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何となく元気が出ない… 女医が普段から実践する「心と体を元気にする方法」とは

  • 2024.5.24
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最近、何となく元気が出ないという方はいらっしゃいませんか? 特に春から初夏にかけての季節の変わり目に多いのが、いわゆる「五月病」と呼ばれるものです。五月病でなくても、環境の変化や体調の変化によって何となく不調を感じるという方も多いのではないかと思います。そこで今回は、医師である筆者が普段から実践している「心と体を元気にする方法」についてご紹介しましょう。皆さんが日常生活に取り入れやすいアドバイスを提供できれば幸いです。

心と体のリズムを整える

筆者が最も大切にしているのは、規則正しい生活を送ること。具体的には、毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝るように心掛けています。休日であっても、朝寝坊するのではなく、毎日同じ時間に起きて、夜ふかしをしないようにするのが大切です。

また、仕事が休みのときでも、朝起きたらまずカーテンを開けて自然光を浴びるようにしています。朝の光には体内時計をリセットする効果があり、気持ちの良い一日のスタートを切ることができるでしょう。

余裕があるときには、外で少し歩くようにしています。歩行瞑想といって、足裏の感覚に注意を向けて、丁寧に観察しながら歩行してみるのもおすすめ。動いている自分の体に意識を向けて集中することによって、無駄な悩みも考えなくて良くなり頭がスッキリしますよ。

食生活の見直し

食事は心と体のエネルギー源です。バランスの良い食事を心掛けることで、元気に過ごすことができます。特に、ビタミンB群や鉄分を含む食品を積極的に摂るようにしています。これらは疲労回復や精神安定に役立つとされる栄養素です。

筆者は食品からだけでは不十分になりがちなビタミンやミネラルについては、サプリメントで補うようにしています。バランスの良い食事と言われてもどうしたらいいのか分からないという方は、ジャンクフードやスナック菓子をやめるのも手でしょう。良質な脂質、タンパク質、そしてビタミンを摂取するようにしてみてくださいね。

適切な水分補給も忘れてはいけません。水分が不足すると、体調を崩しやすくなります。特に女性の場合は、水分不足による便秘が体調不良の原因となっているという方も多くいらっしゃいます。筆者は勤務中に1.5リットルから2リットルの水を飲んでいます。それ以外にも、朝起きてすぐにコップ1杯の水を飲み、食事中にもしっかり水を飲むように心掛けていますよ。

適度な運動

運動も心と体を元気に保つために欠かせません。筆者は毎日30分から1時間のウォーキングを取り入れています。ウォーキングは手軽にでき、心肺機能を高めるだけでなく、ストレス解消にも効果的です。時間があるときには、15分から30分程度の軽いランニングをするようにしています。メンタルにプラスになるだけではなく、筋肉量を保つためにも有効ですので、まずは5分からでいいので、生活習慣に取り入れるのがおすすめです。

運動はどうしても苦手だという方は、ヨガやストレッチも良いでしょう。特に夜寝る前に行うと、良質な睡眠をサポートしてくれますし、一日の疲れを翌日にためこまないことにもつながりますね。

ストレス管理

リラクゼーションの時間を持つ

ストレス管理も非常に重要です。筆者は毎日、自分だけのリラクゼーションの時間を持つようにしています。例えば、お風呂にゆっくり浸かる、本を読む、好きな音楽を聴くなど、心を落ち着ける時間を意識的に作ることが大切です。

趣味を楽しむ

趣味を楽しむことも効果的です。料理が好きな筆者は、週末には新しいレシピに挑戦してリフレッシュしています。皆さんも自分の好きなことを見つけて、積極的に楽しむ時間を作ってみてください。

睡眠の質を向上させる

良質な睡眠は心と体の元気の源。寝る前にリラックスするルーティンを持つことが、良い睡眠をサポートします。筆者は寝る前にハーブティーを飲んだり、アロマオイルを活用したりしています。

また、寝る前にはスマートフォンやパソコンの使用を控えるようにしています。これらのデバイスから発せられるブルーライトは、睡眠の質を下げる原因にも。少なくとも寝る1時間前には使用を控えることをおすすめします。

季節の変わり目に気を付けること

季節の変わり目には、体温調節が難しくなることがあります。筆者は、薄手の服を重ね着することで体温調節をしやすくし、外出時には羽織ものを持ち歩くようにしています。

また、免疫力を高める働きがあるビタミンDは日光を浴びることで体内で生成されるため、適度な日光浴を心掛けています。日照時間が減る梅雨や秋冬の時期は、よりビタミンDの摂取が重要でしょう。

まとめ

心と体を元気に保つためには、日常生活の中で小さな工夫を積み重ねることが大切です。規則正しい生活、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理、そして良質な睡眠を意識することで、季節の変わり目や五月病に負けない心身を作りましょう。皆さんも自分に合った方法を見つけて、健康的な生活を送ってくださいね。体調を崩す前に生活習慣を整えることが、元気に過ごすための第一歩です。
©taka/Adobe Stock ©miya227/Adobe Stock

筆者情報

ママ女医ちえこ(産婦人科医)
産婦人科専門医であり、プライベートでは4人の子どもを育てる母。2020年からはYouTuberとしても活躍し、性教育としての医学情報や健康情報を中心に、女性が自分の体について考えるきっかけになる専門性を生かした情報を発信。現在のチャンネル登録者数は16万人を超える。著書に『子宮にいいこと大全 産婦人科医が教える、オトナ女子のセルフケア』(KADOKAWA)、『医師がすすめる エビデンスベースの「体にいい」食習慣』(クロスメディア・パブリッシング(インプレス))がある。
YouTube:https://www.youtube.com/c/mama女医ちえこ
X:@mamajoy_chieko

産婦人科専門医/ママ女医ちえこ

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