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ヨルゴス・ランティモス監督4度目のカンヌ! エマ・ストーンら豪華キャストが『憐れみの3章』プレミアを華々しく飾る

  • 2024.5.28
ヨルゴス・ランティモス監督4度目のカンヌ! エマ・ストーンら豪華キャストが『憐れみの3章』プレミアを華々しく飾る
(C)2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.

プレミア上映では6分間に及ぶスタンディングオベーションが巻き起こる

エマ・ストーンとヨルゴス・ランティモス監督が、『哀れなるものたち』(23年)に続いてタッグを組んだ最新作『憐れみの3章』。本作が第77回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門にてワールドプレミア上映され、集まった観客から6分間にわたるスタンディングオベーションで称えられた。

現地時間5月17日夜、第77回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映が行われた本作。ランティモス監督のカンヌへの帰還には、胸元に深い切りこみの入ったゴージャスなドレスをまとったエマ・ストーンをはじめ、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエ、ハンター・シェイファーら豪華キャストが勢ぞろい。世界中の注目が集まるなかレッドカーペットを華やかに飾った。

ランティモス監督にとって本作は、カンヌ国際映画祭4度目の出品となる。過去3回ではすべて主要賞を受賞しており、前作『哀れなるものたち』の世界的大ヒットに続く最新作への期待、さらに今回の受賞にも期待が高まるなかのワールドプレミアとあって、上映後の興奮がさめやらぬ会場では、6分ものスタンディングオベーションが続いた。監督をはじめとした参加者たちにとって、鳴り響く拍手と喝采に包まれた感動の一夜となった。

本作は、選択肢を奪われ、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海で失踪し帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、卓越した教祖になると定められた特別な人物を懸命に探す女を描いた3つの物語で構成される。同じ俳優たちが、全く異なる3つの物語で、異なる人物を演じるというオリジナリティあふれる内容だ。

ランティモス監督のもとに再集結したのは、前作『哀れなるものたち』で壮麗で芸術的な唯一無二の世界を共に作り上げたストーン、デフォー、クアリー。さらに、『哀れなるものたち』と賞レースで熱戦を繰り広げた『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(23年)のジェシー・プレモンス、『ザ・ホエール』(23年)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたホン・チャウ、『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』(22年)のママドゥ・アティエ、『ユーフォリア/EUPHORIA』(19年)『ハンガー・ゲーム0』(23)で注目を浴びる新鋭ハンター・シェイファーら実力者が顔を揃える。共同脚本には『籠の中の乙女』(09年)『ロブスター』(15年)『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(17年)のエフティミス・フィリップが復帰し、ランティモス監督ならではの予想不可能で圧倒的な余韻を残す、独創的世界を描き出した。

また、いち早く本作を鑑賞した批評家らは、「『憐れみの3章』は大胆不敵な選択を厭わない監督の、注目せずにはいられない最新作だ」(The Playlist)、「ランティモスとフィリップ(脚本)は、気まぐれな神々が人間の無防備な運命を操るように、主人公たちを翻弄する」(ファイナンシャル・タイムズ紙)、「この映画が仕掛けた心理ゲームの中で、選び抜かれた俳優の演技の幅が歓びをもたらす」(デイリー・テレグラフ紙)、「じっくり見れば見るほど、パズルのピースがはまり始め、共通のテーマが浮かび上がってくる。」(ハリウッド・レポーター誌)と称賛。全米最大のレビューサイト「RottenTomatoes」でも、早々に高評価が飛び交い(94%Flesh)、早くも話題が高まっている。

『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』と未知の映画体験を送り続けるランティモス監督。映画界最強コンビのエマ・ストーンと超豪華キャストとともに最新作『憐れみの3章』でもカンヌ無敗の伝説を更新するのか? 引き続き注目したい。

『憐れみの3章』は2024年全国公開。

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