1週間ほど前に購入し、わが家で瑞々しさを失いつつある、1本の長ねぎ。そろそろ食べた方がいいけれど、どうやって食べよう?あっ、そうだ!先日、日本テレビ『秘密のケンミンSHOW極』で紹介していた「ねぎ味噌天ぷら」を作ってみよう。「ねぎ味噌天ぷら」は、岐阜県北部に位置する飛騨高山の郷土料理。ぶつ切りにした長ねぎと、天ぷら粉にみそと砂糖を混ぜた甘辛い衣を絡めて、油でカラッと揚げる料理だそうです。
岐阜の郷土料理「ねぎ味噌天ぷら」とは?
以前、日本テレビ『秘密のケンミンSHOW極』で紹介していた「ねぎ味噌天ぷら」。わたしは岐阜県在住ですが、飛騨高山とはエリアが違うので、この「ねぎ味噌天ぷら」という料理は初耳でした。天ぷら粉にみそを混ぜると聞いて、珍しいなと思いつつ、みそ好きが多い東海地方なら、あり得る料理だなと妙に納得です(笑)。
「ねぎ味噌天ぷら」について調べてみると、飛騨高山では、家庭によって長ねぎの切り方やみそ以外に、衣に混ぜる調味料は多少異なるみたい。今回は、番組で紹介していたレシピで作ってみることにします。
飛騨高山のソウルフード「ねぎ味噌天ぷら」の材料と作り方
【材料】3~4人分
合わせみそ…60g
水…120ml
天ぷら粉…120g
砂糖…20g
長ねぎ(太めの輪切り)…適量
サラダ油…適量
今回は長ねぎを1本使用。分量通り作ると衣が多そうなので、調味料や天ぷら粉の分量は、1/3で作ることに。
【作り方】
1. ボウルにみそと水を入れ、混ぜ合わせます。
2. 1に砂糖と天ぷら粉を加えて、よく混ぜます。
一般的な天ぷらの衣より、ドロッとした感じ。ホットケーキの生地のようです。
3. 太めの輪切りにした長ねぎを2に加え、混ぜます。
4. フライパンに油を入れて180℃に熱し、3をスプーンですくって入れます。油の量は、フライパンの底から1cmほどにしました。油は今、値段が高いですから、少なめで(笑)。
みその香ばしい香りがします。
衣にみそが入っているので茶色くて、揚がっているのか、焦げているのか、よくわかりません(笑)。
5. 全体がこんがり揚がったら、出来上がり。
長ねぎから水分が出るからなのか、パチパチと油ハネがすごい!そのため、ちょっと揚げ具合が足りないかもと思いつつ、トータルで4分ほど揚げて取り出すことに。
調理時間は8分。材料も工程もとっても簡単でした。
では、いただきます!
衣に厚みがあり、外側はカリッとした香ばしい食感。内側の衣は、ふっくらとやわらかです。カリッとした衣の香ばしい食感に、みその香ばしさも加わるので、味と食感のWで香ばしさを感じます。
そんな香ばしさの中から、とろとろの甘い長ねぎが登場!みそと長ねぎの相性はバッチリで、日本酒のお供によさそうな一品です。
今回は購入してから一週間ほど経つ、瑞々しさを失いかけた長ねぎを使いましたが、甘くてやわらく、長ねぎのおいしさを十分感じることが出来ました。
衣はみその塩味もちょうどよく、そこに砂糖の甘味とコクも加わるので、何もつける必要なし。甘味より塩味が強めなので、個人的には、もう少し甘い衣でもいいかなと思いました。
1個味見をした後、なんとなく揚げ具合がいまひとつに感じたので、もう一度、180℃の油で1分ほど揚げてみたところ、衣の“カリッ“が倍増し、カリカリサクサクになりました。先ほど食べたものは、やっぱり“揚げ“が足りなかったみたいです。ただ、みそは焦げやすく、焦げると苦くなるので、揚げる際はご注意を。
飛騨高山の郷土料理「ねぎ味噌天ぷら」は、衣とみその香ばしさ、長ねぎのとろっとした甘みを楽しめる、天つゆいらずの天ぷらでした。瑞々しさを失った長ねぎでもおいしく出来たので、冷蔵庫で眠っている長ねぎの救済レシピにも役立ちそうです。作ってみてはいかがでしょう。