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非公開: 世界中でバズった「ずんだもん」の正体とは…かわいい見た目の裏で“虐待”の過去

  • 2024.5.27
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世界中でバズった「ずんだもん」の正体とは…かわいい見た目の裏で“虐待”の過去 (C)PIXTA

テキスト読み上げソフトウェア『VOICEVOX』のキャラクター『ずんだもん』が、世界中のインターネット上で人気者になっている。その見た目はいかにもかわいらしいゆるキャラのようだが、実はブラックすぎる過去を持っているらしい。

「ゆっくり実況」を脅かすほどの人気

「ずんだもん」がどれだけ流行しているかというと、「ニコニコ大百科」と「ピクシブ百科事典」のアクセス数から算出された『ネット流行語100 2022』で7位を獲得。またニコニコユーザーによるアンケートで、「ニコニコ賞」にも輝いている。

現在でも「ニコニコ動画」では3万7,300件以上もの関連動画が存在しており、人気はいまだ衰えていない。

なお、「ずんだもん」の人気は国内にとどまらず、中国の動画共有サイト「bilibili」でも関連動画が多数投稿されている。

ちなみに動画において「ずんだもん」は、解説・実況音声として使用されており、『東方Project』キャラクターが合成音声で喋る「ゆっくり」系動画に近い。

しかし音声が自然な発話になっているため、「ゆっくりより聞きやすい」との意見も増えているようだ。

そんな謎のキャラクターだが、元ネタもブレイクした経緯もかなり複雑なので、「名前だけ知っている」程度の人も多い。

実は元々は人型ですらなく、“キュートアグレッション”の被害に遭っていた時期もある。

「ゆっくり虐待」の系譜

そもそも「ずんだもん」は、東北復興を応援するキャラクター「東北ずん子」のマスコットとして登場した。これはずんだ餅の妖精という設定で、ウサギのような二頭身キャラだ。

しかし2021年6月頃に、突如として公式が「ずんだもん」を擬人化。ボクっ娘属性でオタクたちのハートをつかみ、その後8月には声優・伊藤ゆいなによるボイスで「VOICEVOX」版ずんだもんが実装された。

現在の大ブレイクは、この人型「ずんだもん」の登場が大きく影響している。

しかしその一方で、ニコニコ動画やYouTubeでは、「ずんだもん」を悲劇が襲った。かわいいものを“虐待”する界隈に見つかり、通称「ずん虐」と呼ばれる創作物が流行ってしまったのだ。

その流れは公式にとって看過しがたいものだったようで、運営からYouTubeに働きかけた結果、ずん虐動画は削除されていった。

振り返れば、「東方Project」の「ゆっくり」も、「ゆっくり虐待」としてキュートアグレッションの標的となっていたことで有名。現在はそんな過去がなかったかのように、YouTubeのマスコットキャラへと成り上がったが、「ずんだもん」も同じ道を辿るのかもしれない。

文=ゴタシノブ

【画像】

StudioRomantic / PIXTA

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