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“白髪ぼかし”を徹底解説。白髪染めとの違いやメリット、おすすめカラーなども紹介

  • 2024.5.25

誰にでも訪れる髪のエイジング。中でも、この先、長い付き合いになっていく「グレーヘア=白髪」問題をポジティブにクリアする“白髪ぼかし”に、今、注目が集まっています。白髪ぼかしとはどんなものなのか!? その魅力を深掘りします。

白髪ぼかし 白髪ぼかしハイライト
出典元:MAQUIA ONLINE
“白髪ぼかし”を徹底解説。白髪染めとの違いやメリット、おすすめカラーなども紹介_2
出典元:MAQUIA ONLINE

幅広い年齢層に支持される人気ヘアスタイリスト。高いカット技術とおしゃれセンス、そして豊富なカラーリング知識で、白髪に悩むお客様の髪を美しくデザイン。

話題の「白髪ぼかし」って何?

「白髪ぼかし」とは、一般的に白髪を生かしたカラーリング方法を指します。カラーバリエーションが豊富なファッションカラーを使い、色を楽しみながらさまざまなテクニックで“白髪をカモフラージュ”。言い換えれば、脱·白髪染め! というのが「白髪ぼかし」という言葉のルーツです。

「白髪染め」と「白髪ぼかし」どう違う?

1番の違いはカラー剤です。一般的に言う「白髪染め」のカラー剤は、白髪をしっかり染めるためにジアミン染料が濃いものを使用しているのが特徴的です。カラー剤にはすべて、トーンを落として暗くするための染料=アンダーカラーというものが入っているのですが、白髪染めにはファッションカラーのようなピンクやアッシュ、マットといったカラーバリエーションがなく、ブラウン系がほとんど。また、明るくするほど白髪が染まりにくくなるので、暗いトーンでしっかり染めることを希望する人は、白髪染めを選択されるケースが少なくありません。それが、白髪染め=暗い髪色という印象を与えてしまう要因です。

一方、「白髪ぼかし」にはファッションカラーを用います。先に述べたように、ファッションカラーはトーンも幅広く、高彩度&高明度の色出しが可能。ベースカラーのバリエーションも豊富なので、好きな髪色を楽しみながら白髪をカモフラージュできます。白髪そのものを染めて存在を消すのではなく、白髪と黒髪の間に中間色のハイライトを入れることで白髪の存在感をぼかしたり、白髪に対して染毛力が低いという性質を生かして、自然なコントラスト効果をもたらすといったカラーデザインにするのが主流です。

「白髪ぼかし」の手法は2タイプ!

【白髪ぼかしの手法①】「白髪ぼかしハイライト」

白髪ぼかしの手法として、今、とても人気なのが「白髪ぼかしハイライト」。これは、文字通り明るい色のカラーを筋状に入れることによって、白髪を染めずして白髪そのものの存在を目立たなくします。

「白髪ぼかしハイライト」の施術例

白髪ぼかし ハイライト
出典元:MAQUIA ONLINE

ハイライトカラーを混ぜることによって、白髪そのものの存在が薄れておしゃれカラーに変身。髪にも立体感が生まれる。

【白髪ぼかしの手法②】「単色白髪ぼかし」

白髪が多い人なら、「単色白髪ぼかし」が可能。1色のファッションカラーで全体を染めるだけで、天然ハイライトのような仕上がりになります。これは、白髪の染毛力が低いというファッションカラーの性質を生かしたカラーリング法。白髪の部分と白髪でない部分に自然と色のコントラストが生まれます。

「単色白髪ぼかし」の施術例

白髪ぼかし ハイライト
出典元:MAQUIA ONLINE

ハイライトカラーを混ぜることによって、白髪そのものの存在が薄れておしゃれカラーに変身。髪にも立体感が生まれる。

白髪の割合が多い人は、単色で全体を染めただけでもこの通り。白髪部分は染まりがあまくなるので、その部分がまるでハイライトを入れたような明るい色になり、メリハリのある仕上がりに。

「白髪ぼかし」はどんな人におすすめ?

「白髪はあるけど、いろんな色のカラースタイルを楽しみたい」という方に。

例えば、白髪が全体の3~5%程度のファーストグレーの方は、好みのカラーで「白髪ぼかしハイライト」を。顔まわりに白髪が集中している方は、明るめのインナーカラーとして「白髪ぼかしハイライト」をIN。白髪が全体の50%くらいに達した場合は、好みのファッションカラーで「単色白髪ぼかし」を施す……というように、白髪の分量や場所に合わせていろんなデザインを楽しめます。

もちろん髪型も選びません。むしろ「白髪がすぐに目立つので無理やり前髪のあるスタイルにしていた」という人でも、「白髪ぼかしハイライト」をすることで、伸びてきた分け目の白髪も目立ちにくくなるので、気軽に前髪なしのスタイルに挑戦できます。

「白髪ぼかし」のメリット&デメリット

「白髪ぼかし」には、メリットがたくさんあります。ハイライトを入れてぼかす場合、少し伸びても白髪が目立ちにくいのでカラーリングを行うスパンが白髪染めよりも長くなる人がほとんどです。また、好きな色を存分に楽しめるのも◎。カラー剤に関してもファッションカラーを使用するため、ジアミン染料が濃い白髪染めよりも頭皮の刺激や髪へのダメージを軽減できるのも魅力です。唯一のデメリットは、白髪を染めるパワーが低めであること。しっかりと暗めに白髪を染めたい人は物足りなさを感じるかもしれません。

初心者でもこなせる!「白髪ぼかし」のおすすめカラー

黒髪の中に混ざる白髪のギラッとした白は、とても目立ちます。例えば、プラスするハイライトカラーはもちろん、単色で染める場合でも、ベージュがベースとなるグレージュ、マットべージュ、ピンクベージュといったカラーなら、カモフラージュしやすく自然に見えるのでおすすめ。


一つの傾向として、日本人の黒髪は赤褐色のユウメラニンが多く存在することもあって、褪色すると赤みが出やすくなります。その傾向を嫌って、赤みのある暖色系カラーを避ける人が多いのですが、実は、白髪にグレーやアッシュなどの寒色系のカラーを合わせると、より白髪っぽく見えてしまうことがあるので、色の選択には注意が必要です。


最近は、カラー剤の浸透成分にオイルを使用した「オイルカラー」というファッションカラーも人気です。これはキューティクルをあまり開かずにカラーをオイルで押し込むというメカニズム。普通のカラーに比べて染まるまでの時間が少し長くなりますが、白髪をきちんと染めながらツヤのある仕上がりに。カラー剤特有のアンモニア臭や頭皮への刺激も少なく、髪にやさしいのが特徴です。

「白髪ぼかし」カラーをキレイにキープするには?

染めたてのカラーをできるだけ維持するためには、アフターケアとして、界面活性剤があまり強くないカラー専用のシャンプーを使用するのがおすすめ! そうすることによって、ヘアカラーの褪色がゆるやかになります。ホームケアできちんとケアができていれば、月に1回ヘアサロンで全体をカラーリングしていた人でも、2回に1回はリタッチ程度でOKとなるケースも。

 

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構成・文/靏田由香 企画/有住美慧(MAQUIA)

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