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「思わず値段を2度見する」オリーブオイルが1000円に…秋にはまた値上げラッシュがくる?

  • 2024.5.26

食品に光熱費…まだまだ値上げの波が押し寄せています。

家計への負担は増すばかりですが、中でも小売店舗側も「ここでも上がるんだ…」と衝撃を受けるのが、オリーブオイルです。

その値上げ幅は…?

家庭でもパスタなどの料理に欠かせないオリーブオイル、その値上げの影響を調べました。

連載「じぶんごとニュース」

家庭用オリーブオイルの5月の値上げ幅は、各社最大で6割を超える、大幅アップです。

札幌市手稲区の「キテネ食品館」では598円だった商品が、税抜きでほぼ1000円まで上がっています。

Sitakke

その原因について、日本オリーブオイルソムリエ協会の多田俊哉理事長に聞いてみると…。

「スペインで2年連続の不作になってしまった。値上げ幅がハンパなくて、2倍~2.5倍になっている」と教えてくれました。

オリーブオイルは世界一の産地がスペイン。生産量は世界の5~6割を占めているため、大きな影響が出ている、というワケ。

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キテネ食品館の中塚誠社長は「まずこの値札を2度見する方が結構いる。本当はオリーブオイルがいいけどこの値段だから、泣く泣くサラダ油に変える方もいる」といいます。

一方、頭を悩ませているのが料理店です。札幌市北区にあるスペイン料理店を訪ねました。

どの料理にもたっぷり…欠かせない油

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札幌市北区にあるスペイン料理店。
アヒージョにカルパッチョなど、多くのメニューでヘルシーなオリーブオイルをたっぷり使っています。

店の在所誠料理長は「アツアツ感だったりシズル感を大事にしていて、オリーブオイルは欠かせないもの」と話します。

Sitakke
アツアツのアヒージョのオイルをバケットにひたひたにつけて…美味しそう!

この店で仕入れている業務用のオリーブオイルは、すでに年明けの時点で2割ほど値上がりしていますが、今後さらに値上げされると見ています。

「これが続くと厳しいし、代用できるものではない。スペイン料理にとっては必要な油」と危機感を感じています。

帝国データバンクによりますと、5月の食品の値上げは417品目に上ります。
今後、円安が今の水準で続くか、さらに進んだ場合…

この秋にも、また“値上げラッシュ”が発生する可能性があるということです。

食品だけではありません。家計へのさらなる負担増が待ち構えています。

電気は月に約800円値上げに

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電気・ガスの料金が高騰する中、政府は激変緩和対策として、これまで、家庭向けの電気料金で1キロワットアワーあたり3.5円、都市ガスでは1立方メートルあたり15円を補助してきました。

しかし、5月使用分への補助はこれまでの半分程度に縮小、6月以降は補助を廃止することになりました。

マチの人のホンネは…。

「すべてのものが値上がりしていて、仕事頑張るしなかない」

「今でもガス代が高いのに、さらに上がるのは、どれくらいの値段になるか想像できない」

「前は家の電気を消したりなんて全然しなかったのに…」

電気・ガスの「激変緩和対策」は、6月使用分から廃止になります。
これまで、4月の使用分では、3.5円(1kwhあたり)、5月の使用分では、1.8円(1kwhあたり)の補助金が出ていました。

北海道電力によりますと、標準家庭で、月800円程度の負担増となるということです。

今の円安の水準は2022年から2023年の値上げラッシュのときの水準を超えています。

帝国データバンクは、「輸入に頼る企業では、一層コストが増え、今秋にも食品の値上げラッシュが発生するのではないか」と分析しています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年5月7日)の情報に基づきます。

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