上昇志向が強いオトナのために、東カレ編集部が厳選した“ワンランク上の自分になれるための本”を紹介します。
今回、紹介するのは、『国際線外資系CAが伝えたい自由へ飛び立つ翼の育て方 当機は“自分らしい生き方”へのノンストップ直行便です』Ryucrew著(KADOKAWA)。
現役国際線外資系CAが、お得に海外を旅する方法やエコノミーの最も快適な席を教えます。
▶前回:「繰り返し読む」や「マーカーを引く」勉強法、実は効果が低い!科学的根拠に基づく勉強法とは
▼INDEX
1. 国際線CAが教える、誰でもお得に旅する方法
2. 国際線のエコノミーで最も快適な座席はココ
3. 本書のココがすごい!
1. 国際線CAが教える、誰でもお得に旅する方法
海外旅行へ行くとき、「この時期に、この日程でここへ行きたい!」とスケジュールや行き先を決めてから行く人が多いかもしれませんが、すべてを完全に決めてしまうと、旅行にかかる費用は高くなります。
行き先を決めてから計画を立ててももちろん構わないのですが、そうすると航空券の数は決まっているので、あとはその値段を毎日のようにチェックし、安くなるのを見計らって予約するしかありません。
お勧めは、旅行の時期が決まっているのなら、行き先はあえて決めないこと。
最近のツアーサイトでは、時期だけ決めて行き先はどこでもOKにして検索することができます。
すると指定した期間で行くことができる世界中の国が、価格の安い順に出てきます。まったく候補になかった国も出てきますが、安く行ける穴場が見つかることもあるので、旅行の予算を抑えながら旅の可能性も広がります。
反対に「旅行へ行くならここ!」と行き先がすでに決まっている場合は、経由便を利用するのがお勧めです。
行き先が決まっていると、直行便に限定して調べがちです。しかも、経由便は乗り継ぎが悪いと、次のフライトまで十数時間空くというようなケースもあります。
でもあえてそれを狙います。乗継便が翌日出発なら航空会社によっては無料でホテルを手配してくれたり、経由地ツアーを提供してくれたりすることがあります。目的地のほかにタダで1カ国旅行できることになるのです。
私が旅行するときは、あえて乗り継ぎがスムーズな便ではなく、7~8時間空くような便にすることがあります。
そのくらいの時間があれば、日中に経由地を観光しながら本来の目的地へ行くことができます。経由便は直行便に比べて安いですし、観光できる国や場所が増えるという点でも旅行好きにはお勧めです。
また、旅行を計画するときに、比較サイトを使って調べることも多いのですが、検索結果の一覧が出てきたときに、一番安いのが航空会社直系のWebサイトなら航空会社のホームページから直接買うのが、万が一のトラブルがあったときのアフターケアの点でお勧めです。
第三者の旅行会社を経由してしまうと、天災など予期せぬ欠航の際などに対応できないケースが多々あるからです。
なお、航空券の料金設定はダイナミックプライシング(需要と供給の変動に応じて価格を自動調整できる仕組み)です。
比較サイトは、アクセスが集中しやすい夕方などの時間帯だと値段が上がることもあるので、検索する時間帯を意識するとお得旅につながる可能性があります。
それからこれもすでによく出回っている情報ですが、旅行サイトや比較サイトは同じパソコンのIPアドレスを使って検索していると、「この人はこの航空券が欲しい人だな」とWebサイトが学習し、値段が上がっていくこともあるらしいです。
検索をするときはプライベートモードで見るか、キャッシュを一度消去してから再度検索してみてください。
あとは普段からマイレージを活用されている方ならご存じだと思いますが、提供する航空会社でも貯めるマイレージを使うことができます。そして自身で貯めている航空会社の便よりも提携する航空会社で予約したほうが、マイレージがお得に使える場合が多いです。
2. 国際線のエコノミーで最も快適な座席はココ
飛行機に乗るときの座席選びは長距離フライトでは特に重要なポイントです。良席と思われる座席について目的別にご紹介します。
なお、今回のお話は国際線のエコノミークラスを想定しています。
ビジネスパーソンや深夜便で目的地に向かう方で機内でしっかり寝たい場合には、静かな場所がいいですよね。セクション(前後をギャレーや化粧室、あるいはクラスを開ける壁で区切られたエリア)の中央付近の窓側、それも窓のない席がお勧めです。窓がないので壁に持たれて寝ることができますし、特に深夜便の窓側は結構寒いのですが、そういう心配もありません。
反対に、ギャレー(乗客に提供する食事やドリンクを用意するために設置された厨房設備のスペース)や化粧室の近くは人の往来が多く騒がしいですので避けたほうがよいと思います。
機内で映画を楽しみたい方は、バルクヘッド席(前方が座席ではなく壁になっている席。足元が広い分、座席指定料がかかることもある)は避けましょう。
前方に座席がない=スクリーンがないので、アームレストからスクリーンを取り出して見ることになります。
それが好きな人であればよいのですが、使いにくいと感じることもありますし、離着陸時には必ず収納しなければならないので、ほかの座席より映画を楽しむ時間は短くなります。
小さいお子様連れの方は、機体後方の席がお勧めです。
前方は到着後に早く降りたい方やビジネスパーソンが乗っている印象があります。反対に後方は小さなお子様連れの方が多いのでお子様が騒いだり泣いたりしても、必要以上に神経質にならずにフライトを楽しめるのではないかと思います。
最後部にはフライトアテンダントが待機するギャレーがあり、ミルク用のお湯をもらうといったときにも声をかけやすいですよ。
また機材にもよりますが、バルクヘッド席にはバシネットといって、赤ちゃんのベッドを取り付けることができるので、赤ちゃん連れのお客様にはお勧めです。
そして、機内食ハンターのお客様は機体前方がお勧めです。機内食は前方から順に提供されるため、前方のほうが品切れになって選択肢が狭まることがないからです。
なお、私が個人的に好んで座るお勧めの席は、①ギャレーや化粧室から離れた、②機体後方の、③バルクヘッドではない、④中央列通路側座席です。
①ギャレーや化粧室から離れたほうがよいのは、先にお話した通り、騒々しいのを回避するため。
②については、エコノミークラスは機体中央と後方、2つのセクションに分かれていることが多いのですが、前方の席から埋まっていくことが多いからです。便にもよりますが、比較的空席が多い後方は狙い目です。
③のバルクヘッド席は足元のスペースが広く快適ではありますが、離着陸時に手荷物をすべて頭上の収納棚に入れなければならない点や、アームレストが固定のため隣の席が空いていてもスペースをゆったり使うのが難しい点、そしてせっかく足元の広々スペースがほかのお客様のストレッチエリアや化粧室の待合所と化す点などから、私としては避けたい席です。
そして④は、中央列のさらに真ん中席は人気が低く、最後の最後に埋まっていくので、満席でない限り中央列の真ん中席、つまり隣の席が空いている可能性があるからです。
3. 本書のココがすごい!
今回紹介した、『国際線外資系CAが伝えたい自由へ飛び立つ翼の育て方 当機は“自分らしい生き方”へのノンストップ直行便です』Ryucrew著(KADOKAWA)のすごいところは下記に集約される。
①RyucrewさんのCAという仕事への情熱が伝わってきて気持ちが明るくなる。
②国際線外資系CAの職場のリアルな話も多く読んでいて面白い。
③快適でお得な旅をするTipsがわかり、旅行に行きたくなる。
【著者】 Ryucrew
1992年生まれ、大阪なにわ育ち、カナダのバンクーバーを拠点とする外資系エアラインの現役CA(キャビンアテンダント)。
欠航が相次ぐコロナ禍のもと開設したYouTubeチャンネル【関西弁CA / Ryucrew】は、チャンネル登録25.5万人超、人気動画「CAが教える!ホテルに入室したら、絶対チェックすべき8項目。」は185万回再生を突破(ともに2024年5月時点)。
コテコテの関西弁と人間味のあるユーモアで、客室乗務員の仕事やカナダでの生活、旅のTipsを配信。日本テレビ系『マツコ会議』ほか、数々のメディアに出演。
YouTube/関西弁CA / Ryucrew
Instagram/@ryucrew_vancouver
X/@Ryucrew_MaleCA
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