【おすすめの小説】編集&ライターが恋した一冊は?
活字が大好きで、それを仕事にしている編集とライターの心を動かした小説は?一冊になんて絞れない(涙)と悩みながらも挙げてくれたのがこちらです♥
紹介してくれたのは…
『美的.com』編集部 児玉由希さん
美容雑誌『美的』のウェブサイト「美的.com」の編集者として、ビューティトレンドを発信。プライベートでは年間100冊以上読破する本の虫。蔵書数は500冊ほど。「切ない恋より、ハッピーエンドの恋愛小説が好きです。好きな作家は小川 糸さん、有川 浩さん、江國香織さんetc」
美容誌編集部員のイチオシ小説
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』尾形真理子/幻冬舎文庫
「誰かのために可愛くなりたい。そう思う人はぜひ手に取って」
「恋愛下手な女性たちが訪れる路地裏のセレクトショップで、自身の運命を変える一着と出会い、それぞれが成長していく短編集。なんだかんだ毎日充実していると、「しばらく恋愛はいいかな…」と思うこともあるけれど、そんな時に"また恋したい。新たな一歩を踏み出したい!"と、前を向きたくなる作品です。
印象的だったのは、――感情は、年を取らないのかもしれない。対処の仕方が大人になっていくだけで。――という一文。友人たちは家庭を築き、安定モードに入る歳になってきた私自身、しばらく彼氏もいないし、恋愛もご無沙汰。今さら、感情を揺さぶられるような恋愛は無縁だと思うけれど、恋をした時のキュンキュンするような、ピュアな気持ちを忘れてはいけないと思い出させてくれました。
著者の尾形真理子さんはコピーライターということもあり、ひとつひとつの言葉が練られていて、じんわり心に染みわたります。今までより少しだけ素直に、そして丁寧に、好きな人や自分の気持ちと向き合いたい。幸せな恋をつかむために、ファッションや美容、自分磨きを頑張っているすべての方におすすめ!」
新しい恋に向けてぜひ読んでみて♡
Text:Iida Honoka
Composition:Kamakura Hiyoko