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ワクワクの予感♡「ヨーロッパ朝ごはん」で1日を始めよう

  • 2016.2.26
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「朝がどうしても苦手で朝食を食べることができない」という人に朗報です! 筆者の住むイタリアでは、朝食は“軽く食べる”が正しいとされています。イタリア以外にも、ヨーロッパでは基本的に朝食は“火を通さない軽いもの”という国がたくさんあります。

そこで今回は、イタリア在住の筆者が、イタリアの一般的な朝ごはんについてご紹介します。

 

■朝は胃も起きたて!

日本人にとって伝統的な朝ごはんといえば、ご飯に納豆、お味噌汁、焼き魚、お漬物……など盛沢山ですよね。実際のところ、今ではこういう朝食は少数派かもしれませんが、朝からしっかり食べる習慣はイタリア風に言えば“あまり健康に良くない”とされています。

起きたてはまだ胃も起きたばっかりで、消化作用が準備できていないから胃に負担をかけてしまうというのが理由です。

そのため、朝ごはんは軽く済ませ代わりに11時前後に果物やナッツなど軽いおやつを食べる習慣があります。

日本へ旅行して温泉旅館へ泊ったイタリア人が「朝からものすごく重たい食事をテーブル一杯にたくさん並べられたのが辛かった」、「とてもじゃないけど、朝から食べれるような料理じゃなかった」と驚いていました。

ところ変われば習慣も変わります。「しっかりと朝食を食べなければ」ととらわれていませんか? 日本風の充実した朝食が食べられなくったって問題ではないのです。

 

■イタリアの定番朝ごはん

なんといっても“エスプレッソコーヒー”は欠かせません。そして、新鮮なフルーツまたはオレンジジュース、たっぷりの牛乳またはヨーグルトなどの乳製品、ビスケットやジャムを付けた甘いパンやケーキ。これが基本です。

とにかく消化に負担をかけない軽いものというのがポイント。そして「糖分は脳を目覚めさせるのに役立つから甘いものを」というのがイタリア人の考える朝食なのです。

 

■火を使わなければ「忙しい朝」もOK!

イタリアの朝食はほとんど火を使わないので、準備と後片付けが簡単です。出かける前にフライパンなどの洗い物をほとんどしなくていいのが嬉しいところです。

ただ、冷蔵庫や戸棚から出したものをテーブルに並べるだけとはいえ、テーブルセッティングは怠りません。一般的には、前日から食器をきちんとランチョンマットにセットし準備します。これだけなら、いたって簡単ですよね?

 

■栄養のバランスも忘れずに!

軽い朝食でいいといっても、“パンとコーヒーだけ”というのは問題です。乳製品と果物は、栄養バランスを補うために大切です。牛乳が嫌いならコーヒーを加えてカフェラッテにしたり、ヨーグルトにはちみつや新鮮なフルーツと和えれば栄養面もばっちりです。

乳製品がどうしても苦手な場合には、クルミやアーモンドのようなナッツ類もオススメ。カルシウムやタンパク質が豊富なので、イタリアでは朝の乳製品の代用に推奨されています。

 

胃に負担をかけないヨーロッパ流の朝食で、1日をスタートしてみませんか?

【著者略歴】

※ KOKO ・・・大学時代に訪れたローマでイタリア料理の魅力にふれ、イタリア留学。現在は子育てを中心に観光業、翻訳業、そしてイタリアのカルチャー、ライフスタイルについても情報発信中。

【画像】

※ Suslik1983 / shutterstock

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