1. トップ
  2. 恋愛
  3. 記念日にすてきなディナーだけれど…隠す必要あった?|国籍問題で破局しかけた話

記念日にすてきなディナーだけれど…隠す必要あった?|国籍問題で破局しかけた話

  • 2024.5.25

このお話は、著者・おとさん(@oto_ppu)によるエッセー作品です。国籍の違いから、恋人と破局しかけ、それを乗り越えた体験を描いています。付き合った記念日の沖縄旅行の代わりに、大阪へディナーに出かけることにした2人。勝手にお店を決めた恋人に「決める前に相談してよ」と不満を口にするおとさんですが、恋人はなぜか謝るばかりで、もう一度考えようとは言いません。『国籍問題で破局しかけた話』第52話をごらんください。

当日まで内緒だったお店。確かに眺めのいい、素敵なレストランでした。

そこでおとさんは、付き合った記念日として、恋人にプレゼントを渡します。喜んではもらえたものの、すぐにトイレに行ってしまう恋人…。期待はしていなかったけれど、やっぱり自分へのプレゼントはない?と、少し寂しく思うおとさんなのでした。

国籍に関する、それぞれの考え方を描く作品

このストーリーは、生まれながらに日本に住む韓国人として生活してきた、おとさんの国籍に関するお話です。信頼する彼と同棲を決める道のりの中で「国籍を日本に移してほしい」という周囲の声に困惑するおとさん。悩みながらも自らの国籍と向き合います。

日本に国籍を移す「帰化」とは、法務省によると以下のようなことを指す言葉です。

帰化とは、その国の国籍を有しない者(外国人)からの国籍の取得を希望する旨の意思表示に対して、国家が許可を与えることによって、その国の国籍を与える制度です。日本では、帰化の許可は、法務大臣の権限とされています(国籍法第4条)。

もともとおとさんには国籍へのこだわりはありませんでしたが、韓国籍であるというだけで結婚に反対されてしまう現実に傷つき、反発するワンシーンも。国籍がどこの国にあったとしても、おとさんの心も姿も変わらないのです。

誰もが自分のルーツに誇りを持ち、認め合える世界が理想ですが、家庭や個人によって考え方に違いがあるのも事実。お互いの考え方を受け入れ、相手の立場を大切にする関わり合いができるといいですね。国籍をめぐるおとさんやご家族の描写をきっかけに、価値観について考えさせられる作品です。

著者:もも

元記事で読む
の記事をもっとみる