛を我慢し続けることはせず、一度専門医に相談してみることも一つの手段として考えてみてください。

頭痛は放っておいていいの?

頭痛にはさまざまな種類がありますが、脳出血など重大な病気が原因なこともあります。
以下のような症状が伴う場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
・生活や仕事に支障が出るほどの頭痛が起きている
・吐き気や手足のしびれ・麻痺など、他の症状も一緒に出現している
・いつもの頭痛と何か違う感じがする(痛みの強さや頭痛が起きる場所)

頭痛への対処法は、今回ご紹介したもの以外にもストレスコントロールやアロマテラピー等、多岐にわたります。
自分にあった頭痛への対処法を見つけて梅雨を乗り越えましょう。

[執筆者]


髙木美里
産業保健師

略歴
大学病院等の看護師を経て救命救急センターで勤務、その後法人向け産業保健サービスを提供するエムステージ入社。
複数企業において従業員の健康管理、予防医療に携わっている。

株式会社エムステージ『産業保健トータルサポート』
https://sangyohokensupport.jp/

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