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離婚届までSNSにアップされました… 夫のSNSトラブルが招いた「悲しい家庭崩壊」【後編】

  • 2024.5.24

綾里さん(仮名・34歳)の夫はSNSにハマり、職場の愚痴などを呟くようになって“いいね”が増え始めたそうです。上司からは控えるように注意を受けたものの、次第に内容がエスカレート。綾里さんがやめるように促しても聞かず、職場から孤立するようになり、ついには退職してしまいます。亀裂が入ってしまった夫婦関係は、その後一体どうなってしまったのでしょうか。

転職先でも同じことを繰り返す夫

「退職後、夫は友人の誘いを受けて同業種に転職をしました。友人に感謝しつつ、真面目に勤務していましたが、次第に愚痴をこぼすように。多少の不満があるのは、どの会社も同じです。
するとまた、夫はSNSで会社に対する批判的な意見を投稿するようになりました。同業者と思われる人たちからの賛同のコメントを得て、内容はエスカレートしていきました。完全にSNSに踊らされている状況です。結局、夫は前の職場とまったく同じことを繰り返し、会社に居場所がなくなり、また半年もせずに辞めてしまったのです」

転職先が見つからない状況

「夫は再び転職先を探し始めました。しかし、今度は声をかけてくれる友人もなく、なかなか決まりませんでした。夫のSNSでの言動も影響していたのかもしれません。批判的なことばかり呟いていれば、警戒されて当然です。会社に電話をかけても、“募集していない”と言われ、面接すら受けさせてもらえない状況に。夫は、“なんて閉鎖的な業界だ”とこぼし、自分には非があるとは思っていない様子。そんなとき、私の父親が病気になり、入院することになりました」

弱った父親をSNSに晒されて…

「幸い父はそれほど大事には至らず、簡単な手術を受けて回復に向かいました。私は、夫と子どもを連れてお見舞いに行ったのですが、そこで夫がやけに写真を撮っていたんです。すると翌日、お見舞いに行った様子をSNSにアップしていました。同情を誘うような投稿に対して、いいねがたくさん付き、コメントも多く添えられていました。
弱った父親の写真を無断で載せられて、もちろん良い気はしません。“消して”と削除を依頼しましたが、聞き入れてもらえず、さすがに頭にきました。父親のこともあったので、子どもを連れてしばらく実家に戻ることにしたのです」

自堕落な生活を続ける夫

「実家に戻りはしましたが、ちょこちょこ自宅には戻っていました。夫は、毎日ただダラダラと過ごすだけ。掃除もせず、家のなかは荒れていき、仕事探しも諦めたよう。私は、“いい加減にして”と何度か叱ったのですが、生活態度を改める様子はありませんでした。そこで、脅しのつもりで離婚届をテーブルの上に置いていったのです。
実家に戻って夫のSNSを開いてビックリ。なんと、“妻に突きつけられました”と、離婚届の写真がアップされていました。その投稿に対して、“支えてもらえないんだ”と、夫に同情を寄せるようなコメントもちらほら。私は、なかなか仕事が決まらない夫を支えられない“悪妻”というポジションになっていました。SNSに不満を投稿して、わずかな“いいね”に満足する日々。懲りない夫を見て、関係の修復はもう不可能だと判断しました。今も実家にいて、別居状態が続いています」

“夫のSNSトラブルで夫婦間に亀裂の入った妻の告白”をご紹介しました。
SNSにコメントする人たちも、親身になっているとは限りません。面白半分で関わっている可能性もあり、すべてを鵜呑みにするのは危険でしょう。ほどよい距離感で付き合っていくべきですね。
©polkadot/Adobe Stock ©茂希 長沼/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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