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河合優実主演、山中瑶子監督『ナミビアの砂漠』がカンヌで快挙達成!日本人監督6人目の国際映画批評家連盟賞を受賞

  • 2024.5.27
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現地時間5月25日に閉幕した第77回カンヌ国際映画祭で「監督週間」に出品されていた山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』が、国際映画批評家連盟賞を受賞。女性監督として史上最年少で同賞に輝く快挙を達成した。

【写真を見る】「ふてほど」で大ブレイクの河合優実が山中瑶子監督と夢のタッグ!受賞の知らせに喜びをあらわ

19歳で初監督を務めた『あみこ』(17)でPFFアワード観客賞を受賞し、第68回ベルリン国際映画祭フォーラム部門にも招待された山中監督にとって、本格的な長編第1作となった本作。主演を務めたのは『由宇子の天秤』(21)や『サマーフィルムにのって』(21)で数々の映画賞の新人賞を総なめにし、テレビドラマ「不適切にもほどがある!」で一気にお茶の間から大注目を浴びた河合優実。『あみこ』を観て女優になることを決意した河合が、山中監督に直接出演を願い出て今回のタッグが実現した。

【写真を見る】「ふてほど」で大ブレイクの河合優実が山中瑶子監督と夢のタッグ!受賞の知らせに喜びをあらわ [c]Kazuko Wakayama
【写真を見る】「ふてほど」で大ブレイクの河合優実が山中瑶子監督と夢のタッグ!受賞の知らせに喜びをあらわ [c]Kazuko Wakayama

国際映画批評家連盟賞は、FIPRESCI(国際映画批評家連盟)によって選ばれる独立賞のひとつで、過去にはヴィム・ヴェンダース監督やケン・ローチ監督、アキ・カウリスマキ監督といった世界の名匠たちが受賞。日本映画の受賞は小栗康平監督の『死の棘』(90)、諏訪敦彦監督の『M/OTHER』(99)、青山真治監督の『EUREKA』(00)、黒沢清監督の『回路』(01)、そして濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』(21)に続き6度目となる。

現地時間5月17日の公式上映では大喝采に包まれた [c]Kazuko Wakayama
現地時間5月17日の公式上映では大喝采に包まれた [c]Kazuko Wakayama

現地時間5月17日に行われた公式上映では現地メディア・批評家から熱烈な賛辞を集め、「21世紀の日本を生きる登場人物たちの間に絶え間なく存在する距離を捉え、それらのイメージを通して、現代における神経多様性を大胆不敵に探究している」という理由から国際映画批評家連盟賞に輝いた本作は、この夏に日本での劇場公開が決定している。世界を沸かせた日本映画の新たな才能を、是非とも劇場で目撃あれ。

<コメント>

●河合優実

「本当に本当におめでとうございます!これまで国際批評家連盟賞に名を連ねてきたすばらしい作品たちに『ナミビアの砂漠』がならぶこと、言葉にしがたいうれしさです!この映画を発見してくれたカンヌ国際映画祭と、この度賞を授けて下さった審査員の方々、そして改めて、この作品に力を貸してくれたすべての人にいま最大限の感謝をしたいです。これを最高のプレゼントとして、これから私たちの映画が世界中に自由に羽ばたいていきますように!」

●金子大地

「山中監督、そしてこの映画に関わった全ての方々、受賞、おめでとうございます!本当にうれしいです。先日のカンヌ映画祭登壇の興奮がいまだに醒めないなか、こんなうれしい報告を聞くことができて幸せです。このチームで作品を作れた喜びを改めて噛みしめています。日本での公開、どうぞ楽しみにしていてください。多くの方に今作が届くことを願っています」

●寛一郎

「受賞おめでとうございます!カンヌに行けるだけではなく、賞までいただけるとは…。すごくいいチームで作れた作品だと映画祭を通して再認識しました。そんなチームで作った作品が、こうやって顕著に結果として現れてくれたこと、とても名誉なことだと思います。山中監督おめでとうございます」

●山中瑶子監督

「今回の映画は、ジャン・ユスターシュ監督の『ママと娼婦』に影響されて作ったところがあるのですが、『ママと娼婦』もコンペティション部門ではありますが同じ賞をもらっていますし、日本の監督でも私の尊敬する方たちがいただいてきた賞なのですごくびっくりしています。受賞が決まった時に、グループLINEで『批評家(連盟賞)だ!」とキャストたちに送ったのですが、本当にみんなで称え合いたいと思っています」

文/久保田 和馬

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