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改変が天才的で原作超え…最も成功した「漫画のアニメ化」(5)時代を超えて愛される…歴史を変えた神アニメは?

  • 2024.5.27
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作者:荒木飛呂彦【Getty Images】

昨今、ヒットした原作漫画をアニメ化する流れができている。その中でも、改変や、アクションシーンなど、アニメ化したことで原作の売り上げが伸びたや、世間でバズりを作ったアニメが数多く存在する。今回は、原作に負けず劣らず評価の高いアニメをセレクト。原作と比較しながら、アニメ版ならではの魅力を解説する。第5回。(文・へーボン)

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『ジョジョの奇妙な冒険』
監督:(1st-3rd)津田尚克、(4th)木村泰大、髙橋秀弥、加藤敏幸
原作:荒木飛呂彦
シリーズ構成:小林靖子
出演:興津和幸、杉田智和、小野大輔、 小野友樹、小野賢章、ファイルーズあい、子安武人、大川透、藤原啓治、大塚明夫、田中敦子、伊藤健太郎、梶裕貴、高木渉、櫻井孝宏、森川智之、中村悠一、諏訪部順一、木村昴、田村睦心、下野紘、種崎敦美、浪川大輔、伊瀬茉莉也

【作品内容】

荒木飛呂彦氏によって『週刊少年ジャンプ』(集英社)の後、青年向けの漫画『ウルトラジャンプ』で連載されている異能力バトル漫画。1987年に連載開始し、それ以来35年以上続く長寿作品である。

それまでバトル漫画といえば「力と力のぶつかり合い」であったが、キャラクターの一人一人にスタンドと呼ばれる超能力を持たせることで、相手の能力をいかに攻略するかという頭脳戦要素を導入した。

これは「HUNTER×HUNTER」「遊☆戯☆王」「鬼滅の刃」といった、後のジャンプの人気作にも影響を与えたといわれており、芸能人や著名人にもファンが多いことで知られている。2022年時点で累計発行部数は1億2000万部を突破した。

英国貴族であるジョナサン・ジョースターの元に、ジョースター家の乗っ取りを企むディオ・ブランドーが現れることで物語が始まる。その後、ジョナサンの子孫に主人公が代替わりしていき、1世紀以上も続く壮大な戦いの物語が描かれる。

【注目ポイント】

個性的なスタンド能力による戦闘が魅力。次々と登場する敵のスタンドに、主人公たちも自分のスタンドで対抗していくことになるのだが、敵のスタンドは一見無敵とも思える強力なものばかり。

それを既存の能力でどう攻略していくかが、作品の見どころとなる。異能力バトルの走りと言える本作だが、登場するスタンドは独創的なものが多く、今から初めて読むという人でも斬新に感じることだろう。

独創的なスタンドがアニメになることで、非常に栄える戦闘描写となっている。中には複雑で理解が難しいスタンドもあるが、アニメになったことで非常にわかりやすくなった。スタンドを使用する際にとる、「ジョジョ立ちポーズ」が流行し、世代ではない若者の読者も獲得した。

昔から知名度こそ高かった本作であるが、「絵柄が苦手」という理由で避ける人も少なくなかった。その点アニメは原作の雰囲気を残しつつ、親しみやすいキャラクターデザインになったため、初めて見る人も違和感なく楽しむことができるはずだ。

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