シャクシャクと心地よい歯ざわりは、生のカリフラワーならでは。タラゴンビネガーが引き出した甘味と相まって、カリフラワーの魅力再発見!と驚くこと請け合いのおいしさです。食文化研究家の北村光世さんに、フランス料理でよく使われるハーブのタラゴンを使ったお酢、自家製タラゴンビネガーを生かした料理を教わりました。
■“生カリフラワーのマリネ”のつくり方
◇材料 (つくりやすい分量)
カリフラワー:1個
にんにく:1片分(みじん切り)
A :
・ タラゴンビネガー:1/2カップ(※)
・ 水:カップ1/2
・ 塩:小さじ2弱
・ 黒胡椒:約15粒(粒)
・ 白マスタードシード:小さじ1
オレガノ:小さじ1/2(乾)
エクストラバージンオリーブオイル:70~80ml
※タラゴンビネガーのつくり方はこちら
(1)下ごしらえ
カリフラワーは房と茎を切り分ける。房は小房に分ける。茎は葉を切り落とし、皮を厚めにむいて、ひと口大に切る。ボウルに入れ、にんにくをふる。
(2)マリネ液をつくる
Aを鍋に入れて中火にかけ、オレガノを手でもんで香りを出して加える。
(3)カリフラワーを漬ける
約2分煮たら、火からおろしてすぐに①に注ぐ。
(4)保存する
続けてオリーブオイルも回しかけ、 大きめのスプーンでからめるように全体を混ぜ合わせる。ときどき上下を返しながら、常温まで冷ます。冷めたら、ジッパー付き保存袋に入れて冷蔵庫へ。約8時間後から食べられ、2~3日はおいしく保存できる。
――教える人
「北村光世 食文化研究家」
京都生まれ。アメリカ留学後、青山学院大学で長年教鞭をとる。30年以上にわたって地中海地域をはじめとする世界各国を旅し、あるいは生活しながら、風土ありきの食文化や料理を研究。また、イタリア・パルマの郊外に拠点をもち、イタリアと日本の文化交流にも力を注ぎ続けている。
※この記事の内容はプレジデントムック技あり!dancyu「お酢」に掲載したものです。
文:遠藤綾子 写真:牧田健太郎