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世界の面積ランキングは「ろ」を描くと覚えやすい? Xユーザーが教える地理の暗記方法が目からウロコ

  • 2024.5.28

X(Twitter)ユーザーが投稿した「世界の面積ランキング」のユニークな覚え方が話題になっている。

学生時代に知りたかったハック…! 出典:Togetterオリジナル

投稿者は地理が好きで、女性視点から地理の魅力を伝える団体「地理女net」の運営などもしている森順子(@yabejun5)さん。

森さんは小学6年生になる息子さんが「世界の面積(の大きさ)ランキング」を暗記している様子を見て、「地理はイメージが大事」といった言葉と共に1枚の世界地図を描いてみせたという。

添付された世界地図はフリーハンドで描かれており、地図上を赤ペンでロシアを起点に、カナダ→アメリカ→中国→ブラジル→オーストラリア→インドを順番に線で結んでいる。描かれたその線はひらがなの「ろ」を連想させる。

この「ろ」で結ばれた7カ国は、ロシアを第1位とした「世界の面積ランキング」ベスト7となっている。ランキングの覚え方を教わった息子さんも「もう忘れない!」と言ってくれたそうだ。

世界の「面積の大きい国」ランキング

1.ロシア 約17,090,000平方k
2.カナダ 約9,984,670平方km
3.アメリカ 約9,833,517平方km
4.中国 約9,600,000平方km
5.ブラジル 約8,510,346平方km
6.オーストラリア 約7,692,024平方km
7.インド 約3,287,263平方km

外務省ホームページより参照)
出典:Togetterオリジナル

X上でも森さんの投稿に対し、「覚えやすい!」「こういう情報こそTwitterで流布されるべき情報」などといったコメントが続出。「人生は勉強や!」などで知られる元YouTuber・ゆたぼん氏も「ちょうど今、高卒認定試験に向けて地理の勉強をしていて、凄く覚えやすいの教えてもらえました!」と感激のコメントを寄せていた。

「世界の面積ランキング」の暗記方法を知った経緯のほか、投稿にあった「地理はイメージが大事」の意図について、森さんに話を聞いてみた。

「なぜ?」をイメージして紐解くと地理は覚えやすい

「世界の面積ランキング」の暗記方法はどのようにして知ったのでしょうか。

これは昔、地理の先生が教えてくれたものなんです。今回の投稿で何名かの方から直接「私も昔習いました!」のようにコメントをいただきました。
過去、専門学校や短大での地理の授業で、このネタを学生に教えてきた経験もあります。息子に向けたアドバイスの投稿でしたが、このようなインパクトのある覚え方は20年30年経っても多くの方に響くのだと改めて実感しました。
出典:Togetterオリジナル

「地理はイメージが大事」ついて理由をお聞かせ下さい。

私の周りには地理が苦手な方も多く、その理由の大きな一つが「暗記科目だから」というものでした。文字でただランキングを覚えても、テストなどはその場しのぎですぐに忘れてしまいます。
そのため、文字の羅列ではなくどこにどんな国があって、どうつながっているのかなど、「図」として覚えておく方が思い出しやすいと感じているからです。
たとえば「エチオピアやインドネシア、ブラジルはなぜコーヒーの産地なのか?」を地図で見ると、コーヒーの産地である国は、赤道付近に広がる「コーヒーベルト」と呼ばれるエリアに位置しているのが分かります。
イメージは「図」だけに限りません。「大航海時代になぜ船乗りたちは海に出たのか?」を深堀りすると…、「12世紀頃からヨーロッパでは冬になる前に家畜を食料として保存しておく肉食が一般化し、においを消すために香辛料が重宝され、香辛料を求めてインドや東南アジアに出ていった」ことが分かります。
このような背景から、植生に限らず、歴史の流れも理解しやすくなると感じています。「なぜ?」をイメージしながら紐解いていくと、納得して記憶に残ることも多いと思います。そんな学びの楽しさを地理を通して知ってもらえたら嬉しいです。
出典:Togetterオリジナル

今回の反響について、印象に残ったことはありますか?

本当に多くの方からコメントをいただきありがたかったです。
「この図で一瞬で世界の面積覚えた!」「早く知りたかった!」というコメントのほか、面積の覚え方という視点から「北欧からバルト三国を『北からフェラーリ』で覚えました(フィンランド、エストニア、ラトビア、リトアニア)」や「五大湖はこう覚えました」、「アフリカ諸国はこう覚えました」のように、皆さんの地理の勉強方法を多く共有してもらって、こちらが勉強になりました。
他にも著名人も引用してくれて、嬉しかったです。
出典:Togetterオリジナル

地理を学ぶ息子さんについて、よろしければお聞かせ下さい。

息子は今、小学6年生なのですが、私の影響で小さい時から国旗アプリや世界地図パズルで遊んだりしていたので地理好きに育っています。
息子が保育園児の頃は、スーパーに行くたびに入口に飾ってる国旗を見つけては「あれがインド、あれがチェコ…」とひとつずつ説明してくれるので、なかなか中まで入れないこともありました(笑)。
また、テレビのクイズ番組などで、特に地理の問題が出れば息子と張り合って答えていますし、家族で『桃鉄(桃太郎電鉄)』をやりながらその土地の特産などを楽しく学んでいます。
出典:Togetterオリジナル

森さんのXアカウントでは、息子さんが作ったという地理ネタをモチーフとしたダジャレなども投稿され、地理を楽しく学んでいる様子が伝わってくる。

息子さんのダジャレセンス高い 出典:Togetterオリジナル
息子が急にお絵描きアプリで日付変更線のイラストを描き、「こんなのできたよ~」と見せてくれたのが「ガタガタうるせぇ、日付変更線かお前は」の文字が添えられたイラストでした。
たしかに日付変更線はガタガタしてるよね…と笑ってしまい、SNSに投稿したところ多くの方が反応してくれました。
高校の先生や塾の先生が「ぜひ授業で使わせてください」と言ってくださり、それを本人に伝えたら「マジ!?」と喜んでいました。ちなみに最新作は「領海(了解)~」です。
出典:Togetterオリジナル
最新作「領海(了解)~」 出典:Togetterオリジナル
地理は地図や地形の科目と思われがちですが、農業や水産業、都市、宗教、気候など、ニュースが読み解けるとても大事な科目だと思っています。
2022年から約半世紀ぶりに高校で地理が必修化になったので、多くの方に地理を楽しく勉強してもらいたいと思います!
出典:Togetterオリジナル

楽しみながら地理を学ぶ息子さんの姿は、まさしく「好きこそものの上手なれ」を地で行くものだった。

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

文:トゥギャッターオリジナル記事編集部 編集:Togetterオリジナル編集部

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