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ランドセル型リュックは実は荷物が軽い子向き⁉️ 買う前に絶対見逃せないランドセルの5つの機能

  • 2024.5.24

こんにちは! 現役保育士のはるです。ランドセル選びがピークを迎える時期になりましたが、前回の記事でランドセル専門店kodomoni.スタッフのマツコさんに教えていただいたランドセルの選び方はいかがだったでしょうか。

kodomoni. 公式サイトはこちら

1番は子どもに合うか合わないか

はる:最近ランドセル型リュックが登場してフォロワーさんからも「気になる」という声をたくさんいただきました。マツコ:ランドセルリュックもランドセルも「子どもに合っているものか」「子どもが上手に背負っているのか」が重要になってくると思います。ランドセル型リュックの大きな特徴は、・ランドセルより安い・ランドセルよりも軽量・通学以外でも使えるという点だと思います。ランドセルの相場が40,000〜80,000円なのに対し、ランドセル型リュックの販売価格は8,000円〜60,000円です。ものによっては10分の1程度の値段で購入することができるんですよね。とはいえ、ランドセルもランドセル型リュックもまず大切なのは「子どもに合っているものなのか」ということ。ランドセル型リュックの良い部分が子どもにうまく機能していなければ、意味はないと思います。

背負いやすさは実際どう?

はる:ランドセル型リュックは軽くて背負いやすいと聞きますが、ランドセルとの背負い心地に違いはあるのでしょうか。マツコ:背負い心地に関してはランドセルの方が身体にフィットさせやすいと思います。最近のランドセルはベルトが立ち上がった状態になっているものが多くなっています。重たい教材が入っても、立ち上がり背カンが後ろに引っ張られる力を前に持っていってくれるので、ランドセルが体にフィットし、負担が分散されるようになっています。一方、現在のランドセル型リュックではランドセルような負担軽減機能がついていなかったり、登山リュックのような機能がついていても、多くの場合はお子様が使いこなせず、後ろに引っ張られる形になり肩や腰に大きく負担がかかってしまうことも。抱っこ紐で想像するとわかりやすいかもしれませんが、重い荷物の負担を楽に感じるには、重さのかかる設置面積を増やして負担を分散することが大事なので、本体が軽くても荷物を入れた時に楽に感じるかどうかは別の話です。ランドセル型リュックの中でも負担軽減機能がついているものもあるので、重い荷物を入れてお子様にその機能がうまく働くかをチェックしてみてほしいです。

耐久性が気になる

はる:私も通勤で毎日リュックを使用していますが、雨の日に染みないかとか、耐久性が気になります。マツコ:ランドセルもランドセル型リュックもほとんどのものが撥水加工された生地を使用していますので雨についてはあまり心配ないと思います。「耐久性」に関してはランドセルの方が圧倒的に強いと思います。それに加え多くのメーカーが6年間保証をつけているので6年間使用することが前提です。ランドセル型リュックは保証がないものもありますし、保証があっても年数が短かったり、交換対応なども多く修理とは異なります。また、ランドセル型リュックは新しい文化なので、6年間の実績もないメーカーがほとんど。6年間使うための耐久性やお子様が楽に感じるための負担軽減機能を搭載するためにはある程度の重さになったり、値段が上がるのも事実です。ランドセル型リュックを使用する場合には6年間の中で買い替えが前提になるのではないでしょうか。

ランドセル型リュックがおすすめなお子さんは?

はる:ランドセルにもランドセル型リュックにもそれぞれ良いところがあるのですが、ランドセル型リュックをお勧めするとしたらどのようなお子さんですか?マツコ:前回の記事でもお話したように、ランドセルが重たいと言われている原因として、荷物の重さがあげられます。「荷物が重たいなら、ランドセル本体は軽いものに……」と考えるのもわかるのですが、ランドセルでもランドセル型リュックであっても、お子様の体に合って、しっかり負担が減らせるかが重要です。もしも通学する学校が置き勉が可能で、タブレットも学校保管で荷物が500gほどしかないのであれば、そもそも負担がかからず負担軽減機能が必要ないため、本体が軽いランドセル型リュックの方が楽に通えるかもしれません。

#10 徹底比較!ランドセルリュックってどうなの?

via www.youtube.com

ランドセル型リュックについてはこちらの動画もご覧ください

ランドセルって壊れるの?

はる:買い替えの話がランドセル型リュックのお話ででてきましたが、kodomoni.さんで実際にランドセルを買い替えたりなおした経験はありますか?マツコ:年に数件の修理の依頼がありますが、学年で1〜2人の割合ではないでしょうか。買い直しはかなり稀でこれまでで1〜2件しかありません。ランドセルが壊れるかはそのランドセル自体の強度にもよります。軽量ランドセルの場合芯材を削って軽くしているというものもあるので、そういった強度の低いものであれば必然的に修理になる可能性は上がるかなと思います。また、子どもの扱い方によって壊れてしまうということも。ランドセルの上でジャンプしたり、お友だちとボールのように投げ合ったり……本来の使い方以外のことをすればランドセルが壊れる可能性は高くなりますね。はる:確かに弟は登校2日目にしてランドセルのまま土管をくぐり、傷をつけて帰ってきました……。マツコ:ランドセルを扱う際のルールをある程度お子さんと決めておくと、壊れたり買いなおしたりする可能性は格段に減るかと思います。

あえて壊れやすくしているパーツもある!

マツコ:ちなみに一番修理に出ることが多いのが側面にあるナスカンなのですが、これはあえて壊れやすい構造にしているランドセルが多いです。安全機能付きナスカンは20kg前後の一定の負荷がかかると壊れるようにできています。これは例えばナスカンに給食袋を提げていて何かに引っかかってしまった時に、負荷がかかって壊れるようにできています。ナスカンが壊れることは悪いことではなく安全のための機能でもあるので、お子さんを責めないで下さいね。

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この機能は押さえたい!

はる:たくさんのランドセルをみてきましたが、マツコさんのおすすめの機能はありますか?マツコ:子どもの安全につながる機能は重視したいポイントですね。①安全機能付きナスカンこれは先ほどもお話した通り安全面であると良いなと感じているポイントです。安全機能付きナスカンを見分けるポイントは本体にビスで留められているか、樹脂製のものがつけられているかという点。もし安全機能付きナスカンがついていないランドセルであれば、給食袋や運動着は横に下げず、中にしまうことをおすすめします。②防犯ブザーがつけられるフック背面や側面にブザーを付けても、万が一の時に鳴らしにくいので、ベルトに付ける場所があるものが良いです。③ポケット内のフック前面のポケットの中にフックがあるとGPSを取り付けたり、家の鍵をつけられたりとなにかと便利です。子どもに絶対になくしてほしくないものをわが家も付けています。

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・自動ロックこれは多くのランドセルについている機能ですが、無いものもあります。小さい子どもでも開け閉めが楽にできます。・大容量給食袋など側面に下げることもできますが、安全のためにもできれば中にしまいたいもの。水筒を斜めがけをしていて転倒し、お腹を強打してしまったという事故があったので、できればランドセル内にしまうことをおすすめしています。そういう点でも大容量モデルはおすすめですね。

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ランドセルのすごい機能!第4回kodomoni.流ランドセルの選び方講座【改訂版】

via www.youtube.com

おすすめの機能はこちらの動画もご覧ください

値段や軽さの違いってどこからくるの?

はる:たくさんのランドセルを見てきましたが、同じように見えても値段が違ったり、重さが違ったりするのには、何か理由はあるんですか?マツコ:メーカーの企業努力が隠れています! 軽量ランドセルの多くはパーツを削ったり、パーツのランクを下げたりしています。もし強度が気になる場合はランドセルを上から押してみるとわかりやすいです。特に押した時にランドセルの側面が内側に倒れるか倒れないかはみておきたいポイント。負担を減らすために重要なのは軽さよりもお子様の体にフィットするかですが、強度をどこまで求めたいかはご家庭によってそれぞれです。値段についてはやはりブランドネームが入っていたり広告が多かったりするものは、値段が高くなる傾向があります。逆に広告費を減らすことで価格を抑えているメーカーもあります。また凝ったデザインはやはり高い傾向にありますね。刺繍だったりキラキラしたパーツだったり。中にはパーツが付け替えられるものもあったりして、そうなるとどんどん高くなります(笑)。はる:確かに同じランドセルメーカーでも刺繍の有無によって値段が変わることがありますね!マツコ:中には鋲を選べるものもありますし、購入後もランドセルカバーなどでカスタマイズできるので是非楽しんでランドセルを使ってほしいです。ランドセルもランドセル型リュックも、一番は「子どもに合っているもの」を選ぶことが大切だということがわかりました。お話していて感じたのはランドセルの重さは無駄ではない、ということ。6年間子どもの命と安全を守ってくれるものだからこそ、必要なものを残して軽さや背負いやすさを追求するメーカーの思いを感じました。ランドセル専門店kodomoni.の店頭では複数のメーカーのランドセルを体験することができるので、子どもに合ったランドセルを見つけることができるかと思います。ぜひ店頭にも足を運んでみて下さいね!

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Instagram:はる(@hr_hoiku)

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